王都
俺たちはそのまま王都…というか、学院に向かった。確かにこの世界では黒髪は珍しい。だが、全くいないわけではない。いやー、なんで黒髪集めてるんだろうな。
「ユウキ様、なんで、黒髪を集めてるんだろう。」
ちょうど今考えていたさ、俺も。
「ラツ、ごめんな、俺はなんでも知ってるわけじゃないんだ。」
「あ、ごめんなさい。」
なんか、嫌味っぽくなってしまった。
「そ、そういう意味で言ったわけじゃないんだ。気にしないでくれ。」
「うん…。」
そんな感じでちょっと気まずい雰囲気の中、俺たちは街道を進んでいた。
王都まで約三日、途中の村に宿があったりしたが、野営をするほうが快適なので、野営をし、やっと王都についた。王都は、もう黒髪ってだけで素通りできたね。ちなみにサクラも黒髪だ。なかなか喜んでいたぞ、門番。
王都についたのは昼過ぎだったので、そのまま学院の方に行ってみることにした。
学院は王城のすぐ近くにどんと建っていた。敷地面積だけでいうと、学院の方が王城よりかなり広いようだ。
「すごい、大きい。」
「ほんとだな。」
日本の高校とかよりよっぽど大きいな。
「マスター、窓口はあちらのようです。」
さすがサクラ。
「よし、みるのもほどほどにしていこうか。」
「すみませーん、黒髪の若者を集めていると聞いてここにきたんですけど。」
「あ、はい!ありがとうございます、きていただいて。歓迎したいところなんですが、まずその髪が本当に黒いか確認させていただきたいので、シャワーを浴びてきてください。」
「はい、わかりました。ラツ、少し待っていてくれ。」
ラツを待たせ、俺とサクラはさっとシャワーを浴びる。実はサクラの髪の色は自由に変えられる。まあ、俺もだけど。しかし、俺もサクラも典型的な日本人顔なので、黒髪じゃないと少し違和感があったりする。だから変える気はそうそうない。
「ありがとうございます。確認が取れました。次に、なぜ黒髪の若者を集めているかの説明をします。」
「わかりました。」
「最近魔王の………。」
国境の役人の言っていたことと同じみたいだ。
「次に、あなた方の拘束期間と、それに対する報酬をお話しします。」
「お願いします。」
「まずは拘束期間です。現在勇者が召喚されて10日たちました。すでに勇者の教育は始まっていて、あと30日ほどで終わる予定です。ですので、貴方方の拘束期間は30日前後です。次に報酬ですが、まず、この学院の授業をタダで受講できることです。これで、あなたに、全く魔力がない限り、魔法が使えるようになります。また、授業時間外、それに、地下ダンジョンでの授業の時、ダンジョンの探索ができます。その中で手に入れたものは、全てあなたのものになります。だいたいこのくらいです。」
そういえば、ここら辺にダンジョンあったな。懐かしい。俺が初めて挑んで、初めて最終層まで行ったダンジョンだわ。そこにもう一回行けるのは嬉しいな。でも、授業の受講の件は、よっぽど自信があるみたいだな。
「一ついいですか、私はすでに魔法が使えるので、授業の受講が報酬にならないのですが。」
「この学院の授業を受ければ、あなたの魔法により磨きがかかるでしょう。」
はぁ。そんな訳あるか!俺が王都の清掃活動で使った魔法で最強扱いだぞ。それがこの学院にきたくらいで覆るとは思えん。
「私は実際に魔法でSランク冒険者を倒していますので、この学院の授業から学べるものは何もないと思いますが。」
「そこまでいうなら、それを見させてもらいます。この学院の生徒1実力のあるものと模擬戦をしてください。」
「いえ、それでは力不足でしょう、あなたがやってほしいというならやりますが、あまりにも一周で終わってしまい、私の力を測れないどころか、相手の心が俺て、魔法が使えなくなる可能性もありますよ。」
「…、わかりました、学院長に話をつけてきます。」
あ、つい熱くなっちった。(マスターは5000年も魔法を研究していらしたのですから、あの言い方にイラっとくるのは必然でしょう。)おう、フォローありがとう。




