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gemello vampiro  作者: 黒猫
5/9

05


     ーーーーー キーンコーンカーンコーン ーーーーーーーー


「はーい。今日はここまで。明日はこの続きをするから、復習しておいてください」

「「は~い」」


四月朔日先生はそう言うと教室から出て行った。

 先生が出て行った後、放送が流れた。


『三年A組 月島 司君、一年C組 月島 翔君、八月一日 美月さん、太陽君。学園長室まで来てください』


 一のCの三人が学園長室に呼び出された。


「僕たちなにか呼び出されるようなことしたかな?」

「「してない」」


 美月と太陽が同時に答えた。三人がのんきに話をしていると、四月朔日先生が走って教室に入ってきた。


「月島君、八月一日姉弟!学園長に呼ばれているんでしょう!さっさと行ってきなさい!」

「「はい!」」


四月朔日先生に怒られて、急いで学園長室に向かった。




 

 学園長室に入る前にコンコンと二回叩いて学園長の返事を待った。扉を叩いてすぐに学園長の返事が返ってきたので「失礼します」と言って三人は学園長室に入った。

 入ると、三年生と見られる青年が先に来ていた。


「おや、遅かったね」

「兄さん」


 翔は青年を見て、兄さんと言った。

 どうやら、この青年は翔の兄のようだ。


「後ろにいるのは、転校生だね。僕は、月島 司です。翔の兄でこの学園の生徒会長をしています。よろしくお願いします」

「「よろしく」」


 生徒会長こと司は、転校生 浸りに対して敬語で話していた。このことを翔は理解していなかった。


「自己紹介は終わりましたか?」


 部屋の奥から女性の声が聞こえた。


「そんな所に立っていないで奥まで入ってきなさい」

「すみません」


 

 翔がその女性に謝り、学園長室に入っていった。

部屋にあるデスクには、若い女性が座っていた。


「久しぶりだな、百合」


 最初にしゃべったのは、美月だった。

 教室に居た時の態度とは違っていって、男の子っぽいしゃべり方だ。


「ええ、お久しぶりです。美月様、太陽様。二十年ぶりですね」


 百合と呼ばれた女性は、美月と太陽のことをさまづけでよんでいた。

 司と翔はこの状況をただ呆然と見ていた。


「様は付けなくていいぞ。俺達は百合が学園長をしている学園に転入してきたんだし。なぁ、美月」

「ああ」


 百合と呼ばれた女性はこの学園の学園長らしい。

 美月と太陽は、百合を昔から知っているような口ぶりで話している。それは何故だろう?


「分かりました。美月さん、太陽さん。でも、敬語は直りませんよ?」

「それは仕方ない」


 三人は久しぶりの再会を喜び、楽しそうに話していた。

感想や誤字、直した方が良いところなど 教えてください。


       黒猫


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