出会い
今日は撮影の日!!
なんとなく私服もしっかりコーデしてみた。
最初に店に寄る予定だったのでお店に裏口からはいる。
「おはようございます」
「あ、おはよう。愛ちゃん、今日これ持ってってね洋服。」
「あ、はい」
上田さんが、みくさんの選んだ洋服やアクセサリーをいれたぽっぷの袋をもって私にわたしてくれた。
「店長はいないんですか?」
「今日はデートなんだって。1人だけど大丈夫?」
「あ、はい。ていうか店長って彼女いるんですね」
「うん。あ、俺は彼女いないよ」
「そうですか。」
「ていうか今日の服いつもよりさらに可愛いじゃん」
「あ、ありがとうございます」
今日の私は、いつもはカジュアルガーリーだけど今日は花柄のワンピースにモモンガカーデっていうかなりガーリーコーデをしてみた。
良かった。似合わないとかいわれなくて。
「それでは行ってきます」
「はーい。んじゃまた。頑張ってな」
「はい!」
***
撮影現場にいくと、楽屋に案内された。
「撮影まで少し時間ありますね…、宮島さん用のスタイリストさんがくるのが11:00なんで、それまでお待ち下さい。廊下に自販機などありますんで飲み物はそちらでどうぞ」
「はい。」
案内してくれた人がでていく。
シーン…
暇だなぁ。
親友の夢香にこのことを話したときすごい反応だったな…
なんておもったら笑えてきた。
「うふふっ。あ、喉渇いてきたな。」
買ってこよ。
そういって楽屋をでると、男の人が自販機の前にいた。
なんかこの横顔見覚えあるなぁ…
確か夢香が大好きな…
5colorの…
倉木龍だ!!
わっすごい!!
夢香あてにサイン書いてもらおうかな…
あ、でも夢香あんますきじゃないっていってたしいっか。
まあでも私は結構龍くんがすきだから声はかけてみることにした。
「あの、倉木龍さんですよね…?」
「あ?」
思い切りにらまれた…怖っ
「なんつった?」
「く、くくく、倉木龍さんですよねっえ?」
声うらがえっちゃった…
「ぷふっそうだけどなに?つうかそのリアクション…ははっ」
「わ、笑わないでくださいよ…」
恥ずかしくて顔があつい。
「わ、真っ赤。ははは、で、なに?俺が倉木龍ってきいてなんかするつもりだった?」
「いえ、特には。」
「ふーん。あ、」
「?なんですか??」
急に倉木龍も真っ赤になったのでびっくりした。
「いや…あの…ワンピースかわいいなって思って…」
「へぁっ?!」
「ねえ、メアド交換しよ」
「いいんですか?!」
「うん、交換しよ」
事務所的にもいいんすか?!
でもうれしい。
***
「じゃあメールするから。」
「はい!」
そのまま倉木龍は歩いて行った。