私達は遊びたいけど勇気が足りない
(前回のおさらい!)
ゾンビの森で捕まっていた私達を北斗達が助けてくれた。本当にありがとう!今回は森の奥の遊園地で遊びます!今日も勇気が足りないっ!
てゆー事で、猫とお化けの遊園地に来ています!
お化けの数が多い・・・
ここは大きな親分がいるから、お化けが沢山いるらしい。
倒せるのかな・・・
「本当に遊園地やな」
「そうだけど何か怖いのいるね」
「マジ分かる」
知依李と北斗が観覧車をまじまじと見ている。
何かいるのかな?と思い、聞いてみたら
遊びたいけど怖いらしい。
「遊ぶ?」
「怖い」
誰に聞いてもそれしか言わない。
白いふわふわした、アニメのようなお化けだ。
可愛いんだけど、音に反応したら生首だけで追いかけてくる。
「乗ろーよ!」
「分かりました。三人組でいいですよね?」
「グッパだね」
結果↓
瑞希、知依李、北斗
楓、南那架、命華
「矢野原先輩残念でしたね」
「そうですね」
そして乗った。
上から見ていると、案外可愛いかもしれない。
ガタガタ上に上がっていく。
「南那架ー、怖くないん?」
「死んでも大丈夫だからね」
「私が助けてあげるから」
楓くんは会話に参加せず、外を見つめている。
「あの、先輩・・・生首が・・・」
「ひいっ!」
パキッ、パキパキパキッ!
パリーン!
生首が入ってくる。
私は考えずに、二人の手を引いて割れたところから飛び降りた。
風に突っ込んでいるようだ。
しかも、さっきは頂上だった。
「いやあああああ!死ぬぅぅぅぅ!」
「テレポートオオオッ!」
楓くんが必死に唱えてくれた。
私達は下にすたっと降りた。
「先輩何考えてるんですか?頭使って下さい!危ないじゃないですか!」
「本当にごめんなさい。」
頭を深々下げると、命華が頭に肘を置いた。
「やーめーてー」
「ずっとそのままでいいですよ」
頬を膨らませて言う楓くん。
「後輩に嫌われてるじゃん」
「きゃあああああああああああああ!!」
知依李の叫び声。
テレポートでいくと、瑞希が生首に囲まれているところだった。
「来んといて!お願い!嫌や!」
「瑞希!今助けるから!」
そう言ったはいいが、何も考えてない。
咄嗟に弓を取り出す。
そして、生首を狙って、矢を放つ。
見事当たるが、さすがに多すぎる。
「手伝います!」
槍を無限ループで投げていく楓くん。
手さばきがとてもいい。
「ありがとう!楓くん、南那架!」
バッ、とこっちに来る瑞希。
楓くんはヒョイッと避けるけど、私は飛び付かれた。
「恋の矢!」
「辞めてっ!」
瑞希が離れたので、私は北斗の後ろに回った。
北斗の後ろに行けば、楓くん以外近寄ってこない。だから北斗の後ろに回ったのだ。
「ずるい!ずるい!」
「ばーか」
舌を出して、北斗の前に出た。
北斗が膝カックンして来るから、楓くんの横に着いた。
「なんで来るんですか・・・あの、近いです。」
「だって皆酷いから。」
「僕は酷くないんですか?」
楓くんにそう言われ、少し考えた。
本音を言えばいいんだよね?
「楓くんは優しいよ。皆のこと考えてるし、私にキツイのって照れ隠しでしょ」
「そんな事有りません!」
命華が楓くんを肘でつんつんする。
「なぁ、どこに向かっとん?」
「親分の所じゃない?」
知依李と瑞希が喋っている。
「南那架先輩。どこいくんですかっ!」
「傘風先輩、僕の真似辞めてください。」
「帰りたいでーす。」
楓くんが嫌そうにこっちを見る。
お構い無しに楓くんのマントを掴む。
「分かりましたよ。やっぱり先輩って、憎めないですよね。」
「え?何が?」
楓くんはなんでもないです、と顔を逸らした。
マントを掴んでぐいっとこっちに寄せると、
すぐに楓くんがこっちを向いた。
「辞めてください」
「楓くんが優しいから」
「だからなんですか?テレポートしちゃいますよ」
「してよ。」
仕方なく楓くんはテレポートと唱えた。
「あっつーい!」
「ねぇ次はどこ行くの?」
まだまだ冒険は続く様です。