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プロローグ

この作品は「濃紫のリシアンサス」の小ネタ集です。

本編をまだ読まれていない方は読まれてからの閲覧を推薦いたします。


「……」

俺、祈流、律輝、凪の四人は黙り込んだ。

事の始まりは三十分以上前のこと………


「……眠い」

そういいながら起きると枕元に手紙らしきものがあった。

(…なぜこんなところに)

不思議に思いながら封を切ってあけてみると

『優~!いきなり手紙を送ってごめんね~!来れたらでいいんだけど、もしよかったら僕の家に来ない?たまには雑談とかしたいからさ!本当に来れたらでいいからね!本当に!凪も呼んでるから!』

「……」

(…やけに来れたらいいという部分を強調するな……でも気になってきたから行くか)

「今日の予定は…ちゃんと空いているな」

身支度を済ませた後、俺は律輝の家に向かった。

しばらく歩いていると、律輝の家に着いた。

コンコン

「律輝、いるか?」

「…えっ?その声は、優?」

「あぁ」

ガラガラッ

「いきなり来るなんて珍しいね!どうかしたの?」

「……?律輝が俺を呼んだんだろう?」

「えっ?」

「……?」

「そうだ、手紙でここに来てほしいと書いてあったんだ」

「えっ!噓っ!」

律輝は俺の持っていた手紙を覗き込んだ。

「……優」

「なんだ?」

「僕、こんなの書いて送ってないよ…それにこの手紙の字は……」

「あれ!あれあれあれあれ!二人ともこんなところで会うなんて偶然だね~!」

「……まさか」

律輝の方を見てみると頷いた。

「ねえ、祈流?どうしてこんなことしたの?」

「何のこと言ってるかさっぱりだよ~!」

「……」

(律輝…もしかして、怒ってる?)

「この筆跡…祈流のものだよね?だって僕はこんなに字、汚くないもん」

「僕の筆跡じゃな~いもーんだ」

「…子供にしか見えない」

「優~、今なんか言った?」

「…いいや、なにも」

「祈流…!本当に……!」

「律さん。落ち着いてください。このままではいのり兄さんの思う壺です」

「…!凪……」

(凪が来てくれてよかった…じゃないと律輝が危なかった)

「いのり兄さん。律さんで遊ぶのはやめてください」

「やぁやぁ、凪も奇遇だね~」

「奇遇?よくそんなこと言えますね。この字はいのり兄さんの字ですよね?」

そういいながら、俺とほぼ同じことが書かれた手紙を見せた。

「もー、そんなわけないでしょ!ほらっ!ここに律輝って書いてあるでしょ?」

「…はぁ、仕方ないですね」

そういうと、凪は霊符を取り出した。

「それは…」

「これはですね、音声を記録することができる霊符です」

「え、ちょ、ちょっとまって、まさか…」

「実は、数日前にいのり兄さんとご飯に行きまして。その時にお店の人がいのり兄さんにお酒を……」

「かけられたの?」

「はい。そのせいでとてもお酒に弱いいのり兄さんは酔ってしまって……というときにいのり兄さんが発した言葉の記録がこちら」

「あ~!!!」


『…いや~。実はさ~!数日後にぃ、めずらしくぅ、四人ともぉ、暇なんだよねぇ~!』

『私は暇ではないのですが…』

『だからね~!全員を~!律輝の家に誘ってぇ、雑談でもしようかなぁ~って思っててぇ』

『…それは律さんの許可をもらっているのですか?』

『実はぁ~、ここだけの話~、勝手に名前を借りて手紙で誘おうとしてるんだよぉ~。そうした方がみんなおどろいてくれるかなぁ~ってぇ』

『……そうですか』


「これで記録はお終いです」

「祈流……」

律輝と俺は憐みの目を祈流に向けた。

「さてと、言い逃れはこれでできませんね」

「うぅ…」

(凪は…絶対に敵にまわしたらいけない)

「…まぁ、立ち話もなんですし、中に入れてもらえますか?」

「うん、いいよ」

俺たちはとりあえず律輝の家の中に入り、座布団を敷いて座った。

「……」

(……外にいた時の繰り返しじゃないか…)



皆さんこんにちは!

波澄怜です。

今回は、ムラサスの小ネタ集として新しく書かせていただきました!

こちらは、小ネタ集なので、本編よりも短めです。

(…んー、書くことが思いつかない……)

もう何を言えばいいかわからないのであとがきはこのくらいにしておきます!

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