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「ひとし、今回のゲームで前回と違うところは何かあるか?」
そう問われて、結構ありすぎたので一瞬戸惑った。
「えっと、すずかって女のプレイヤーのことわかるか?」
「わかるぜ。俺たちの仲間だ。お前も知ってるのか?」
「ああ、いつもすずかと会ってからここへ来るはずだった。そして前回ではここでお前らと出会ったんだが」
「ふーん、お前はすずかと会うはずだったのか。それなのにいつもと流れが変わったのか」
「そうだな。カルベルを殺さずに連れてきてしまったせいでタイミングが狂ってしまって彼女と会えなかった」
「そうだな。それは半分合ってるけど、半分違うな」
「え、そうなのか?」
「お前は前回一人だったはずだ。だからすずかもお前に接触した。しかし今回は連れがいて二人組だったわけだ。それなら彼女は見つけても近寄らないだろう。戦闘になったら不利だからな」
「確かにそうだな」
「このゲーム、基本ソロプレイ前提だが、なるべく戦いを避けて終盤まで生き残るのが得策だ。二人組なんて明らかに勝てないと思うからな。まず見つけても近寄らねえよ」
「ってことはすずかはビルに行ってんのかな?」ヤマトが口を挟んだ。
「ビルって5階建ての建物か?」気になって思わずヤマトに聞いた。
「ああ、知ってるのか? そうそう、だいたいここら辺か、そのビルですずかと落ち合うことになってる」
「前回そこにいたら、他の建物からスナイパーに狙撃されたんだ。それでその後戦闘になって……」ヤマトの方を改めて見た。
「ん? なんだ? まさか俺が死んだか?」
「ああ、そうだ」
「ははは! やられてやがる!」ケンがヤマトを見て笑った。
「うるっせ! お前だってこの前死んだろうが」
「死ぬとどうなる?」
「ん、知らんのか。次のゲームが始まる。記憶の引き継ぎをしたことがないヤツらにとっては初めてのプレイと感覚はいっしょだ」
ってことはカルベルはずっとニューゲームをやってるのか。なんかかわいそうだな。待てよ。
「おい、じゃあほとんどの奴らは何も知らずに繰り返してるんじゃないか?」
「だろうな。俺たちもいつも殺してるプレイヤーがいるぜ。そいつは記憶を引き継いだことないはずだから何度も殺されてるって感覚は無いはずだ。だからこそ学習せずにいつも俺たちに隙を見せてしまってるとも言えるがな」
「ケン、ちょっと喋りすぎだ。行こうぜ」
「おう、よし、じゃあすずかを探してる合流しようぜ」
「お、おう」
俺たちが家を出た時、突然爆発は起こった。




