表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/13

上田さん…??

ーーー倉木龍に手を振る女性。

女性にむかって手を振る倉木龍。

私はそれをムカムカしながら眺める。

「なんだ、彼女いるんじゃん。」

そして、私は倉木龍にこう言う。

「彼女がいるならメールしないで。」

驚く倉木龍と女性。

ーーー「起きて、目、覚まして」

え?

パチッ

「あ、、、れ私?」

「寝てたんだよ。大丈夫?」

上田さんが私をのぞきこむ。

ああ、さっきのは夢か。

変な夢だったな…

「ああ、大丈夫です。」

「そ?」

ニコッと笑う上田さん。

彼女いないっていってたけどホントかな。

モテそうなのに。

「晩御飯どうする?今日みくさんね、最近男に惚れたらしくて、そいつと食べるらしいから、俺らだけなんだけど。」

「あ、そうなんですか…うーん…」

「ここのキッチン借りて何か作ろうか?

疲れ溜まって動きたくない感じでしょ?」

「あ、はい。慣れない仕事だったんで。」

「そこで寝転んだまま待ってて。」

「あ、でも私作りま…」

「俺つくるから。」

「あ、はい。ありがとうございます」

上田さん優しいな~

お兄ちゃんみたいな温かさがある。

そんなことを考えてたら、いつの間にかまた眠っていた。

***

「愛ちゃーん?」

「はひっ」

パチッ

「あ、すいません。寝てました。」

「ううん、いいよ。大丈夫。」

「あ、おいしそう」

上田さん、料理もうまいんだ。

「いただきまーす」「いただきます」

「愛ちゃんてさ、彼氏いるの?」

「いや、今はいないですね…」

「前はいたんだ。」

「あ、はい。一番最近のが、このお店にくる前大学生だった頃ですね。」

「どんくらい付き合ってたの?」

「入学当初から卒業まで」

「なのに別れたんだ?」

「私がこのお店を希望した理由を、彼が店長目当てって勝手に判断しやがりまして、あはは。」

「それで?」

「喧嘩になりまして…いつもなら冷静に私のことわかってくれてるのになんでかって思ったら、彼のほうが浮気し始めてたみたいで…なんか、残念な女の話ですよねっ、すいません。」

「それ彼氏悪いね」

「うーん,でも好きだったんで、いいんです。それで」

「今もすき?」

「今は全く好きじゃありませんよ。」

「ふーん。愛ちゃんってどんなのがタイプ??」

え…いきなり何急に言い出すんだこのひとは。

「私は…好きになったそのひとがタイプかな…」

「好きになってもらわないと俺達タイプ外なんだ、あはは」

「えへあははっ、。」

「ねえ。愛ちゃん。俺ってどうおもう?」

「上田さんですか…?」

どうだろ…そんなふうに考えたことないしなぁ…

「わかんないですけど、いいひとですね。っておもいます。あ、あと。お兄ちゃんみたいです。」

「お兄ちゃん?」

「はい。」

すると、上田さんは大きな溜め息を「はあぁ~」ってついてこっちを見た。

「じゃあ俺って恋愛対象として見られてないんだ?」

「上田さん…??」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ