私達はチャイナ通りに行ったけど勇気が足りない
次は楓くんがメインです。
作者の思いつきで新キャラクターが出るかもしれません。
(前回のおさらい!)ゴーゴンに石にされた仲間達!
取り残された南那架、命華、北斗の3人。
どうしたらいいのー!?
「無理!ゴーゴンとか無理に決まってんじゃんか!」
北斗が頭を抱えて、反り返って言った。
私は恋に落とす。北斗は魔法。命華は死を操る。
まぁ、強いっちゃ強い・・・かな・・・
「命華、北斗。作戦会議!あのね、まず私が恋に落とす。北斗は、魔法で弱らせてからの命華が殺す。」
2人はうん、と頷いた。
作戦実行!
手を突き出して、弓を出した。
グイッ!
ゴーゴンを狙う。そして放った。
届いた。
その次、北斗が杖でファイア!と唱えた。
少し力が足りない。
もう一度ファイア!と唱えた。
まだ効かない。
ファイア!ファイア!ファイアトルネード!
そう叫ぶ様に唱えた。
何とか効いたけど、北斗が急に倒れた。
そしてふわふわ浮き出した。
「何!?北斗?」
「ごめん。5回しか使えない挙句、パワー切れ」
「役立たず!デクのボー!」
「命華!早く!」
命華は、静かに目をつぶった。
手をくんで、ゆっくり口を開いた。
「人を石にするいたずらな妖怪よ。目を覚まし、そして静かに眠って下さい。さぁ、天界へ行くのです。」
いつもの命華では無い。
とても優しい声だ。
そうして、ゴーゴンを倒した。
でもまだ皆が戻らない。
「なんで!戻らないじゃん!」
「ちょっと水無月、弓やってよ」
「えー、無理っしょ」
と言いつつも、弓を引っ張って瑞希に当てる。
すると、パタっと倒れた。
知依李、楓くんにも当てた。
やはり皆倒れた。
私達3人は、皆の元へ駆けて行く。
北斗 はふわふわ浮いてるだけだけど。
私は知依李を。浮いている北斗は 瑞希を。
命華は楓くんを担いだ。
そして奥の平地にまた向かった。
着いたら、鞄からレジャーシートを出した。
倒れた3人を置いた。
私も中に混じって眠った。
「先輩。ねぇ、先輩ってば。起きて下さい」
楓くんの声。
目を開けると、楓くんが覗き込んでいた。
心配そうに私を見ている。
私は身体を起こした。
「先輩、何があったんですか」
「ゴーゴンに石にされてたから、私と命華と北斗で倒したんだ。で、弓放ったら元に戻って、倒れたから、運んで来たの」
楓くんは固まってから、私を見た。
「語彙力何処に捨ててきたんですか?先輩。」
「え、でも分かったでしょ?」
「まぁ一応・・・もう朝ですよ」
私達、どれくらい寝たんだろう。
てか、洞窟から出ないと。
「楓くん、テレポート出来るんだよね?」
「はい。何とか・・・」
「手ぇ繋ぐ系?」
「いや、唱えれば大丈夫です」
「テレポート!」
急に外に出た。
眩しい!
そして眩しさであとの4人が起きた。
「眩し・・・」
知依李が手をサンバイザーの様にしている。
洞窟から出たので、またどこかを探さなくては。
「何処行く?」
「チャイナ通り」
「おっけー。」
次はチャイナ通りだ。
チャイナ通りには、魔物がいるらしい。
「ねぇ、楓くんテレポートしてー」
「いいですけど、楽しいですか、それ・・・」
「うん!」
テレポートした。
んだけど・・・めっちゃ平和ですやん。
魔物いるんですか?
「チャイナ服ー」
「あ、着たい着たいー」
っていうノリでチャイナ服を買った。
「なんで僕も女ものなんですか!」
「似合うのに」
私→赤、瑞希→青、命華→白、知依李→オレンジ、北斗→黄色、楓くん→水色
って感じだ。
私が作った服は今度でいいや。
で、今日は観光だけにするらしい。
命華が行きたい滝に今から行く。
その滝は、恋が叶うだのなんだのらしい。
「テレポート!」
「おお!凄い!」
命華が感嘆の声を上げる。
知依李や、瑞希も見入っていた。
北斗が水をすくった。
「くらえ!馬鹿野郎」
「ぎゃっ!何すんのよ!馬鹿野郎はそっちでしょ!」
命華と北斗の喧嘩が始まった。
こっちから見ていると、ただの仲良しにしか見えない。
そして、超楽しそう。
「これ飲めるのかな?」
「飲めるんちゃう?知らんけど」
「ちょっと楓くん飲んでよ」
「えー、まぁ、いいですけど」
水をすくって、こくっと静かに飲んだ。
すると、楓くんの目がとろんとした。
「せんぱぁい・・・好きですぅー」
「何!?どうしたの!?楓くん!?」
「逃げないでくださいーっ」
酔っ払ってる?
また変なことが起こってしまった!
楓くんはどうしちゃったの!?