06
「ちょっと待った!なんで学園長と知り合いなんだよ!」
再会を喜んでいる三人に水をさすように翔が双子に問い掛けた。美月は、それが気に入らなかったようで翔を睨みつけた。
「うるさい。久しぶりの再会に水をさすな。」
翔は睨みつけられて黙った。美月が怖かったのだろう。
司は黙った翔を見て 、翔を殴り叱った。
「言葉遣いに気をつけろ!この方達はお前が気軽に話し掛けられるような人達じゃないんだぞ!」
「どういう事だよ!」
翔は司に怒鳴り返した。
兄弟喧嘩?が始まりそうだった。が、百合がそれを止めた。
「静かにしなさい。貴方達以外の生徒は授業中なのですよ。」
百合が言うと、二人は言い争いをやめ、「すみません。」と百合に謝った。
百合は美月と太陽の方を向き、「すみません。」と美月と太陽に謝った。
「私の説明不足です。生徒会長である司君にしか説明しなかったから..…」
「じゃあ、説明して下さいよ。学園長。」
翔が百合に言った。
翔は、百合の事を学園長と呼んだ。学園長だから月島兄弟の喧嘩?を止めることができたのだろう。
「私が説明しよう。その方が早いだろう?」
「いいのですか?美月様。」
美月が翔に説明するといい、百合が聞いた。
「ああ、いいよ。
それと、百合。私を様付けで呼ばなくていい。太陽に対してもだ。」
「はい。わかりました。」
「二人で話してないで、早く説明しろ!」
美月と百合が話していると翔が我慢しきれずに二人に叫んだ。二人に叫んだ翔を司がまた殴った。
「痛っ..…何すんだよ、兄さん!」
「言葉遣いに気をつけろと言ったはずだ!」
司から翔への説教が始まりそうだったが、美月が、「いい、説明してないから。」と言って司を止めた。
「説明を始めて、姉さん。」
「ああ。」
太陽が美月に言い、美月は頷いて説明を始めた。
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黒猫