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トリアsaid 《お風呂》

告知通り、トリア視点からスタートです。

「はふぅ~⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


思わず、悦楽と安堵の入り交じった声が漏れる。


ここならさすがにリヴァルも入って来れないだろうし、一旦の逃げ場としては最適なはず。


体を深くまで湯船につけ、負荷の多くを浮力に肩代わりしてもらう。体の力を抜いていくと、自然に顔が上を向いて湯気で曇った天井が見える。


それ以外特に何もなく、目立った音も聞こえないせいか、頭の中には徐々にさっきまでの光景が浮かんでくる。


(だって、目が覚めたら突然目の前にリヴァルがいたんだもん。)


勿論、私が目を覚ました直後の話。あんなにすぐ近くに顔が⋅⋅⋅⋅⋅⋅それも好きな人の顔があれば朦朧としている意識も一瞬で覚醒してしまうでしょ?


そもそもの話だけど、私が熱を出して倒れたのだってリヴァルのせいだし。たぶん疲れてたんだろうけど、突然結婚がどうって⋅⋅⋅⋅⋅⋅


「⋅⋅⋅⋅⋅⋅け、けけ、結婚っ!?!?」


────ゴンッ


「いっっ⋅⋅⋅⋅⋅⋅たぃ。」


無意識に力が入っていたのか。頭が持ち上がっていたところで再び意識が飛んでしまったせいで、浴槽の縁に後頭部を打ち付けてしまった。


それでもなお頭の中を『結婚』の二文字がぐーるぐる。


っていけないいけない。お風呂で溺死なんてしたくないもん。でもリヴァルならそんなときでも助けてくれたりとか、それで何となくいい雰囲気(・・・・・)って言うやつになってそのまま⋅⋅⋅⋅⋅⋅きゃぁ~!


─────ごぉんっ!


「くっ⋅⋅⋅⋅⋅⋅うぅぅ。」


水の中からくぐもった鈍い音が響く。右足の先がじんじんと脈に合わせて痛みを発している。


このままだと本気で死にかねないので、さすがに冷静になった。


それと同時に、ここに逃げてきた最大且つ唯一の原因であるファルカのことを思い出す。


いや、唯一ではないね。リヴァルに看病されて恥ずかしくて耐えられなかったってのが3割ほど⋅⋅⋅⋅⋅⋅嘘です。5割でした。


とりあえず、何故ファルカが寝室に居たのかという話だけど、ファルカがデートに失敗したって泣きついてきたの。


だから慰めてあげてその後一緒にゆっくりしてたんだけど、今度はどうやって誘おうって泣き始めちゃって⋅⋅⋅⋅⋅⋅同盟の時は好きか分からない~みたいな感じだったのに、知らないうちに堕ちちゃったみたいだね。


それも経験が無いせいか、こういうことに関しては極度の心配性っぽいし。


話を戻すけど、そんなこんなで泣き疲れちゃったみたいで、気づいたときにはリヴァルのベッドで寝てたわけ。


まぁ気づかなかった私もあれだけど、泣き疲れてほぼ無意識にリヴァルの(・・・・・)ベッドに行くファルカもなかなかだよね。


それで、どうやってこの状況を誤魔化すかなんだけど⋅⋅⋅⋅⋅⋅うぅ~ん。


─────ぷしゅ~


「む、無理ぃ。」


色々考えてみたが、知恵熱とのぼせてきたせいでふらふらしてきた。あれ、知恵熱ってこんな意味じゃないんだっけ?まぁいっか。


足元が少し覚束無いまま、お風呂を上がる。


お風呂の中に比べて涼しい空気で頭が冷えていく。改めて、策無しで出てきてしまったことに気づく。


「まぁ、何とかなる⋅⋅⋅⋅⋅⋅かな?」


明日のことは明日の自分に任せるとか言う人もいるし、数十分先の自分に任せよう。


そう言い聞かせつつ、持ってきた寝間着に着替える。


そして、意を決してリビングへと戻った。

トリアsaidということで、とても短くなってしまいました。


次話はファルカも起きてきますので。さて、どうやって誤魔化すのか⋅⋅⋅⋅⋅⋅。いや、どうやって書こうか⋅⋅⋅⋅⋅⋅。


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