ドルオタは日光を浴びると灰になるらしい
今日日曜日朝9時、なんとりかさんとデートです。
楽しみわくわくです。
今日は白いT-shirtに薄い黄色のカーディガン、花柄のスカートです。スカートはまだ、下がスースーして慣れません。
スーツ姿の女性がこちらに向かってきます。ぴしっとしたパンツスタイルのスーツで、出きるOL感が凄い出ています。顔も美人って、りかさん!!
「ごめんね、ゆか氏、少し遅れてしまって」
「りかさん、夜勤あったんですか?すいません、その日に予定入れてしまって」
「えっ、違いますよ。ゆか氏」
「なんで、スーツなんですか?」
もしかしたら、私に向かって格好つけたかったからですかね。
デートで男性がスーツ安定って言いますけど、女性のスーツもそそろるものがあります。これは、人生初めての告白されるのかな、わくわく。
「すいません。表社会に出るための服がこれしかなくて」
表社会って何に!
そういえば、りかさんの私服って何時もキャラもののT-shirtでしたね。
恥ずかしいという感情あったんですか!?
「ゆか氏がおしゃれしてきてるのに私がスーツなんて、なんかすいません。
ーいや、冴えないOLと美少女JCの歳の差カップルの百合もの、なんかいいぞ。冴えないOLが健気な美少女JCに介抱される。これはそそるー!
ゆか氏介抱してくださいー」
「全部聞こえてましたよね」
りかさんと思考が似てるのなんか釈然としない。
「まあ、リア充の聖地、映画館に行きしょうか!」
映画館、それはリア充一杯のリア充の聖地。
イチャイチャしながら、ポップコーンやジュースを貪ってる場所。
我々の精神を確実に、絶え間なく削ってくる。
あっ、私達もはたからみたらカップルじゃない。
さあ、非リアども恐れおののけ!
「ゆか氏、凄い悪いかおしてますぞ」
勿論、今日見る映画はカップル御用達の恋愛映画ではなく、りかさんが好きな女児向けアニメ映画です。
りかさんってやっぱり、そっちの方だったのですね。大きなお姉さんってやつです。
「では、いざ戦場に参りましょうぞ!」
「おー」
シアターの中に入るとそこはカップルではなく、小さな女の子が一杯。
「あー、癒されまする」
えっ、りかさん、確かに小さい子見ると癒されますけど、えっ、もしかしてこれが目的!?
「あっ、みいちゃんだ」
私の隣にいる子達が私に向かって叫びます。
その声につられたのか、周りの女児がこちらを見てつきづきにみいちゃん、みいちゃん、言います。
一部から低い声で聞こえますが無視です。
「お姉ちゃん、マジカルサンシャインやって、マジカルサンシャイン」
隣の小さい女の子達が期待するような声で言います。止めてくだる親御さんの姿はありません。初めての映画鑑賞ですね!
りかさんに助けを求める視線を向ける、ご丁寧にスマホでマジカルサンシャインの動画を見せながら期待するような目で見てきます。知っていないと別って動画を見せてくれる相手を思いやる気持ちをもうちょっと別の事に使って欲しかった。
もうすぐ、映画が始まりそうです。さすがにこんなに小さい子から期待した目を向けられたら流石に断れないです。
「映画、静かに見れたらやってあげる」
「「「うーん」」」
えっ、できないの!?
小さい女の子には難しいのかな?
てか、りかさんは頷いて!
「じゃあ、映画をお行儀よく見れたらやってあげる」
「「「うん! 」」」
小さい女の子が嬉しそうにいう。りかさんから聞こえてくる声は無視です。
映画が始まる。
流石に話し声は小さくなった。
ラスボスとのバトルが始まった。
主人公達がバタバタと倒されていく。
そして、マスコットみたいなキャラクターがいう。
「みんなー、応援してあげてーー!」
「いくよー」
「「「頑張れー」」」
これが合ったから静かに出来ないのか。
映画館の隅々から聞こえる野太い声を消せる、低音キャンセラーとかないかな。
「もっとー」
「「「頑張れー」」」
これって、ちゃんと音量測っているのかな?
勿論最後は主人公達がみんなの力を合わせて敵を倒してハッピーエンドになった。
なぜか、隣のりかさん改め大きなお姉さんは号泣しているのですけど。
逆方向見ると、小さな女の子達がきらきらとした視線を向けてくる。映画じゃあ、満足できなかったのですか!?
りかさん、なぜあなたはさっきまで号泣していたのにこちらに目線を向けてくるのですか?
「みぃ、行くよー。みぃ、みぃ、パワー注入ー」
無茶苦茶、恥ずかしい。なんで、みんなこちらを見ているのですかね?
「「お姉ちゃん、凄い。みぃちゃんだ、みいちゃんだ!!」」
みいちゃんは画面の中しかいないからね。
「ゆかちゃん」
りかさん、なんでまた、泣いてるの。そして、抱きついてくるの?
帰ろう。もう、この場所に居たくない。
「みいちゃんばいばいー」
「ばいばーい」
りかさんを引きずって、映画から出て、喫茶店に入る。




