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歌番組で一緒に歌うとうざいと言われるが

 新潟フェスでは最初の一曲目は毎年去年の新潟フェスが終わってから今年の新潟フェスが始まるまでの間で一番売れたシングル曲が歌われる。そして、その曲を出演アーティストが各々のパートを歌うことなっています。

 そう、賢明な諸君は気づいたでしょうか?

 自分の歌でさえちょくちょく噛んだり間違えるひなこたんが、他人の歌を歌えるわけないのです。

「いろと…」

 ひなこたんが眉をひそめる

「「「とりどりの花束」」」

 ファン全員でひなこたんのカバーです。

 一人だと恥ずかしいですが、みんなで歌えば恥ずかしくない。

「その答えは何か分からないけど」

 会場のひなこたんファン以外の人ががやがやし、共演しているアーティストも苦笑する。

 ひなこたんはファンが歌ってあげると調子に乗って歌詞を間違えても適当に歌うのです。

 ひなこたんの新曲ライブに行く度に歌詞が変わる由縁です。

 別のアーティストもプロなので歌詞が少し変わっていても上手く続けます。

「ありがとうございます」

 ひなこたんのライブは三人目なので、それまでは、押さえぎみにライブを楽しんでいきましょう。

 KKKの男子メンバーが私達の周りを囲んでくれているので押されることもなく、本当にKKKのんメンバーありがとうございます。

 三人の曲をあまり、騒がず聞きます。

 ごめんなさい。全部知らない曲でした。

 そして、ひなこたんの番になります。

「みんなー、今日は来てくれてありがとー。今日は楽しんで帰ってもらえるよう頑張ります」

 ひなこたんがガッツボーずをとります。

 ひなこたん、噛まないで言えたのえらいです。

「じゃあ、一曲目、スウィートソング」

 スウィートソングは二年前発売の曲で正直あまり売れず、一般の人にはあまり知られていない曲です。

 ファンによる掛け声が曲全体の3分の一を占め、ひなこたんが、最もファンと繋がってられる曲として自分の曲の中で一番好きと公言しています。本当にひなこたんらしい良い曲です。

「うぇい」

「ウェイ」

「今日も甘ーい、お菓子を食べて」

「マカロン」

「みんなで、楽しくお喋りしましょーう」

「コーヒー」

 …

 会場の中のひなこたんファンは多分、全体の10分の1くらいしかいないなで、腹から声を出さないといけないです。

 別のアーティストのファンの方も少しずつ載ってくれて会場のボルテージが上がっていきます。

「ひなこ」

 リリさんが顔を真っ赤にしながら大声を張り上げます。

「うぇい」

 HICのメンバーはそれに続けてのぶとい声を張り上げます。

「ひなこ」

 それに吊られて私達も大声で叫びます。

 すると、会場のあちらこちらからひなこたんコールが上がってきます。

 別のアーティストのファン達が私達を如何わしげにみてきます。

 KKKに囲まれていても少し恥ずかしいです。ひなこたんの単独ライブならみんな叫び出すので気にしたことは無いのですが。

 ひなこたんコールに合わせて音楽が流れ始めます。

 そして、二曲目、ミュージックと私。ひなこたんが作詞作曲した唯一の歌であり、なんとこの歌、ファンがひなこたんがコールを歌に組み込めないかと考えて作られた曲で、ファンがコールをする所から始まる曲です。

 そのため、ライブの途中で誰かがひなこたんコールして、ファンがそれに続いたら曲始まるという曲順を無茶苦茶にする歌なのです。

 ひなこたんの曲が終わると一旦、ライブは昼休憩に入った。

「もう無理~」

 りかさんは花壇に座り込む。

 で、かなさんと私を何故かすがるような目で見てくる。

「あらあら」

 かなさんはKKKのメンバーの副サークル長何かを話すとこちらにきます。

「ゆかちゃん、ごめんなさいですぅ。りかが車に戻りたいって聞かないのですぅ。だから午後の部はアイドル同好会のメンバーとみてくれないですぅか?勿論、私達は車で待っていますぅので。ごめんなさいですぅ」

 かなさんが頭を下げる。

「私も戻りますよ。どうせなら、今から新潟観光しに行きません」

 どうせ、ゆかたんはもうでないわけですし、流石にかなさん達を待たせる訳にはいかないです。

「ゆかちゃん、わかってるー」

「りか、おいてきますぅよ」


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