浮き足立ちのチョコレートボーイズ
原案:彼方からの翼 「14日の男達!」より
脚本:西原やよい
登場人物
アキト 少しマジメな高校生
シンジ 気配り上手な高校生
タケル 歌唱力抜群な高校生
ツカサ 物まね好きな高校生
冒頭で「きよしのズンドコ節」が流れる。
白いスーツを着たタケルが曲に合わせて唄っていると、妙齢の女性から「きよし」と合いの手が入る。
タケルの唄っている場面は次第にフェードアウトしていく。
場面はシンジの部屋へと変わる。中には誰もいなかったが、パソコンの電源がつけっぱなし、ラジオが流れっぱなしであることから、先程まで部屋にいた形跡が伺える。ラジオ番組はバレンタインの特集の内容であった。
暫くすると、部屋の外からシンジとアキトの会話が聞こえてくる。声は部屋に近づいていくにつれ大きくなっていく。
シンジ「まさかアキトが来るとは思わなかったよ」
アキト「すまないな、急に押しかけたりして」
シンジ「いや、いいんだよ。このタイミングだからタケルが来ると思ってただけだから。さぁ入って」
シンジとアキトが部屋に入る。
二人の服装は特に特徴のない私服姿(以後のキャラも私服姿で登場する)である。シンジは首にリングブレスレットを着けていた。
アキト「(無人の部屋を見て)タケルはまだ来てなかったのか……」
シンジ「うん、用事が済みしだい来るって」
アキト「ああ、グループホームだったよな」
シンジ「歌のボランティアの事? 第3木曜だったよね?」
アキト「バレンタインにちなんで行事をやっててな。今日はその為に呼ばれているんだ」
シンジ「そうだったんだ……タケルから聴いたの? 彼あまりボランティアの事話さなかったと思うけど……」
アキト「情報の発信源は“妹の方”からだ」
シンジ「瑞希ちゃんか……そういえばどうだったの?」
アキト「何が?」
シンジ「何がって……今日はバレンタインじゃない、何もなかった訳じゃないんでしょ?」
アキト「(ばつが悪そうに頷きながら)まぁ……」
シンジ「そっか、良かったじゃないか。タケルはそのこと知ってんの?」
アキトは無言で首を横に振る。
シンジ「……学校で伝えることは出来なかったの?」
アキト「タイミングを伺ってたんだけどな。ツカサも一緒にいることが多くて……」
シンジ「だからウチに来たんだね?」
アキト「まぁな、ここだとオマエが上手くフォローに回ってくれそうだし」
シンジ「ふふふ、僕のフォローでよければ幾らでも」
アキト「すまないな」
シンジ「謝らなくていいって、吉報じゃない?」
家のインターホンが鳴る。
シンジ「あ、今度こそタケルかな? ちょっと行ってくるね。(気づく)あ、言うのが遅れたけど、おめでとうアキト」
アキト「ああ、ありがとう」
シンジ部屋から出る。
アキト「相変わらずお人良しだなアイツは。……そういえばリングブレスレット着けていたけど、アイツがアクセサリー着けるなんて珍しいな。(気づく)あ、そうか……」
携帯の着信音が鳴る。
アキト「ん?」
アキトは携帯を取り出し画面を確認すると、すぐ着信に応じることなく無言で携帯を見つめていた。
鳴り続ける着信音――アキトは観念した様に電話に出る。
アキト「もしもし? ……ああ、今シンジの家にいる。……タケルはまだ来てなかったけど、さっきインターホン鳴ったから多分今着いたと思う。……いや俺から伝えとくから、来なくていいって。……じゃあ、電話切るぞ」
アキトは電話を切って携帯を閉じると、溜息混じりに天井を見る。
アキト「さて、どう話を切り出すか……」
部屋の外からツカサの歌声、「チョコレイト・ディスコ」を唄っている。
アキト「ん? タケルにしては随分新しめな選曲だな。(気づく)いや違うぞ、この声は……」
シンジとツカサが部屋に入る。
ツカサ「なんだ、アキトも来ていたのか」
アキト「……なんでツカサが来るんだよ」
ツカサ「あ? 俺が来ちゃ悪いってーのか?」
アキト「いや、別にそういうことはないが……(呟く)また日を改めようかな?」
シンジ「(小声で)大丈夫だよ。全員揃ったら、僕とツカサで買出しに行く口実で外に出るよ。だから、その間に伝えれば……」
アキト「(小声で)そうだな……」
ツカサ「あ、何コソコソ話してんだオマエら?」
シンジ「ううん、大した事じゃないよ。それより今お菓子切らしててさ、タケルが来たら買出しに行こう思うんだけど、ツカサも一緒についていってくれない?」
ツカサ「おう、それくらいならお安い御用だ。つーかタケル来るのか? アイツ、ホームルーム終ったらすぐにいなくなってたけど……」
シンジ「グループホームに行ってるんだ」
ツカサ「ああ、ジーさんバーさんに歌を聴かせてる……よくやるよな、アイツも」
シンジ「でも凄いと思うよ。実際人に聴かせることが出来るくらい上手いんだから」
ツカサ「残念なのは、ジャンルが少し大人向きってところだよなっ」
アキト「人の事言えんのかオマエは? 細かすぎてドン引きされるモノマネばっかしてるくせに……」
家のインターホンが鳴る。
シンジ「今度こそタケルみたいだね。ちょっと行ってくるね」
シンジは部屋から出る。
アキト「で、何なんだ? さっきの歌は?」
ツカサ「パフュームの「チョコレイト・ディスコ」のことか? 唄い方を真似てみたんだけど似てたか? 勿論振り付けもイケるぞ」
アキト「そうじゃなくて、機嫌良さそうに唄ってたからさ……今年貰えたのか?」
ツカサ「(ニヤケながら)わかっちまったかー……誰だか知りたーい?」
アキト「別にって言っても勝手に喋るんだろ?」
ツカサ「よくわかってんじゃん……(一人の世界に入りながら語る)アレは俺が昼食を食べた後で、食後のドクターペッパーを買いに自販機に向かっている最中の事だった。廊下を歩いていたところに、アニメ声をした女子が後ろから声をかけてきたんだ。『おーい、ツカちゃーん!』とねっ」
アキト「ツカちゃん……」
ツカサ「(一人の世界に入りながら語る)振り向くと背が低くて、お胸がとても残念な女子がいた。よく知っている子だったよ。だから俺はいつも通りの調子で『ん、何?』って言ったら、あの子いきなり『ヘイ、パース!』とか言って手の中に納まるくらいのモノを投げてきたのさ。それをキャッチして確認すると、俺の手の上にはチロルチョコが一つ……もう一度あの子の顔を見ると、少し悪戯な笑顔を浮かべて、こういったんだ『ハッピーバレンタイン』てねっ」
アキト「チロルかよ……(呆れ気味に)つまり今年は倉持夏美からチョコ貰えて喜んでたってことか?」
ツカサ「あれ? 俺、名前言ったっけ?」
アキト「倉持しかいないだろ、オマエの事『ツカちゃん』なんて呼ぶの」
ツカサ「(納得したように)そっか」
アキト「っていうか声色まで変える必要あったのか?」
部屋の外からタケルの歌声、「バレンタイン・キッス」を唄っている。
ツカサ「お、この歌声はタケルだな」
アキト「タケルもバレンタインソングとは……」
シンジとタケルが部屋に入る。タケルの右手にはお菓子などが入ったビニール袋をさげている。
タケル「おお、アキトとツカサも来てたのか! いらっしゃい」
ツカサ「ハハハ、何だよ『いらっしゃい』って。ここはオマエんちかっつーの」
タケル「うーん……別荘?」
シンジ「僕の部屋だよ」
アキト「やけにテンション高いな……」
シンジ「じゃあタケルも揃ったことだし、今からツカサと僕で買出し行ってくるよ」
タケル「あ、買出し?」
シンジ「うん、お菓子とジュース。丁度切らしちゃってるから……」
タケル「必要ねーだろ、お菓子とジュースなら俺が持ってきてるし」
タケル右手に下げてた袋を上げて、お菓子とジュースを見せる。
ツカサ「お、気が利くじゃねーか」
タケル「ふふふ、もっと褒め給えーっ。(小声で)施設から頂いたものなんだけどね」
シンジ・アキト「…………」
タケル「あ、でもコップとかはないから下から持ってきてくんねえ?」
シンジ「う、うん。ツカサ手伝ってくれるかな?」
ツカサ「何でだよ? それくらいなら一人で行けるだろ?」
シンジ「そ、そうだね。じゃあ取ってくるよ……(アキトの方を見て小声で)ゴメンね」
アキトは「気にしなくていい」という風に無言で首を振る。
シンジは部屋から出る。
タケル「ん、なんかあったのか?」
アキト「いや、何でもないさ」
タケル「(イマイチ釈然としない様子で)む、そうか? それにしても、今年のバレンタインも男4人で過ごすことになるとはな……他にする事ないのかよオマエら?」
ツカサ「なんだよ、自分だけ違うみたいな言い方しやがって」
タケル「ふふふ、違うのだよ。今年はねっ」
タケル鞄から丁寧にラッピングされた箱を見せる
ツカサ「な、オマエ……まさかコレって……」
タケル「ちょっこれーと♪」
アキト「グループホームにいるオマエのファンからか?」
タケル「ふふふ、コレ学校の下駄箱に入っていたものなんだよねー♪ 認知症のお婆さんが、単独で学校に行くことはありえないっしょ? だからウチの生徒からだと思うんだよね」
ツカサ「思う? どういうことだよ?」
タケル「いやさ、手紙にはこう書かれててね……」
タケル、ツカサに手紙を渡す。
ツカサ「何々……『タケル様へ お慕いしております はるか』……それだけ?」
タケル「うん、それだけ」
アキト「手紙の綴り方といい、随分古風だな」
タケル「この文面から“大正娘の様な奥ゆかしいコ”だと思うわけよ。むふふ、萌えるよなー。は・る・ちゃん」
アキト「もうあだ名呼びかよ……人物特定できてないようだけどいいのか?」
タケル「そんなのは時間が解決してくれるだろ」
アキト「なんて楽観的な……」
ツカサ「それで珍しくバレンタインソングなんか唄ってたのか」
タケル「あ、聞こえてたー? いやー悪いねっ、見せつけちゃってるみたいでさっ」
ツカサ「ばーか、悔しくなんかねえよ。安心しているんだって」
タケル「え、それって……」
ツカサ「ああ、俺も今年チョコ貰ったんだよ」
タケル「マジかよ? 誰から?」
ツカサ「え、知りたい? しょうがないなぁ、じゃあ俺がその時の様子を一人芝居で表現して……」
アキト「倉持からだよ、同じクラスの。しかも貰ったのはチロルチョコ1個」
ツカサ「ちょ、おま……バラしてんじゃねーよっ!」
タケル「ははは、オマエそれ完全義理じゃん」
ツカサ「いいだろっ! 何も貰えなかった昨年と比べると、チロル1個分前進したんだぞ! 大体オマエだって、こないだまで『今年は妹にチョコ貰えそうになーい』ってへこんでたくせによ」
タケル「嫌なこと思い出させんじゃねーよ。毎年くれていたのにさ……瑞希の奴、何だって今年になって……」
ツカサ「そらー、アレしかねーだろ」
タケル「何だよアレって?」
ツカサ「オ・ト・コ」
タケル「男? そんなの噂でも聞いた事ないけどな……」
アキト「……」
ツカサ「で、アキトは今年はどうなの?」
アキト「は?」
ツカサ「『は?』じゃねーよ。バレンタイン、今年はチョコ貰えたかって聴いてるんだ」
アキト「あ、ああ……そのことなんだけど実は……」
アキトが話そうとするところで、ドアの向こうからシンジから声がかかる。
シンジ「ゴメン、ドア開けてくれるかな? 今両手がふさがってて……」
アキト「(少しイラっとした様子で)あ、ああ……」
アキトが部屋のドアを開けると、コップやお菓子の皿をお盆に載せたシンジが登場する。
ツカサ「あ、そうか! コップとお皿持ったらこうなるか。やっぱ手伝ったほうがよかったみたいだな」
シンジ「あはは、それはもういいよ。色々と盛り上がってたみたいだけど、何の話してたの?」
タケル「ありきたりな季節ネタってトコロ」
シンジ「季節ネタ?」
ツカサ「そうそう。シンジ君、君は今年のバレンタインは幾つチョコが貰えたのかね?」
シンジ「え? ああ季節ネタってそういう事……今年はさチョコは貰ってないんだ」
タケル・ツカサ「ええー!」
タケル「嘘吐くなよ! オマエ毎年結構貰ってんじゃん」
ツカサ「俺達に気を使わなくてもいいんだぜ?」
シンジ「別に気を使ってるとか、そんなんじゃないよ。本当に今年はチョコは貰ってないんだ」
タケル「マジかよ……毎年ウチらが貰えない横で、シンジは確実に貰ってたのに……」
ツカサ「今年は逆になるなんてな……」
シンジ「二人とも貰えたんだ? 良かったじゃない」
タケル「あ、ああ……ありがとう。それと昨年まで『リア充は爆破しろ』って言って悪かったな」
ツカサ「今年はアキトが仲間になってくれるから元気出せよ!」
シンジ「え? アキト、まだタケルに話してないの?」
アキト「……中々切り出せなくてな」
タケル「俺に話?」
アキト「(躊躇する)……」
シンジ「もう言っちゃいなよアキト」
アキト「そうだな……(腹をくくったように)あのなタケル、実はな……」
家のインターホンが鳴る。
アキト「(怒鳴る)ああ、もうなんだよ! さっきから!」
タケル「(びびる)うおっ……な、何キレてんだよ? な、なんか怒らせるようなことしたか俺?」
アキト「(ハッとして)あ……い、いや違うんだ。すまない」
シンジ「お、お客さんみたいだね……僕ちょっと行ってくるね」
シンジ部屋から出る。
アキトが怒鳴ったことで、二人の間に少し気まずい空気が流れるてしまい、少しの間沈黙する。
ツカサ「(まるで空気を読まないように)しかし驚いたなー」
タケル「(会話が生まれて少しホッとする)ん、何がだ?」
ツカサ「シンジだよ、まさかバレンタイン何も貰えないとは思わなかったからさ」
タケル「確かに。昨年まであんなに貰ってたし、今年度始まったばかりの頃は、よく下級生に告られてたもんな。だから今回の結果は確かに意外だったよな」
アキト「何も貰えなかったんじゃない『チョコは貰ってない』って言ったんだアイツは」
ツカサ「は? どういう事だよ?」
アキト「(溜息を吐きながら)あのな、今日シンジが着けてたリングブレスレット見て、何も思わなかったのかオマエら?」
タケル「ああ、あの女子力高そうなアイテムのことか?」
アキト「そんな女子力の高そうなモノを、自分で買いに行くと思うか?」
タケル・ツカサ「(気づいたように)あ!」
アキト「やっと気づいたか」
タケル「じゃあシンジが他からチョコ貰えなくなった理由って、もしかして……」
アキト「多分ご推察通りだと思うぞ」
ツカサ「なーんだ、結局そんなオチ……じゃあ“今年はアキト一人が何も貰えなかった”ってことになるのか?」
アキト「そのことなんだけど、実は俺……」
アキトが喋ろうとするタイミングで、シンジが部屋に戻る。
右手には可愛くラッピングされた箱を持っている。
シンジ「あ、ごめん。話途中だった?」
アキト「いや、これから話すとこ」
シンジ「そう、よかった」
ツカサ「(シンジの右手にあるものに気づく)あれ? シンジの持ってんのって……」
シンジ「ああ、さっき来たお客さんからで、同じクラスの倉持さん」
ツカサ「え……」
シンジ「何でもバレンタインだからって……多分義理だと思うけど、こんなに可愛くラッピングしてくれると貰う方としては嬉しいね」
アキト「まぁチロルチョコよりは嬉しいだろうな」
ツカサ「……」
シンジ「あ、そうだ! 倉持さんからタケルに伝言『曾お婆ちゃんからのバレンタインおはぎ、下駄箱に入れといたけどちゃんと届いてるか?』って……」
タケル「え、バレンタインおはぎ?」
シンジ「うん、倉持さんの曾お婆ちゃんさ、タケルのボランティア先の施設に入ってるらしいんだ。それですっかりタケルのファンになったみたいでさ、今年頑張っておはぎを作ったんだって。自分では渡しにいけないから倉持さんが代わりにタケルの下駄箱に入れといてくれたみたいだよ」
タケル「……」
シンジ「ファンがいるなんて凄いねタケル」
アキト「本当に奥ゆかしい大正娘だったとは……」
タケル・ツカサ「バ……」
アキト「あ、なんか喋り始めた」
タケル・ツカサ「バレンタインなんて、だいっきらいだーっ! うわぁぁぁぁぁん!」
シンジ「(呼び止めようとする)え? ちょっと二人とも……」
呼び止めようとしたが間に合わず、タケルとツカサ部屋から走り去ってしまう。
少しの間、沈黙する。
シンジ「二人ともどうしちゃったんだろ?」
アキト「(呆れ気味に)さぁな」
アキト携帯を確認すると、深く溜息を吐く。
アキト「それより、何て説明しようか? 瑞希に……」
幕
こんにちは、西原やよいです。「私と魔女と滑稽なる乙女の祈り」から約5ヶ月、久しぶりに投稿させていただきました。
前作に引き続き脚本形式での投稿とさせていただきましたが、実はコレ(作品)彼方からの翼様の「14日の男達!」というオリジナル作品を原案にして書いた作品となっています。
今回この作品をアップするに至った経緯を少しお話しますと、元々二次創作で接点のある作家様なので「おや? 珍しい……」と思いクリックした事が始まりでした。
読んでみると、コレがまた中々自由度の高く面白い題材となっており、「あ、書いてみたいかも……」と思い新年早々コーヒー片手にパチパチと執筆を開始……2日くらいで一稿を仕上げました。(実は私オリジナルだと書く速度が速くなります)
他作家様の作品を原案として書いたモノなので、最初はアップする予定ではありませんでした。だから「よし、彼方さんに読んでもらうだけにしよう」と思いメールを送らせていただいたところ……「サイトとかに普通にだしてもらって大丈夫ですっ!」と優しい言葉をいただき投稿に至りました。
今回の作品は彼方からの翼様からの暖かい支援がなければ完成に至らなかったと思います。
それに今回書いていて、前作の「私と魔女(以下略)」や「悠久のダイヤモンド」より楽しくかけました(これ本当の事だから、結構問題なんですがwww)
だからこのように書く意欲をいただき改めてありがとうございます。(意欲かよっw)
さて脚本の出来ですがどうでしょうか? 前回の「私と魔女」について正直脂身要素も多かったので、色々と簡潔に伝えることを意識しました。それと前回は文中にあからさまなSE指定やBGM指定などをしており、演じ手や制作視点での著し方になってました。なので今回はト書きの部分を読み手視点で書いてます。話の内容や、今お話した点についても、ご感想なんかいただけると幸いです。
あと脚本形式で読みにくいって方は、脚本用に編集したPDFファイルをアップしておきますので、よろしければそちらからご覧なってください。
<脚本のPDFファイル>
http://841hime.moo.jp/choco3.pdf