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キャパシティ・マーケット  作者: 家政婦
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はじめての能力購入バトル

春。そよ風に吹かれる桜の花びら。冬眠から目覚め出す動物達。暖かい通学路を歩くこの僕も、いよいよ高校デビュー。

僕、武宮浩一がこれから通う高校、「栃之川高校」。その校長の説明によると「構内では、高校生を対象にした実験が行われている。それは、「能力の購入」です。能力と言っても、期限は買ってからその日が終わるまで。得られる能力は払った通貨相応で、いくつかランダムに表示された中からいくつか選べる、というもの。そして、新入生には、一般的な円の他に、「能力の購入」にのみ使える通貨「トチ」が配布される。トチは、1トチ=10円相当。例えば1000トチなら、一般的に一万円払えば手に入る能力...ということだ。成績優秀者や、イベントの勝者などにボーナスとして支払われる。そして、その能力を使い「決闘」を行うことが出来、専用フィールドで行い、先に相手の背後にある「ゲート」へたどり着いたものが勝者となり、勝者は敗者の能力を奪うことが出来る。との事だった。

教室へ入ると、もうほとんどの人が集まっていて、その中の一人がいきなり話しかけてきた。

?「いきなりすまんな。早速だけど、決闘、せーへんか?」

「は、はい!」

?「いい返事や。」

「(どうしよう...いきなり決闘することになっちゃった...でも、まずやって見なくちゃわからないよね...)」

「「いざ!決闘!」」

「まず、「入学式限定パック」...3つの能力から一つ選べるパック...開ければいいんだよね。1000トチのうち100トチ支払って、と」

?「ふっ、悪いな。これを見ぃ!」

「...」

?「弱発火 弱石化 弱筋力増強」

?「なんか強そうな能力や!これは勝ったも同然や」

「えっと、僕のは...「ジャンプ増強 10秒間飛行 時を5秒だけ止める」」

?「(筋力増やしても時を止められてはダメやな...)ならワイはこれを選ぶで!」ブォォーーー

辺りにあたたかな炎がともった。

?「...」

?「なんやこれよっわ!!!いくらなんでも弱すぎやろ!?」

「ごめんね、なら僕は飛ぶよ」バサッ

10秒なら、ゲートにたどり着けなくとも、相手の背後は取れる。そして、戸惑う相手を尻目に、ゲートへたどり着いた。

勝者 浩一さん

初決闘を、白星で飾った。


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