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[00:06:13]

「ハア、ハア、ハア」全員息を切らしながらビルの2階まで降りてきた。


 そのフロア内で8畳くらいの部屋に入り息を潜めた。会議室のような部屋で中にはテーブルやイスやパソコンがあった。


「もう時間がない。この部屋に立てこもろう!」ケンの提案にすずかといっしょに頷いた。


 テーブルやイスをバリケードにして入り口を塞いだ。残り時間はあとわずかだ


[00:04:48]


 しかし生き残ってどうするんだ。また同じように繰り返すのか。生き残りに関しては前回のラストがあやふやなまま終わったせいで不安でしかないが、死にたいわけもないので納得せざるを得ない。


「なあ、生き残ったらどうなる? やり直しになるのか? 記憶はどうなる? 死んじまったヤマトは?」


「……」


 俺の質問攻めに対して、ケンは何か黙って考えながら、じっと目を見つめてきた。


「ヤマトは大丈夫だ。そうだな……。お前は信用できると思ったから話す。これはあくまでも仮説だがな」


 いきなり、改まって話すことがあると? この土壇場でか。なるほど、これはおそらく真実なのだろうと耳を傾けた。


「このゲームが終わったあと、もう一度ゲームが始まる。これは間違いない。そしてその時記憶はリセットされる。ただし一人を覗いてだ」


「一人……」


「そうだ。ゲームのプレイヤーの中で誰か一人だけが記憶を引き継げる。ただしそれが誰かはいつも決まってるわけじゃない」


「つまり……、引き継げなかったヤツらは何も分からないまま、一からまた始めるのか?」


「少し違う。俺もヤマトもすずかも覚えてるゲームがあるんだ。ただしそれは全員違う記憶だ。つまり引き継ぎに選ばれた意外のヤツらは、その以前引き継げた時のゲームの記憶を持ったまま次のゲームに参加することになる」


 ……なんだと? ヤバい。話が思わぬ方向に行って残り時間で頭を整理できるかわからない。

( ๐_๐)φ

残り時間で整理できるかわからない(私が)

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