ファンサービスはファンに届くのか2
一週間後、私達はまたかなさんの家に集まり、かなさんの家にある、高額のビデオを引っ張り出して撮り動画投稿サイトにアップロードした。
視聴者の動画の評価も重要な選考要因みたいなので、評価が気になって、時間が空くとすぐに見てしまう。
「お姉ちゃん、そんなに動画見たって評価は変わらないよ」
「凄い気になる」
「そもそも。お姉ちゃん達の場合、踊りを別にして容姿で評価が大量に貯まりそうだけど」
何でも良いから、評価をください、ひなこたんに会いたいのです。
けど、踊った動画をあげるって、ネットアイドルみたいで恥ずかしいし、色んな人に自分のこと知られそうだから企画終わったら消そう。
「お姉ちゃん、今日はこのボードゲームで遊ぼう」
茜が取り出したボードゲームの名前はラブラブ新婚生活
どきついショッキングピンクの包装に表紙はいちゃラブしたカップルのイラストです。
「えーと、茜、最近、何か疲れてない」
優等生の茜がこんなのやるなんて、これが性の目覚めか。
「いつも通りだよ。よし、今日は勝つぞ」
「これ、18禁じゃん」
茜は素知らぬふりでゲームを進めようとする。
表紙を良くみるとでかでかと18禁って書いてある。表紙のカップルに集中して目に入らなかった。
「ばれた、まあ、お姉ちゃん、良いじゃん、一回位楽しもうよ」
「駄目です」
茜は頬を膨らますが、手早く内容物を奪いとり、箱にしまう。
「没収です。お母さんに言っておくからね」
いつのまにか妹が成長してしまった。前回の妹の部屋の探索では18禁のものなんて無かったのに。
「じゃあ、返しといてね」
妹は私に抱きついた後、自分の部屋に戻って行く。
これ、母親のですか!?
「という事が昨日あったのですよ」
学校の帰り道久しぶりのわかばちゃんと下校である。
最近、テレビやラジオの出演依頼が少しずつ増えてきて、更に地下劇場でも定期的にライブをおこなうので忙しいらしい。
最近、アイドル止めた方が良いんじゃないかと良く呟いているので少し心配です。
「えっ、…ラブラブ新婚生活ですか…」
わかばちゃんは私に抱きついて停止する。
「私もやりたいです!」
「チョップ」
「…いたい」
軽く叩いたつもりが、うまく入ってしまったようである。
わかばちゃん凄い痛そうだけど、なんか、顔が火照って無いかな?
「ごめんね」
私はわかばちゃんの頭をさする。
「やるなら、今度、私が用意するから普通のボードゲームやろうね。」
父親がボードゲームが好きで家には何種類かの名作ボードゲームがあります。
父親は最近、茜が一緒にやってくれないって嘆いていますが、父親は娘相手でも心理戦に持ち込んだり、期待値計算したり、中学生相手には結構えぐい手を使って勝利をもぎ取ろうとしてくるのでやっている分には楽しいです。
因みに茜は交換系出来るゲームはお願いって言えば、たいていのもの交換してくれるので基本的に負けたこと有りません。
因みに母親は無茶苦茶運が良いので、本当にいつの間にか勝ってます。せこいです。
「…やりましょう」
うん、わかばちゃんならぼこぼこに出来る気がします。
「…動画はどうなったのかない?…」
そういえば今日は忙しかったので確認してないです。家に帰ったら真っ先に確認しましょう。
「…メンバーのみんなにひなこさんの企画について話してたら、…なぜか近藤さんが近づいてきて、詳しく話してくれって言われたら話したら…、近藤さんの目が、イケメンを狙う女子の目のようになったから、動画大丈夫かなと…」
「近藤………、あー、わかばちゃんを呼びだした人ですね。わかった、ありがとう」
流石に、あの動画で私が困るようなことにはならないですよね?
けど、あのおっさんは無駄に熱血系みたいですから、変な方向に力を入れないでもらえたらいいんですけど。
凄い、心配になってきました。




