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ドルオタは日光を浴びると灰になるらしい2

 りかさんを引きずって、映画から出て、喫茶店に入る。

「疲れました」

「ゆか氏、ありがとうございます」

「ご注文はどうしますか?」

「じゃあ、ブレンドコーヒーとチョコケーキで」

「えっ、高い」

 りかさんが小声でいう。

 ウエイトトレスさんがニコニコしている。

「あ、あ、じゃあこのアイスコーヒーで」

「ご注文は以上でございますか?」

「はい!」

 りかさんは目に見えるほど静んでいる。

 りかさんって喫茶店来ないの!?

「りかさん」

「そうだ、ゆか氏、みいちゃんのコスプレしませんか?」

 りかさんの顔がさっきまでのはなんだったのかというくらい変わってる。

「しません!」

「殺生な~、ちょぴり、ちょぴりでいいですから」

 ちょぴりのコスプレって何ですか?

 服のちょっと着る感じですか?ただの変態じゃないですか?

「嫌です!」

「うーー」

 なんで、そんなに目をうるうるさせているんですかね。

「りかさん、映画面白かったですね。特にあの、主人公のりっちゃんが活躍するところ」

「そうです、りっちゃんの活躍するところは、ずばんざばんばーばんって感じで良かったですね。特にあの………」

 りかさんが意味のわからない擬音語を使いながら喋る、喋る。

 私はとりあえず、りかさんの顔を愛でながら、適当に相づちをうつ。

 りかさんは、飲み物が無くなっても永遠とさっき見た女児アニメの話しをする。もう、とっくに映画の話は終わり、原作の話に変わっている。

 これぞ、オタク×女子。話の長さの階乗である。


 いきなり、私とりかさん、それぞれの隣の席にちゃらいイケメン男が座る。

「りかさん、そろそろ行きましょ」

「あ、うん」

  りかさんは話に夢中で男に気づいていなかったらしく肩を縮める。

 私はレシートを持って立ち上がる。

「君達オタクでしょ、知ってる知ってる、ダブルピースとかでしょ。俺たちが会計払うから話そうぜ」

「ちげえよ、テトラポットだよー」

 男達が品の無い笑い声をあげる。

 私は無視して、去ろうとするが手首を捕まれる。

「ちょっと、くらい良いじゃん。5分でも良いからさ」

 男の顔はニタニタと笑みを浮かべている。

「きゃあ、変態、助けて!」

 私は悲鳴をあげる。

 店内の視線が集中する。

「おいおい、まって」

 男は直ぐに反論の声を上げようとするが勿論言わせない。

「襲われるー!助けて」

 男は私の手を引っ張り口を閉じようとするが、それを見て女性が襲われていないと思わない人なんていない。もしみんなそんな人だったら、引きこもるわ。

 周りの人が席を立つ。それを見た男達は形勢が不利だとみたか、逃げたした。

「りかさん大丈夫ですか」

 りかさんは何故か、床に座り込んでいたので、立ち上がらせてあげる。

「大丈夫だよ、ゆか氏凄いです。表社会は怖いです」

 ゆかさんくらいの美人さんだったらかなりこういう経験あると思うんだけど。

「ちょうど、良いところですし、帰りますか」

「ごめん。ゆか氏、腰が抜けて歩けない」

  この後、りかさんを家まで送って帰ったら何故か妹に凄く心配された。




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