プロローグ
私が思いついた駄文を私が読むために投稿します。(嘘
投稿初めてなので、お見苦しい点だらけだとは思いますが、何卒よろしくお願いします。
「やっと地球への転移魔法が完成した。」
俺は魔法研究の最後に地球への転移魔法を完成させた。別に難しかったわけでも集大成というわけでもない。単純に、地球に帰ることに興味が無かっただけだ。これで一通りの魔法研究が終わってしまった。
「お疲れ様でした、マスター。」
俺の研究の手伝いをしていたサクラが俺に声をかける。
「おう、サクラか。お前もお疲れさま。」
サクラにも色々お世話になったな…。ああ、こいつも俺が前につくったんだっけ?…もう普通の人間と変わらないように見える。魔法と少しの科学技術でつくった擬似脳の学習プログラムはうまくいっているようだ。…このことは、ことあるごとに考えている気がする。……まあ、細かいことは気にしない事にしよう。
地球への転移魔法ができたと言ったが、今すぐ転移できるわけではない。地球の座標の検索をしなければならず、それには最低でも3年はかかるからだ。まあ、転移できるようになっても帰る気はない。
そういえば地下にこもってから少なくとも数百年は経ってると思うのだけど何年経ったんだろうか。
「サクラ、俺が魔法研究を始めてから何年経った?」
俺は考えるのが面倒になったのでサクラに聞いた。
「私がつくられてから、4993年なのでちょうど5000年ですね。」
マジか…。思ったより随分経ってた…。ちょっとショックだぞ。俺は5000歳か?キリストさんでも生まれてから2700年くらいしか経ってないのに。俺もその年の座標の地球に帰るつもりだったんだが。……まあ、細かいことは気にしない事にしよう。
ところでこれから何をしようか。魔法の研究は一通り終わった。…することがない、どうしよう。…よし、観光だ、観光をしよう。5000年経っていたら随分世界も変わっているはずだ。次の魔法研究のネタも見つかるだろう。
「サクラ、一緒に来てくれ。」
俺は、肯定が返ってくることも、何も言わなくても彼女は付いてくることも、知りながら声をかけた。
「はい、マスター。」
そして俺は外に出た。
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