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私とコボルト3体、ダンジョン女奴隷が掘った土壁の長方形の穴から部屋の外へ出る、おしっこをするために野良魔物の徘徊する通路を通りトイレへ行くのだ。
部屋の外は暗い私の持つツルハシの金属部分が淡く光っているコボルトの1体はランタンのような物を両手で丁寧に持っている、襲い掛かる時は4本足で走っていたが今は2本足で歩いている、奇妙だ。
ランタンの光はツルハシの淡い光とは比べ物にならない、周囲を見渡せる、2、3人すれ違える幅のある土壁の廊下だと分かる、野良魔物の気配は無い進んで行く。
ワン、ココガトイレ。
男用トイレか?
ワン、ソウ。
思ったより臭わない、扉が無い長方形の穴を通る、長細くいくつもの仕切りがある空間、女子トイレのような造りだが全て扉が無い、土の床と土の壁、扉無し土壁仕切りの床には丸い穴が開いている、ここでするのかボットン式か、汚物も放置すればダンジョンが処理してくれるのだったか。
私はここでおしっこする。
ワン、ワカッタ。
近くにランタンを置いてくれ、穴の中へ命中させるためには明かりがもっと必要だ。
ワン、ワカッタ。 コト
明かりが無くて野良魔物が出てきた場合対処できるのか?
ワン、タタカエル。
よしいい返事だ、少し離れてくれ、私は今からおしっこをする。
ワン、ワカッタ。
コボルトはしっぽを振りながら2足歩行で離れていく、私はしっがみ穴の中へ命中させようと穴の中をよく見る。
ヌメ テカ ヌメ テカ ヌメ テカ
うおおお、なんかいるううううう。
私は立ち上がり叫ぶ、コボルト達が素早く近づいてきた、助けて。
ワン、マモノドコダ。
穴の中にいる、穴の中にいる。
ワン、スライムダ。
スライムがいた、助けて。
ワン、ダンジョンオンナドレイ、ダメッテイッテタ。
駄目か、倒しちゃ駄目ってことか。
ワン。
コボルトと片言会話しているうちに落ち着いて来る、穴の中のスライムもヌメヌメと中でゆっくり動いているだけだからだ。
こんなことは説明しておいてほしかった、いや普通は忠告するはずだ、ちょっとしたイタズラだったのかもしれない、ダンジョン女奴隷なら忠告してくれそうだが、魔界女騎士に口止めされていたのだろうか、はぁ・・。
大量の汚物はダンジョンの処理が追い付かないと環境の変化の固定を招く、あまりにも多い魔物の汚物の処理には専用の魔物を使う、それがこのスライムということをコボルトから片言会話で聞き出した、ダンジョンが倒されても機能しているのはなぜかと思うが、エリアコアの影響だろう。
私は穴の中へおしっこした。




