023
土壁の中はダンジョン光苔が生えている青く淡く光る石に囲まれた空間、土でできた階段が数段だけあり崩れている、石壁の穴を土で塞がれていなければ普通の脇道に見える、崩れた階段の先にも土壁がある、崩れた階段だけがある部屋に見えた。
パシャ パシャ パシャ
ペチャ ペチャ ペチャ
魔界女騎士が土壁の隙間から中へ入ったので私もキョロキョロと周りを見て警戒しながら中へ、土壁の中も石床は水が薄く張っている、魔界女騎士が崩れた階段のそばで止まる。
誰もいないか。
ここも天井は見えないな。
上を見上げるが落ちてからここまでと同じで天井は暗く何も見えない、崩れた階段は上の階層まで続いていたのだろうか。
私は、孕ませゴブリンダンジョンの魔界女騎士、活動しているダンジョンならダンジョンマスターは姿を現せ!
えっ・・私達のダンジョン、孕ませゴブリンダンジョンて名前なの?
・・・孕ませゴブリンダンジョンだ。
魔界女騎士が所属ダンジョン名を叫ぶ、平然としているように見えるが頬を染めている、衝撃的な名前だ、しかし私以外反応は無い、私達しかいないなら先に孕ませゴブリンダンジョンの詳細が知りたい。
孕ませゴブリンがダンジョンマスターだったのか?
孕ませゴブリンというユニーク魔物だったかはわからないが、ゴブリンだったな、ダンジョンマスターは。
魔界女騎士は孕まされたのか? ゴブリンに孕まされたのか?
孕まされてないぞ、会話する前にはじけ飛んだからな、私を召喚するのに無理をしたのだろう。
拠点ダンジョン、ダンジョンマスターはゴブリンだったらしい、普通のゴブリンかどうかは分からない、孕ませたいという強い意思を持っていたことだけは分かるが、無理をして死んだのか、どう無理をしたのか知らないが、志を達成する前に倒れたダンジョンマスターの意思は私が受け継ごう。
土壁を掘り土を集め階段を作り直すのだ、ダンジョン奴隷よ
無理だろう。
振り向かずに天井を見ながら魔界女騎士が階段を作り直せと言う、私は魔界女騎士のプリンとした尻を見ながら無理だと言う。
届きそうにない、脇道の石壁の穴は小さい、中に入ると天井は暗く見えないほど高くなる、ここにある土の量でも足りないだろう。
脇道といっているが入ってしまえば今まで歩いた石の通路と変わりない高さ太さだった、魔界女騎士がいなければ絶対迷う。
ここの土を掘り拠点ダンジョンまで持ち帰るしかないな、ダンジョン奴隷よ掘るのだ。
うーん。
すべて持ち帰ると、ここの場所はもう分からないだろう、上に何があるのかは確認したい、魔物がいるなら確認したくないが、その兆候がないからな、しかし中途半端な量を残し持ち帰ったとしても、未完成の土階段は、孕ませゴブリンダンジョン、天井には届きそうにない、全部持ち帰ったとしても届くか分からないが。
ペチャ ペチャ ペチャ キン
ん? ダンジョン奴隷よ、何をしている。
近くの石壁まで歩き、ツルハシで苔の生えた場所を掘ってみる、ツルハシは弾かれるがダンジョン光苔が消える、薄く青い光は変わった様子は無い、床から壁を伝い天井近くまで大量に生えているからだ。
この部屋だけダンジョン光苔が生えてなければ、目立つだろうと思ってやってみた、上の方は掘れないがな。
また生えてきたらどうするのだ?
生えてくるのか?
ある程度増殖するな、限界はあるが、まぁ数日なら元に戻るほどは生えないだろう。
増殖するのか、苔なしの暗い場所を作り逆に目立たせる作戦は失敗か・・・だが暗いと魔物が沸くことを思い出した、成功していたら危険地帯を作っていたかもしれない、失敗してよかったのかもしれない、そう前向きに考えよう。
キン キン キン
続けるのか?
別の作戦でいく。
ダンジョン光苔が生える石壁を掘ろうとしてツルハシが弾かれることを繰り返す、苔だけ消え次第に苔がない所が広がり暗い部分が出来てきた。
ペチャ ペチャ カチ スポン あっ?
おおっ
隣に移動しダンジョン光苔が生えている所、近くの石壁にツルハシを添え、心の中で塞ぐと呟く、ストレージ、ダンジョン光苔のイメージを選択、青く淡く光るブロックが何かにハマるような音をさせながら壁に張り付いている。




