契約神を決める
アス曰く。
「契約神は主に輝光神、戦神、天竜神、水神、風神、地神、火神などがメジャーだな。どれにするかはポツテール次第だな。」
ポツテールじゃねえ。
ポツテール言うな。っと心の中で言っておく。
彼の説明では
輝光神は主に生活魔法や回復魔法などの効率がいい。
これに相対する暗黒神は人族の間では契約されることはない、というか禁忌にされている。
戦神は戦闘に関わる法術なら大抵はいい効率でつかえるな。
蛮族系が好む神様だが、そんなこと言ってると怖い事に成るのか誰もそんなこと言ってないな。
天龍神は万能神といわれてる。
字の通り龍の神様だ。
大抵の魔法は効率よく使える。
まあ、得意不得意はあるので火神には火の魔法で劣るって感じか。
それ自体は駆け出しが気に掛けるほど変わりがあるわけじゃない。
俺みたいなのにお勧めは輝光神とか天竜神という。
万人向きだ。
契約自体は契約神の神殿によって行う。
神殿は契約神の聖域となっており、そこには契約神が降臨し、契約者に法術の奇跡をお与えになるという。
新興宗教のような説明だった。
アス自体そんなに信心深くなさそうだったので、どのくらい信じてるのかと聞いてみた。
「まあ、そこそこかな・・・確かに法術は凄いもんだとは思うけど、教義に従っていたら冒険者でありながら聖人様の出来上がりってなもんだよ、無理無理。」そう言って手を大げさに振った。
「契約自体はその神の神殿で行うから今日の夜のうちに決めておけよ。
明日、神殿いって契約するからな。
その後に身体強化の法術教えるから決められないなんてことがないようにな。
まあ、大体の人が2つくらいは信仰ってか契約してるから気楽にな。」
結構長い説明だった。
こう言った時のお約束なら眠くなるとかだろうが、俺は頭が痛くなった。
俺はおそらくこの世界に連れてきてくれた神様と契約してるんじゃないか?
ってか契約してないとしたら契約しないとかなりまずいんじゃないか?
って俺の神様って誰なんだ?
せめて名前くらい教えてくれてもいいじゃないか。
俺はなんか情けないというか心細いというか・・・
結構複雑な気分だった。