世界設定
○ラドラシア大陸……ある惑星の最も地表が広く、人口が多い大陸の名称。(ユーラシア大陸がモデル)
○暗黒大陸…南西にある大陸。(アフリカ大陸がモデル)
○中域地方……大陸の中心部にあり、中小の国家が百以上存在。東西南北の国がクロスロードする地域で、さまざまな人種や彼らの文化が入り混じる地域。大小の湖沼はあるが、海は無い。
○南域地方……大陸南部にある地域で、砂漠や荒野もあるが、もっとも肥沃な農業地帯。かつては大陸のほとんどを所有していたギャリオッツの植民地で食糧確保地であったが、帝国の衰退にあわせ、独立。その中でもメルドキア共和国は大国に成長。魔術ではなく、科学が発達した国。
○西域地方……大陸西部にある地域。険しい岩山地帯を抜けると、大陸でもっとも魔術魔道が発達した大国アルヴェイクが存在。平野が多く、農耕に適した土地が多い。
○北域地方……大陸北部は、冬季は氷雪で覆われる。岩山など農作に適さない痩せた土地が多い。が、一部は肥沃な土壌が広がる。
軍事国家ギャリオッツ帝国がもっとも版図が広い。この国では魔術、錬金術、軍事力が発達。さらに奥には瘴気の漂う大森林地帯〈魔の森〉がある。ギャリオッツはこの地帯から怪物軍団を擁立。北の果てには雪と氷の世界、北極がある。
○東域地方……中小の王国があり、さらに東には大山脈地帯がある。それを越えた東の果てには中原国という黄色人種の国がある。さらに海を越えると扶桑という島国がある。中原人は絹などをラドラシア西側の国へ運んで貿易をしている。商隊の道は〈クロスロード〉と呼ばれる。
○プラグセン王国……中域の国の一つ。(チェコがモデル)首都ミアーチェは中世から残る石造りの建築物が残り、多くの尖塔があり、〈百塔の街〉と呼ばれるほど。プラグセン橋から西側が新市街地と呼ばれ、政庁がおかれる。
旧市街地は観光地と有名。だが、奥の下町は入り組んでいて、闇商売や犯罪者の巣窟でもある。この市街地を中心に住居地帯、商業地帯、工業地帯などが放射状に広がる。各地方には石畳の街道が整備されている。西の国境側にロドニーン要塞。
○ベルデンリンク帝国…中域の国。(ドイツ帝国がモデル)人口60万ほど。首都ブランデンブルク市。 第二都市ミンガ市。第三都市ハンバーホ市。大学都市インゴルシュミッツ市。
フリードリヒ4世皇帝(四代目皇帝)、エーベルト宰相。科学と魔法、医療、経済などが発達し、世界第四位の経済大国。主要産業は工業。自動車、化学、機械、金属、電化製品など。医療では世界で初めて公的年金、公的医療制度を導入。
○ギャリオッツ帝国……千年前に悪龍を退治したクラウス・ドラグベルグを始祖とする国家。魔術、錬金術、軍事力が発達している。人口200万を超え、軍隊はおよそ3万5千人。
クラウス皇帝は龍血を浴びたことにより、〈不死者〉になったと云われている。彼の戦略と従えた大軍団が隣国を併呑していき、大山脈より向こうの中原国以外のほとんどの国を統治した。が、300年後、突然姿を消した。公式には長き眠りについたと発表されているが、民間の間では、暗殺されたという噂もある。また、メルドキアの科学者の見解では、クラウス皇帝は〈不死者〉ではなく、寿命の長い〈長命者〉だったのではと仮定。ギャリオッツ、アルヴェイクではその説を否定している。
ともかく偉大な指導者の消えたギャリオッツ帝国は後継者争い、貴族、政治家の内乱が絶えず、みるみるうちに各地で反乱と革命が勃発し、北域の元の領土に衰退した。しかし、クラウス十世の時代となり、徐々に隣国を併呑しつつある。
○メルドキア共和国…南域最大の共和国。元はギャリオッツ帝国の植民地であったが、独立。科学文明が発達した国。
○アルヴェイク王国…西域最大の王国。ギャリオッツ帝国と並んで魔法が発達した国。
○シャワルド王国…中域の国モデルはポーランド。
○スローン共和国…中域の国。モデルはスロヴァキア。
○ブロクセラ王国…中域の国。モデルはベルギー。
○テルダアーム連合王国…中域の国。モデルはオランダ。
○ブレダペット王国…モデルはブタペスト。魔物が棲む〈闇の森〉がある。
○パルデティア王国…西域の国。モデルはフランス。
○ロドニア連立王国…西域の島国。モデルはイギリス。
○テナエキア王国…南域の国。首都グライコス。モデルはギリシャ。
○クロウカシス王国…北域にあったが、ギャリオッツ帝国によって滅ぼされた。