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5000年ぶりの冒険者ギルド

 ここに来るのは5000年ぶりだな。俺は、冒険者ギルドの前に立った時、そう思った。別にここの冒険者ギルドに昔お世話になったわけではないが、冒険者ギルドと言うものが5000年ぶりなのだ。そう思っても仕方がないだろう。

「マスター、早く入りましょう。」

感傷に浸っていると、サクラに声をかけられた。確かにもう時間も遅い。感傷に浸るのも程々に、さっさと登録を済ませてしまおう。 そして俺は冒険者ギルドに入った。


入った瞬間、好奇の目線が俺たちに向けられる。いや、俺たちにではなくサクラにだ。確かにこんな時間に見たことない女性が冒険者ギルドに入って来たのだ。気にもなるだろう。まあ、サクラは人間ではないが…。

「こんばんは。何のご用でしょうか?」

そんなことを考えながら歩いていたら、いつのまにかカウンターまで来ていたらしい。とりあえず、登録だ。

「新規の冒険者登録をしに来ました。」

「では、こちらの書類に必要事項をお書きください。」

そんなことをいいながら、受付嬢が二枚の書類を取り出した。サクラの分も必要らしい。5000年もするとオートマターも冒険者登録をするのか。俺とサクラは必要事項を記入し、その紙を受付嬢に返す。ちなみに年齢は適当にごまかしておいた。サクラにその年齢は厳しいのではという目をされたが、…大丈夫だ。いける。

「カードができるまで少し時間がかかりますので、その間に冒険者について説明させていただきますね。」

「はい、お願いします。」

年齢については深く追求されなさそうだ。

「まず、この冒険者ギルドの冒険者はすべて級がつけられます。E級〜S級まであるので、最初はE級からです。昇格については、そのつど説明させて頂きます。次に、クエストについてです。クエストはほとんどが、そこのクエストボードに貼られているものの中から、選んで受注するものとなります。原則自分の級以下のものしか受けることはできません。たまに、指名クエストというものがありますが、それは原則A級以上の冒険者が対象です。最後に規則についてです。ギルドから提示する規則は、クエストについて以外基本ありません。ですので何が起きても自己責任でお願いします。クエストですが、一度受注した後それを取り消す場合、解約金が発生するので気をつけてください。

細かいルールはギルド内のルールブックで閲覧することができるので、気になる場合はご確認ください。ここまでで、何か質問はありますか?」

ギルドのルールは5000年前あまり変わっていないらしい。これといってきになることはなかったな。

「大丈夫です。」

「それでは、ちょうどカードができましたので、最後に血を一滴お願いします。」

俺とサクラは、血が流れていないが…。カードの情報を読み取る限り、血に模した魔力で何とかなりそうだ。

「これで登録は終了です。ありがとうございました。」

よし、これで宿に…、そうだ、フェンリルを換金しなければ。

「すみません、ここに来るまでに倒した魔獣の素材を換金したいのですが。」

「それはこちらでおこなえますので、どうぞ。」

こうして俺たちは、魔獣を換金しにいくのだった。



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