プロローグ
仕事の間柄、趣味で小説を書いています。
内容がまとまっていないところもあると思います。
ただ、何気ない気持ちで読んでいただけるとありがたいです。
七夕は年に一度
おり姫星(織女星、西洋風には、こと座のベガ)と
ひこ星 (牽牛星、西洋風には、わし座のアルタイル)が
天の川をわたって会うことを許された特別な日とされています。
そんな日、僕と彼女は産まれてきた…
僕の名前は、須藤 健一(すどう けんいち) 17歳
彼女の名前は、 田中 美奈(たなか みな) 17歳
僕たちの両親は、高校時代からの親友同士でとても仲がよかった。
何かある度に、一緒にご飯を食べたり、旅行に行ったりと
家族ぐるみで過ごしてきたため、僕たちは単なる幼馴染ではなく
兄妹のように仲がよかった。
それがすごく楽しかったんだけど…
僕たちの家は遠くはなかったが、家が川を挟んでむかい同士だ。
市の境界線がちょうど川沿いになっていたので別々の小学校に入学することになった。
小学校に入学すると、お互いの両親も昔のように頻繁に会うことも少なくなり
僕たちが遊ぶ回数もそれに伴いだんだん減ってきた……
僕は小学校に入ると地域の野球チームに入った。
それがすごく楽しかったのを今でも覚えてる。
1年生から始めたおかげか、4年生になった時には試合にも出してもらえるようになってきた。
両親も心から僕のことを支えてくれて、試合にも応援に来てくれた。
僕は、必死になって練習した。
努力は報われる…、との話は聞くけど、実際はいつ報われるかわからない。
僕はレギュラーを勝ち得たけど、友達全員レギュラーとはならないのが当たり前だ。
でも…競い合う環境はすごい大事だと思う。
僕はがんばった…… だから今の自分がいる… そう思う…。