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ファンサービスはファンに届くのか

 茜とダラダラボードゲームをやっている時にひなこたんファンクラブから一通のメールがきた。

 凄いみたい、だけど、今は茜の部屋を捜索した罰とし茜の接待中なのです。

 もし、これでメールの方に集中してしまったら、明日はご飯は私の嫌いななすづくしになってしまう。

 それは駄目だ、ひなこたんのラブレターだとしても、告白を受ける前に私が死んでしまう。

「特殊カード、頭なでなで、このカードを出された人は出した人に頭をなでなでする」

 私は何のボードゲームをやらされているのですか?

 妹の顔が嬉しそうですから良いのかな?

 私のは自分の特殊カード、"おっぱいで抱きつき"を見てそう呟いた。


 あの後もう一回やって、妹は眠くなったのか私のベッドで爆睡している。

 寝顔の写真を二三枚とり、それを鍵をかけたフォルダーに保存する。

 よし、私はひなこたんのラブレターを空けよう。

 電子メールを開けると、そこにはひなこたん主宰、ダンスコンテストのお知らせが書いてあった。


 簡単に要約すると、ひなこたんの新曲の振り付けを考え、それを動画にアップしてもらい、評価の高い人の振り付けを新曲に採用するという企画です。


 そして、採用されれば、次のライブでバックダンサーとして、ひなこたんの近くで踊れるという特典付きです。


 ファンとの交流を大事にするひなこたんらしい企画です。


 そして、ひなこたんの一番のファンを自称するものとして勝ち上がって、バックダンサーという、ひなこたんを近くで見守れる位置にいかないといけません、これは義務なのです!


 という事で、グループ参加も可能ということなのでかなさんとりかさんと相談です。三人合わされば文殊の知恵です。


 悲しいことに私にはダンスの知識が無いのです。


 そして、その週の日曜日、私達は例の如く、かなさんの家に集まりました。

 メンバー、私、かなさん、りかさん。

 そして、特別ゲストで、顧問役である、現役アイドルのわかばちゃんです。

 わかばちゃんは私が朝の挨拶で抱きつきいた後に頼んだら、光の速さで了解をもらえました。良い友達をもったものです。

 何はともあれ、現役アイドルが顧問なのです。これは採用間違いなしです。


「え…、では、皆さんにふり付け考えてきて…もらったと思うので、…それをまず…見せてくだ……」

 私達が真剣な目でわかばちゃんを見ていたのが恥ずかしかったのか、わかばちゃんは私の後ろに隠れてしまう。

「じゃあ、私からいくね」

 りかさんがリズムに合わせてダンスを踊る。

 …普通に上手い。

 曲が途切れると、りかさんがピースサインをする。

「どう?」

「…うまいですね。おどりとして完成してますね…」

 わかばちゃんは誉めている。これは、もう私の踊りなんかみせなくてもいいんじゃないですかね。

「私も、上手いと思います。りかさんってダンスの才能あったんですね!」

「わーい。みんなから誉められる」

「りか、そのダンスってぇ、アニメのダンスから持ってきたものですぅよねぇ?」

 えっー

「そうですよー」

 流石、りかさんです、期待を裏切らない。

「りか、それが採用されたらひなこたんのダンスはアニメのぱくりになるですぅ。それはだめですぅよ」

「なんで、みんな、当然のように頷いてるの?そんな事、かなから習わなかったのに!?」

 えっ、普通、そこは先生から両親じゃないの?

「…かなさんと…りかさんの関係って」

 わかばちゃんが何故か、服を強く握ってこちらを見つめてくる。

「じゃあ、次は私がやるは」

 かなさんは優雅にバレーを踊る。

 凄い、おっぱいが揺れているのに、滑らかに動く手足に目線がいってしまう。

 おっぱいみたいのに。

 あれ?


 かなさんは最後も優雅にに一礼して終わった。

「どうですぅ、私、ひなこたんがバレー踊って姿を見てみたいのでぇ、踊ってみましたぁ」

「うん、良いと思います。私もひなこたんのバレーを見てみたいですから。だけど、踊れ無い気がします」

「…相当、練習しないとかたちにならなそうです…」

「むりです、かな氏、私にお恵みを」

「残念ですぅ」

「じゃあ、次、ゆかちゃん」

 何でわかばちゃん、そんな生き生きしてるの!?

 そして、かなさんもりかさんも期待の篭った目でみないで。

「いきますよ。あんまり、期待しないでください」

 私は曲に合わせてその場で回ったり、両手をあげたり振ったりする。

「盆踊りですね 」

 りかさん、残念そうにしながら直球は止めてください。

 そう、盆踊りを改良?した踊りである。今まで、生きてきてまともに踊ったことがある踊りが盆踊りしか無かったからしょうがないのです。

 色々、現代ダンスを試行錯誤しましたが茜からミミズがのたまわっているようにしか見えないと言われたので止めました。

 茜の心無い一言に私はたいそう気づついたのです。


「これは、私は良いと思いますぅよ」

 かなさん、流石、抱擁力が段違いです。

「ダンスとしては派手でわないですぅが、あまり、左右に動かないのでぇ、ファンと一緒に踊れると触れ込めばいけそうですぅ」

「確かに、ファンと一緒に踊れると触れ込めばひなこさんなら採用してくれそう。」

「…ゆかちゃん可愛い」

 顧問役が働いてないです。

「じゃあ、こんなのどうですぅか?」

 かなさんは、私の踊りより見映えの良い振り付けにアレンジして踊る。

「良いと思います!」

 かなさんなんであなたはこんな短時間に振り付けを考えられるのですか。私はここ一週間ずっと考えてこれなだったのに。

「じゃあ、振り付けを確定してぇ、来週まで覚えよう」




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