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第3話 OZ

 さて、急な話だが人手不足により警察がよりによって殺し屋の力を借りるというなんとも情けない事が起きてしまったのだがやる事は対して変化もなく普通に過ごしている。今日は久々の登校なのだが日々の疲れで寝坊して午後から出る事にしたのだ。

 当たり前の事で学生がこの時間に電車に乗っている訳がなく俺は1人電車に揺られながらあの時のことを考えている。

「鬼姫、戸鬼鈴音、か」

 気付くと最寄駅に到着しており慌てて下車しまた歩き学校に向かう。


 教室に入ると既に昼食を終え自由にしている奴らもいれば友達と話しながら食べている奴らもいる。

 そいつらの後ろを通り過ぎ自分の席につく、席に座り一息つくと女子が話しかけてくる。


「やぁやぁ宮本くん、午後からなんてとんだ重役出勤だね。」

 話しかけてきたのは同級生の井森琴葉。男女問わず人気があり人懐っこい性格のせいかすぐに人と打ち解けることが出来る子。まぁ可愛いとは思う。


「井森か、油断してたら寝坊したよ」

「何か暗い顔してたけど、どしたの?」

 何でもないとだけ伝え席を立つ。


「どっか行くの?」

「屋上行って休憩」

 じゃあなと手を振りその場を去ろうとする

「宮本くん」

「ん?」


「もう昼休み終わるよ?」

「・・・・」

 踵を返し再び席に座る

 そのまま他愛のない話をしてチャイムがなりみんなが戻ってくる

 久々の授業だな・・・

「で、何故いる?」

 隣の席を見るとそこには殺し屋の少女鈴音が椅子にちょこんと座っているではないか。

「遅かったね〜、もしや寝坊かな?」

 ん?、こいつこんなキャラだったか?もっと冷たい感じだったはずなんだけど・・・

「お前おちょくってるのか?だとしたら笑えないぞ」

 昨日からこいつの件で悩まされているって言うのにまさか本人からこんな扱いを受けるとは思ってもいなかったな


「やだな、おちょくってなんかいないよ。あの時合ったのが偶々あっちだったってだけだよ、一緒に仕事するんだし仲良くやろうよ」

 鈴音はそう挨拶を済ますと再び前を向き授業を受ける


「何言ってるかさっぱりなんだが・・・」

 話している最中にうるさいと注意されたので聞きたいこと聞けずじまいに終わってしまった。

 なんだってんだ、一体・・・


 放課後になり教室にはまだかなりの人が残っていたが関係ないこいつには聞きたいことが山ほどある、席を立ちゆっくりと鈴音に近ずき言う

「おい、ちょっと付き合え」

 それだけ伝え教室を出る。今頃教室では宮本が転入生をナンパしただの騒がられているに違いないだろう。

 ・・・・いくら待っても来ない。遅い流石にかかりすぎだ。教室に戻るがそこには鈴音の姿は無かった。

「おい、あいつどこ言った?」

「戸鬼さんならさっきあっちの出口から帰ったけど・・・振られたね、宮本君」

 あははと笑われ女子が帰る


 あの女ぁ・・・


 職場に着くとデスクにひじを突きあごに手を添えてただただ座っていた


「いらくご機嫌斜めだけどなんかあった?」

 潮がみかねたのか話しかけてくる

「なんもない」

 何かあったなという顔をするがそれ以上は何も聞かない潮


「よし皆仕事だ、情報収集に行くぞー」

 課長の呼びかけでみな一斉に行動を開始するのだが

「宮本、お前は戸鬼さんと行け分かったな」

 断るまもなく課長は去っていく

 あいつと?無理だろう

 渋々、いやかなり嫌だが行くしかない鈴音に居るNN支部まで足を運ぶ

「おい、仕事だ俺と情報収集に行くぞ」

「待ちくたびれたよー早く行こうか」

 鈴音はそう言うと足早に部屋を出て行きそれの後に続いて部屋を出る

 しばらく2人は無言で7区の犯罪が起こりやすい街を歩いていた


 鈴音に帰られてしまった後電話でNN支部長の榊さんに電話をし、鈴音について色々聞いた

 二重人格者だという事、何故なってしまったのかという事も。

 それ以上は榊さんも良く知らないそうだ。


 俺は意を決して声をかける

「すまん」

 鈴音がぴたりと止まり振り替える

「何で君が謝るのかな?この前のお礼なら別にしなくていいんだけどなぁ」

「違うそうじゃない、ん?そうじゃなくも無いか・・・じゃなくて、お前のこと。榊さんに勝手に聞いた、

 それについてのすまんだ、これは。」


「あーそれねー」

「それねーって知ってたのか?」

「一応ねー」

「怒らねーのか?勝手に自分のこと詮索されて」

「だってお互い様だし」

「は?」

「だから私も勝手に君のこと詮索したからお互い様だよ宮本大地君」

 小悪魔っぽく俺に向かって笑いかける鈴音に俺は呆れる事しか出来なかった

「で、どんだけ調べた?俺のこと」

「全部」

「まじでか・・・」

「うん、幼少の時から何でこの仕事を始めたのかとか、妹さんが居るとか、両親が無くなった訳とかも全部ね。」

 はっ。全部、か・・・

「なら俺がどれだけ日本に居るあの組織を憎んでいるかも知ってんだろ?」

「もちろん、でもさあれは仕方の無いことだと思う」


 仕方の無いことで済ませるわけが無い、あれは俺のせいだ。父さん、母さんが死んだのも全部・・・

「なぁちょっと休憩しよう」

「?いいけど」

 近くのカフェに入りコーヒーを頼み席に着く

「何か話したいことがあるんじゃない?」

「ああ、もう知っているだろうが俺には特捜になった訳がある。」

 温かいコーヒーを一口のみ俺は語りだす


 俺の両親は2人とも特捜で俺が生まれる前から犯罪と戦ってきた、俺も絶対両親のようになると決めていた。

 両親はあの時でかい組織の尻尾を掴んだってことで色々嗅ぎ回ってたんだが組織の事が分かれば分かるほど危険な組織ってのが判明した。その組織の名は「OZ」

 表向きじゃ民間会社ってなってるけど裏では核兵器の製造や販売をしてる組織だった。

 こいつ等が日本を拠点とする組織で今まで何人も捜査官が死んでいる

 俺の両親も知りすぎたせいで殺された、しかも俺たち兄妹の目の前でだ

 俺がずっと探しているのは方に星の刺青がある大男で両親を目の前で殺した張本人だ

 妹はその時のショックで声が出なくなった。

「そして俺はその刺青男を捜すために捜査官になった。つまり今俺は恨みだけで捜査官やってる哀れなやつって事だ」

 一息つきコーヒーが空になっている事に気付きおかわりをする。

 鈴音を見ると神妙な顔つきでそっと耳打ちしてきた

「周り、何人かに監視されてる。外にも待ち伏せが居るみたい」

「確かに視線を感じるな、でもこの感じおそらく素人だな。分かりやす過ぎる」

「私はトイレに行くふりをするからそのまま気付かないふりしてて」

 俺はこくりと頷き自然に振舞う

 鈴音がトイレに行くと監視していた男も立ちトイレへと向かう

 男が角を曲がり直ぐの辺りでかすかだが物音がした


「吐いてもらえる?誰に命令されて私たちを監視していたの?」

 後をつけて来た男を鈴音はかすかな音だけしか立てずに撃退したのだ

「知らない奴だ金やるからあんた等二人監視しろって」

 どうやらほんとただの一般人ってことね・・・

「悪いけどちょっと眠っててくれる?」

 そういうと道具を取り出し気絶させる

 何事も無かったように席に戻っていく

「何か変化あった?」

「ああ、そっちでひと悶着あって直ぐにフードの男が店からでってた。外も見たら待ち伏せの連中も消えてた」

「監視がばれたから引き上げたのね、意外と慎重ねあっちも」

「ああ」

 あれからしばらく捜査を続けたが監視の連中も現れず特に得られるものも無く捜査は終わった。


 鈴音はおそらく話で聞いたフードの男がOZに関係しているとだけ俺に伝えささっと帰ってしまった。

 あのフードの男どっかで見たことだある気がする・・・



 学校が終わり少し寄り道してから私は自分の家の隣の大きな家の前に立ち鞄から鍵を取り出し入っていく

 家に入ると散らかっていてエプロンを着けまず掃除を始め、片付けが終わると次は冷蔵庫を開きお肉と野菜を取り出し料理を始める。テレビをつけて夕方のニュースをBGM代わりにして起用にフライパンを煽る。

 もう少しで完成のところで家主が帰って来る。男は真っ直ぐキッチンまで歩き私の後ろに立つ。

 鼻息を荒くし男は私の下半身をまさぐり耳を舐める

 一瞬びくっとしたがもう慣れてしまったのでそのままされるがままになる

 ガスの火を止め振り向くと抱きつかれキスをされる、そのまま居間のソファまで連れてかれ押し倒される

 男はニュースを見ながら私のスカートに手をかけ開こうとする。嫌がるそぶりを見せてみるが男の怒った顔が目にはいり諦め男の行為を受け入れるもう何度目の行為だろうかもう忘れてしまった。

 以前テレビを消すと発狂され叩かれたのでテレビはそのままにしている

 部屋にはテレビの音と男の荒い息使いそして気持ちの悪い音だけが響く

 上も脱がされ男に好きなようにされていく。天井だけを見つめていてふと横を向くと庭に鳥が一匹迷い込んでいる。あぁ私もあの鳥に食べられている獲物と一緒だなぁなどと考え外のいる鳥に向かって手を伸ばす



どうもシリアス感ってどうすんだ?て感じで書いております。

これからちょっと鬱っぽくなるかもなので自分もメンタル完全な時に書き上げて行きたいです。

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