次の街へ
「おかえりなさいませ、マスター。」
サクラに出迎えられたのだが、なんで俺の転移してくるときに向いている方向がわかるんだろうか。
「フェンリルを換金した後のお金は別のギルドでも受け取れるってさ。」
ラツは了解というように、サクラは分かっているというように頷いた。
「と、いうことでラーズに向かおう。そうすると次の街は…。」
「この国の王都。途中に小さめな村や町はあるけど。」
そうか、次が王都か。確かこの国も5000年前に勇者を召喚してたから、子孫がいるかもしれんな。興味ないけど。
「そうだラツ、大体徒歩で何日くらいかかる?」
「馬車で5日って聞いたから、徒歩で10日かからないくらいだと思う。」
そうか…10日か。移動面倒くさいし転移するか?いや、道中でなんかあるかもしれないからな。うーむ…(マスター、馬車を作りましょう。)なるほど。でも馬はどうするんだ。(魔力で作ればいいじゃないですか。)………その手があったか
!よし、それで行こう。
「ラツ、馬車を作るから少し待っていてくれ。」
「う、うん。分かった。」
よし、完成だ。しかしこれだけデカイものだと、その分の魔力を準備するのも大変だな。100本ある魔力タンクのうちの一本の1割を使ってしまった。まあ、その甲斐あってなかなかに乗り心地の良さそうな馬車ができたぞ。
なんせ後ろの人が乗る部分が、地面から一ミリ浮くようにしてあるからな。絶対に揺れない。これぞ5000年間研鑽してきた知識の表れだな。(マスター、それは知識ではなく、ずる賢いと言います。)……。ら、ラツは待っている間魔力操作の練習をしていたみたいだな。
「よし、ラツ、サクラ、行くぞ。」
「はい、マスター。」
「ちょっと待って、後少しで何か掴めそう。」
そうなのか、ちょっと拝見。………お、ほんとだ。8割ぐらい色がついている。後少し時間をかけたら全部行きそうだ。これくらいなら待ってやろう。
「できた。」
みたいだな。しかしこれはすごいな。まだ教えて丸1日しか経ってないのに。
「よくやったな、ラツ。1属性できたからなんとなくコツがつかめたろ。」
「うん。」
「よし、そしたら次は別の色をやってみろ。馬車で移動しながらな。」
「分かった。それでユウキ様、1色できたし魔力を見えなくしてほしい。目がチカチカしてきた。」
…あ、加護のオンオフ設定してない。
「すまんラツ、すぐにオンオフ設定するから。」
ほい。
「これでいいはずだ。頭の中でオフになれと念じて見てくれ。」
「うん。………できた。ありがとう。」
よかった。設定自体が楽だからつけ忘れていた。
「本当にすまんな。」
「気にしないで。」
「マスター、そろそろ出発しましょう。」
そうだな。ラツには馬車内で練習の続きをしてもらうとして、早速出発しよう。
俺たちは馬車に乗り込み王都に向けて出発した。
王都についた。




