文字数が稼げない
カーテンなどはなく、日光が直接窓を通過する。
異世界に来てから2日目の朝になった。
しかし、ここにあったベットが快適すぎて、なかなか起きれずにいた。
あー、質素な家なのに、何でベットだけこんな上質なんだろ。
眠りの誘惑に負けて、もうひと眠りし――――グゥゥ――――起きよう。
僕の人間三大欲求基準では、睡眠欲よりも食欲が優先されるらしい。
そういえば、昨日食った時には特に気にしなかったが、あの肉はどうやって調理したときに叫んだんだ? 食った感じ、ただのブロック肉だった気がするけど……。
検証しようとしたが、よくよく考えたら、朝から肉はきつい。そもそも、こんな体で料理すること事態がきつい。かと言って、部屋にあるカップ麺は栄養とか健康に悪いし、どうしようかなぁ。
そんなことを考えていると、唐突にドッと音がした。え、何々? 今の音は外からしたと思うんだけど……。
恐る恐るドアに近づく――――あ、待って、ドアが遠い。
「どちら様ですかー?」
ほんの少しだけドアを開けて見る。しかし、周りには無いも無い……と、思ったが下に山菜があった。
山菜は草物が多く、特に怪しい物でもなかった。
いったい誰が置いたのか、僕の思考が————ぐりゅぅぅぅ————朝ごはんを考える。
山菜か……天ぷらか茹でるだな。
「————はっ!? 鍋なら簡単に作れるのでは」
山菜鍋ならヘルシーだから朝からいける。
テンションが上がった僕は外にある山菜入りの草包みを持つ。
「ん? あいつは————」
見覚えのある体が茂みから見えた。
「さて、今からお肉でも焼くか。また余ったら外にでもおくか」
伝わるかは分からない。でも、ちょっとはがんばるか。
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結論としては、やはり叫んでいる様にしか聞こえない。肉がジュゥゥゥゥと焼けながら、ぎゃぁぁぁぁぁと聞こえる。……謎だな。
とりあえず肉を丸々外に置く。朝からは食えねえよ。
並列作業で作った山菜鍋を食っていると、外からむしゃむしゃと聞こえた。
それにしても、今回はやけに食うのに時間がかかってるな。僕の方は一人鍋が終わったんだけど。
とりあえず、今後のことについて考えとこう。
まずは生きるために色々しないとなぁ、あの手紙はともかく、何が起こるか分からないしな。
あれこれ考えている内に、気づけば外にいるオークは帰った後だった。