03
このクラスに自分達と同じvampiroがいることは、美月も太陽も気付いていた。だけど、自分達が気付かれるなんて思ってもいなかった。美月と太陽は驚いてはいたけど、表情には出していなかった。
「それでは、質問をしたい人は手を挙げて下さい。僕が質問する人を当てるので質問したい事を言って下さい」
「「はい!!!」」
クラスの皆は翔の言う事をよく聞くようだ。
翔の進行で質問会が始まる。
「えっと、どこから来たんですか?」
「イタリアです」
「じゃあ、外国語とか話せるんですか?」
「はい、話せます」
「誕生日はいつですか?」
「二月五日です」
********************
それから、クラスの皆から美月達への質問が続き、もう少しで質問も終わりそうだった。
「二人は彼氏、彼女ほいるんですか?」
「「いません」」
この質問が皆が一番聞きたかった事らしく、二人が答えると歓声が湧き上がった。
二人に彼氏、彼女がいない事が嬉しいらしい。歓声をあげた人の中から二人に告白する人がでてきそうだ。
「静かにして下さい。もう質問したい人はいませんか?」
翔が尋ねると誰も手を挙げなかった。
もう、質問会は終わりのようだ。
感想や誤字がありましたら教えてください。
黒猫