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真面目な女友達にエロいことを言わせたら付き合うことになった話  作者: たこまき


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§0.5 未来への序章

「MISO、今日もよろしく頼むよ」


 研究室に戻った樹は、メインモニターの片隅で静かに稼働し続けている相棒に声をかけた。


「Affirmative. Monitoring all parameters.(了解。全パラメーターを監視中)」


 クールな応答と共に、[MISO-AI ver.1.4 "Umami"]のステータス画面がアクティブになる。そこには、リアルタイムの気象データと、最適なレシピ係数が絶えず更新され続けていた。


 一方、別のモニターでは、臨床学習管理システム[CLMSクリムス:Clinical Learning Management System]が稼働していた。

 医学部の授業で「青い画面のAI学習アシスタント」として定着している[Galen model]、その次世代版として開発中の[Hippo 3.2.1 model]。


 今では父の会社の主力事業の一つに数えられるシステムの次世代モデルは、実際の問診を可能にするため仮想患者との対話を24時間繰り返して学習を続けている。

 樹がメイン開発者として実装を進める、患者の表情や声のトーンから心理状態を推定し、質問を動的に調整する機能が今後搭載予定だ。


 樹はまだ気づいていない。


 彼が「母のためだけ」に作り上げた、極めてパーソナルなMISO-AIの設計思想――個人の生体データと環境要因をリアルタイムで統合し、QOL(生活の質)を最適化するというアーキテクチャが、まさにCLMSが目指す次世代の「汎用的な個別化医療」の核心そのものであることに。


 CLMSと連携すれば、こんなことに応用できる。


 例えば、気象の変化が原因で体調を崩す患者さんの「体調悪化予測アラート」。


 例えば、抗がん剤治療中で味覚が変化する患者さんに「今日、何なら美味しく食べられるか」を提案する食事支援。


 そして何より、「一人ひとりの状態に寄り添い、最適な生活を提案する」という、真の個別化医療への扉を開く鍵であることに。


 その気づきをもたらすのは、いつも気軽に話しかけてくる医学部生との、これから深まる関わり。


 彼女は言うだろう。「これ、患者さんのQOL向上に使えるんじゃない?」と。


 樹は答えるだろう。「え? でもこれ味噌汁用だよ?」と。


 完璧な味噌汁を追い求めた青年の、この愛情から生まれたシステムが再び医療の世界に革命をもたらす――


 それはまた、別の物語である。


 [完]


これで完結となります。

始めて書いた小説なので稚拙な文章ですがここまで読んで頂きありがとうございました。

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