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ファンサービスはファンに届くのか4

 次の日、学校に行くとクラスメイトに囲まれます。

「ゆかちゃん、動画見たよー」

「凄いねー」

「ゆかちゃん、可愛かった」

「ゆかちゃん、やっとアイドルデビューするんだ」

「それそれ、折角可愛いのに」

「サイン頂戴」

「みんな、ちょっと待って」

 わかばちゃんが珍しく大声で叫ぶと、クラスのみんながきょとんとした顔になります。


 クラスのみんなの視線がわかばちゃんに向けられます

「えーと、みんななんの話ししてるの?」

 さすが、現役アイドル、視線を感じても動じず話します。

 本当にわかばちゃん、成長したな、小学生の頃だったら、絶対に顔真っ赤にしておどおどしたのに。


 あんな、初々しいわかばちゃん見れなくなったのは残念です。


 わかばちゃんがこちらを見てきます。

「ん、可愛いね」

 わかばちゃんの顔が真っ赤になります。


 周りから黄色声が上がります。

 あっ、いつも学校だとわかばちゃんとしか話してないこと周りのこと忘れてた。


「ゆかちゃん、嬉しいけど。違うよ。えーと、昨日話してた動画あるじゃん」

「あるね」

「あれを近藤さんが例にあげながら呟いたらしくて」

「それは昨日みたけど」

「それがいろんなサイトに拡散されて、ゆかちゃん達が可愛いからネットの中ではお祭り騒ぎ。もう、ネットアイドル認定されてるよ」

「………え、ないない。そんなこと無いよね」

 わかばちゃんがこちらを真剣に見てくる。


「消せないかな?」

「「「無理!」」」


 というわけで、とりあえずかなさんに相談です。

 "かなさん。あの動画が今、どうなってるか知ってます?"

 "知ってるわぁ、SNSで拡散されて凄いことになってますねぇ"

 かなさん、凄い冷静?

 "かなさん、この状況になるの分かってました?"

 "ここまでとわぁ、予想外でしたがゆかちゃん、可愛いですしぃ、結構のびるかなぁとわ思ってましたよぉ"

 かなさんは予想通りだったのか。変なものでも無かったですし、凄い軽い気持ちで投稿しちゃたけどここまで広がるんですね。

 恐ろしい。

 "消したいですかぁ?正直、消しても変わんないと思うのでぇ、諦めてこの状況を享受した方が良いですよぉ"

 消して、かなさんとりかさんだけのやつにしてもらうか。

 この状況を受け入れるか。

 "考えさせてください"

 "良いですよぉ。まぁ、消すならもう遅いかもしれませんが速い方が良いですよぉ"


 なんか今日は色々な人に凄い話しかけられる。

 いつも、同じような人としか話していないから凄い疲れる。

「ゆかちゃん、大丈夫?」

「大丈夫だよ」


 下校時刻になると校門前が騒がしくなる。

 テレビ局が来ているらしい。


 私のことじゃないよね?


 動画の再生回数をちらっとみる。1千万を越えていた。


 帰りたくないけど、おうちに帰りたい。


「お姉ちゃん」

 茜が教室に入ってくる。

「茜」

 あー、マイエンジェル。


「馬鹿なこと考えていないで、帰るよ」

 え、なんで今のもばれるの。


「けど、テレビ曲の人が」

「今、無断で校内に入ろうとした人がいたから警察よんだ。だから、少しは大人しくなるはず」

「さすが、生徒会役」

「後、これ」

 渡されたのは一問一答表である。


「基本的に無回答です良いと思うけど、答えないと答えないで面倒だから、それに書いてある通りに答えて」

「さすが、茜」

 私はわかばちゃんと茜の後ろに隠れながらこっそり校門を出る。

 すると、私の前にマイクが出される。カメラがこちらを向いてる。


「カメラ止めてもらえませんか?」

「わかばちゃん」

 私はわかばちゃんの後ろに隠れます。


「関東テレビのゆきなです。今、ネットでゆかさん達のグループが騒がれてますがどう思いますか?」

 私は一問一答表から似たものをみる。


「えーと、迷惑です」

 直球、ど直球です。


「因みに、どこら辺が?」

「えーと、全部」

 お姉さんさんが困った顔をする。


「西日本テレビのはるなです。ネットに投稿しようとしたきっかけは?」

「えーと、メディアなんだからそのくらい自分で調べれば良いと思います」

 けんか、口調。

 これ、茜書いたの?


「えー」


「中央テレビのさわいです。目指してるネットアイドルは?」

 一問一答表に書いてない。

 私が答えようとすると茜が口を塞いで、耳元で囁く。

「えーと、ネットアイドルじゃないです」


「東テレビの田中です。これからの目標は」

「えーと、メディアなんだからそのくらい自分で調べれば良いと思います」


 メディアの方々は凄い。困惑してます。


「もう良いですね。後、映像載っけたら訴えますから。警察の方も聞いてくれましたね」

 警察の方も茜の剣幕にやられたのか全力で頷いてくれる。


 私達は小走りに帰った。


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