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ギャルド・スイス

作者: 飛田夏輝
掲載日:2025/12/05

勢いで書いたのでかなりの駄文になっていますが、良ければご覧下さい……

シャン・ド・マルスでの場面は史実とは異なりますが、そこは創作ということで……

どうかよろしくお願いします

1791年 7月17日

 フランス王室 スイス人衛兵連隊

 アラン・シュミット少尉

 


 シャン・ド・マルス広場へ続く街道を、国民衛兵がとぼとぼと歩いて行く。

 歩調を示す太鼓のリズムも、どこかやるせない雰囲気を醸し出していた。

 本来守るべき市民を相手に出動した国民衛兵の士気は低い。

 それでも、今回国民衛兵を指揮しているのはアメリカ独立戦争の英雄、ラファイエット侯爵ということもあり、規律は充分保たれていた。

 その列の中に、アラン・シュミット少尉も並んでいた。

 本来、スイス人衛兵隊は王室を守るための組織であり、成り立ちからして市民寄り、現在はラファイエットの方針もあり中立の立場を取っている国民衛兵にスイス人衛兵がいるのは、国民衛兵の練度不足を補うためであった、王室も治安の悪化は憂慮しており、スイス人衛兵は訓練のアドバイザーとして国民衛兵を鍛えつつ、有事の際には国民衛兵として共に出動する。

 この采配で国民衛兵の練度は確かに上がったものの、国民衛兵が王党よりだという印象を急進派に与えてしまったのもまた事実である。

 今回の出動でも青を基調とした軍服を纏ったフランス人衛兵に混じり数人の深紅の軍服を着たスイス人衛兵がいた。アランもその一人だ。

 アランの隣には、入隊時からの旧友、リヒター軍曹の姿もあった。

 行進しながらリヒターが苦々しげに呟く。

 「また市民に銃を向けんですか?」

 アランは頷きながら

 「もう死人も二人出てる。穏やかにはいかんさ」

 シャン・ド・マルス広場では、コルドリエを始めとした急進派が、王政廃止を求める大規模な集会を開いていた。

 もはや集会は暴動に近くなっており、スパイと疑われた無辜の市民が二人、縛り首にされ、街頭に吊されるということまで起きた。今回の国民衛兵の出動は、その治安回復のためであった。

 広場に着くと、隊列は縦隊から二列横隊に変わった。その隊形のまま、群衆達に近づいていく。

 広場には怒号とも言える声が響き渡り、もはや誰が何を言っているかわからない状態だった。

 そんな中、群衆の中の誰かが気付き、一際大きな声で叫ぶ。

 「国民衛兵だ!」

 群衆達は一斉にアラン達の方を向き、後ずさりしながら広場の中央に固まるようにして集まった。

 そのまま太鼓のリズムに合わせて近づいていくと、群衆達はアラン達に投石を始めた。

 拳ほどの大きさの石つぶてが戦列に投げられ、戦列の中には石が体に直撃しふらつく者もいた。

 群衆に充分近づいた所で小隊長達から号令が出る。

 「全体!」

 「止まれ!」

 太鼓の音が止まり、前列も立ち止まる。

 群衆がらの投石は続いていたが、全員隊列を維持する。

 馬に乗ったラファイエットが投石を受けながら群衆の前に進み出た。

 「国民衛兵として市民に告げる!速やかに解散せよ!」

 市民達は一層投石を激しくしながら口々に叫ぶ。

「戒厳令を取り下げろ!」

 投石をしていた群衆の中から一人の男がラファイエットに走り寄りながら、ピストルを抜き射撃する。

 すんでの所で衛兵が止めに入ったので、狙いは逸れてラファイエットに命中することは無かった。

 衛兵はすぐにその男を組み伏せた。

 ラファイエットは衛兵に命令する。

 「彼を放せ!」

 ピストルを持った男は解放され、群衆の中へ戻っていく。

 群種からは万雷の拍手が巻き起こり、その男を賞賛する声で溢れる。

 その様子を見てリヒターが呟く。

 「まずい状況ですね……」

 アランも先程から嫌な予感が止まらない。

 「あぁ……このままだと本当に市民を撃つことになるかもしれない」

 ラファイエットは呼びかけ続けていた。

 「どうか平和的に解散して欲しい!私の事は皆知っているだろう!このまま解散すれば何もしない!どうか私を信じて解散して欲しい!」

 群衆の中の一人がラファイエットを指さしながら叫ぶ。

 「信じて欲しければ、こちらに加われ!ラファイエット!そうすれば信用してやるよ!」

 群衆から大きな笑い声が沸き起こる。

 ラファイエットは毅然とした態度を崩さない。

 「すまない、それはできない!このままでは武力を使うしかなくなる!どうか解散を!」

 群衆からまた叫び声が聞こえる。

 「裏切り者が!どうせそんなことする度胸も無いだろ!」

 ラファイエットは暫くだった後、国民衛兵達に命じる。

 「……射撃用意」

 太鼓のドラムロールが始まり、国民衛兵達が一斉に銃口を掲げる.

 「構え」

 二列横隊の1列目がしゃがみながら銃を市民に向け、2列目は立ったまま銃を構える。

 市民達は銃を向けられていても尚投石を続ける。

 何人かの兵士に大きな石つぶてが当たる。

 ラファイエットは投石を避けながら号令する。

 「上空を狙え」

 戦列の銃口が斜め上に向けられる。

 「撃て!」

 ラファイエットが叫び、小隊長達が続いてサーベルを振り下ろし号令する。

 「撃て!」

 戦列が一斉に発砲し、轟音と共に白煙が立ち込める。

 すぐに兵士達は装填を始める。

 市民達はは射撃直後こそ驚いて後ずさったが、すぐに群衆から嘲笑が起こる。

 「見ろ!俺達を撃つ度胸も無い腰抜け兵士共だ!」

 ラファイエットが続けて命令する。

 「……構え」

 装填を終えた兵士達がまた市民へ銃を向ける。

 またドラムロールが再開される。

 今回、ラファイエットはただ市民を見据えて何も言わない。ドラムロールだけが広場に鳴り響いていた。

 群衆も自分達に向けられた銃口が全く動かないのを見て、少しずつ怯え始める。

 群衆の中の一人が訴える。

 「待て!俺達はただ集まってるだけだ!武装してない市民を撃つのか!?」

 その時、巡回に来ていた市長のバイイが通りかかった。

 バイイが叫ぶ

 「撃て!」

 その声に反応して一部の小隊長がサーベルを振り下ろす。

 バイイはもう一度叫ぶ。

 「撃て!」

 他の小隊長たちもまばらにではあるがサーベルを振り下ろし始めた。

 「撃て!」

 「撃て!?」

 「撃て?」

 「撃て!」

 それに応じて兵士達もまばらに射撃する。

 その射撃で数人の市民が倒れていく。

 士官も兵士にも混乱が見られた。

 アランとリヒター、他スイス人衛兵達はまだ射撃しなかった。

 ラファイエットは必死に叫ぶ。

 「待て!撃つな!やめろ!」

 バイイが更に叫ぶ!

 「撃っていいぞ!」

 そして遂にはほとんどの兵士が装填でき次第射撃を繰り返すようになってしまった。

 こうなるとアラン達も撃たないわけにもいかず、射撃する。

 群衆との距離は20メートルも無く、銃撃は外れようが無かった。

 次々と市民がなぎ倒されていく。

 親に連れてこられたらしき少女の頭が吹き飛ぶのを、アランは目撃した。

 市民は散り散りになり逃走し、広場には数十人の市民の死体と兵士達だけが残った。集会の解散という点では、当初の目的は果たされたが、この出来事でますます国民衛兵は王党側という印象が強まることとなった。

 帰還後の食堂で、アランとリヒターは向かい合って食事を取っていた。

 昼間の件で食欲は出ず、二人ともスープをスプーンでかき混ぜながら、それを口に運ぶでもなく俯いていた。

 リヒターが呟く。

 「ひでぇ任務でしたね……」

 アランは俯きながら答える。

 「あぁ、酷い任務だ……」

 アランはスープを一口すすり、懐から絵葉書を取り出す。

 「娘さんのですか?」

 リヒターは身を乗り出して訪ねる。

 「あぁ、フランスに来る前に貰ったやつだ、アリシア……もう9つになる。」

 絵葉書には、いかにも幼児が書いた絵で、両親の間に少女が笑って立っている絵が描かれていた。絵葉書の端には「パパ大好き」と書かれている。

 アランはそれを暫く見つめた後、テーブルに肘をつきながら頭を抱える。

 「……なぁ、僕達は故郷に誇れるかな?胸を張れるか?家族に言えるか?市民を撃ったって……」

 リヒターは暫く黙った後、真剣な表情で答える。

 「確かに俺達は市民を撃つためにフランスに来たわけじゃありませんが、俺達スイス人衛兵の使命はフランスに尽くすことです。少なくともその役目は果たせてますよ。後世俺達がどう言い伝えられるかは知りませんがするべき事はできてるはずです」

 アランは頷きながら呟く。

 「そうか……そうだな」

 リヒターは暫く黙った後、微笑みながら話題を変える。

 「その絵葉書の絵、少尉そっくりですね~!」

 アランも少しだけ笑顔を取り戻した。

 「そうだろ?才能あるかもな」

 「ブサイクなところが良く描けてる!」

 リヒターが笑い声を抑えながらからかう。

 「言ってろ!」

 アランは笑顔でリヒターを小突き、席を立った。

 その後解散して、各自自分の部屋に戻った。

 アランは眠りに就く前に絵葉書の娘の絵にキスをして、眠りに就いた。

 その後アラン達は本来の任務に戻され、テュルイリー宮殿の護衛を任された。

 任務自体は危険な物では無かったが、月日が経つにつれて、王たちを取り巻く状況はどんどん悪くなっていった。

 

1792年8月10日


テュルイリー宮殿のバルコニーの一角で、アランは絵葉書を眺めながら、外から聞こえてくるラ・マルセイエーズを聴いていた。

現在テュルイリー宮殿は、武装した2万の市民に囲まれていた。国民衛兵も市民に付き、その戦力は凄まじい。

対するアラン達の戦力は、950名のスイス人衛兵だけであった。

 王室はどうにか全員避難できたが、アラン達は変わらず、主の居ないテュルイリー宮殿を守ることになっている。

 ここで粘れば粘るだけ、避難した王たちに近づく者が減ることになる。

 「敵は銃を持った奴が1万、適当な角材やら農具やら槍で武装した奴が1万か……」

 アランは絵葉書を見つめたまま呟く。

 リヒターは苦々しげに付け足す。

 「一人当たり22人くらい相手することになりますね」

 「お前、計算速いな」

 「それほどでも」

 軽口のようであったが二人の表情は硬い。

 「ちょっと多いな……」

 「ちょっとね……」

 そう言い合っている間にもラ・マルセイエーズの歌声は一層大きくなっている。

 「……僕達は結局、悪だって事になるのか?こんなに市民に囲まれて、罵倒されて、向こうは愛国の歌まで歌ってる」

 アランは空を仰ぎながらリヒターに話す。

 「それは後世の人達が決めることです、俺達が悪であろうとなかろうと、今できるのはここを全力で守り、王たちに近づく者をなるべく長く押しとどめることだけです」

 リヒターは毅然とした態度で答える。

 「お前の迷いの無さは見習いたいね」

 「そうでも無いですよ」

 アランはまた絵葉書に目を落とし、親指でアリシアの絵をなぞる。

 「結局、成長した娘には会えず終いか……まぁ、故郷に恥じない活躍をするとするか」

 リヒターは微笑みながら答える。

 「きっとここで粘れば、故郷では俺達が伝説になるかもですね!」

 「あぁ、そうだな……語り継がれるとするか」

 二人が覚悟を決めたとき、ちょうど招集がかかった。

 「さて、死ぬか!」

 「俺達の意地を見せてやりましょう!」

 アランとリヒターは拳を突き合わせながら集合場所へ向かった。

 アラン達スイス人衛兵隊は400人ほどをテュルイリー宮殿のバルコニーや屋上に配置し、残りはカルーゼル広場に布陣した。

 このまま敢えて門を開き、招き入れた敵を迎え撃つ事になっている。

 隊列は4列横隊で、それぞれの列の端に小隊長が配置され、中央の先頭に指揮官が居た。

 アランとリヒターはまた隣同士で、4列目に配置されていた。

 「いよいよですね……」

 「あぁ……」

 二人は銃を強く握りしめる。

 外からは、怒号の混じったラ・マルセイエーズが聞こえてくる。

 暫くして、門が開かれた。

 凄まじい怒号と雄叫びと共に、市民達がなだれ込んでくる。それはまさに人の津波と言って差し支えなかった。

 指揮官がサーベルを抜き、叫ぶ

 「射撃用意!」

 全員が一斉に銃のハンマーを起こし、天高く銃剣先を掲げる。まさに一糸乱れぬ動きだった。

 「構え!」

 一斉に銃が市民の波に向けられる。

 「撃て!」

 統率の取れた一斉射撃。轟音と共に白煙が立ち込める。

 凄まじい精度の射撃が市民達に浴びせられ、次々と市民がなぎ倒される。

 射撃の後、1列目はすぐさま装填作業を行いつつ、しゃがむ。

 2列目の小隊長が叫ぶ

 「構え!」

 2列目が構える。

 「撃て!」

 1列目の頭上で轟音と白煙が立ち込め、市民が倒れる。

 2列目がしゃがんで装填する。

 3列目の小隊長が叫ぶ

 「構え!」

 「撃て!」

 3列目がしゃがむ。

 「構え!」

 「撃て!」

 4列目の一斉射撃、4列目はそのまま装填を始める。それと同時に装填を終えた1列目が立ち上がる。

 凄まじい速さの装填であった。

 「構え!」

 「撃て!」

 また市民がなぎ倒されていく。

 この順番で凄まじい精度の射撃が繰り返される。

 この射撃方法は、スイス人衛兵の練度の高さを如実に表している。射撃の勢いは全く衰えなかった。

 市民達もまばらに射撃し、何人かはその銃弾に倒れたが、スイス人衛兵達は隣の味方が倒れても眉一つ動かさずに射撃を続ける。

 市民達はこの猛烈な射撃に晒され、戦力差にも関わらず敗走していく。

 指揮官が叫ぶ。

 「銃剣!」

 全員が銃剣を前に突き出す。

 「突撃!」

 一斉に走り出し、敗走する市民達を追いかけ、突き刺していく。

 鍛え抜かれたスイス人衛兵と市民では、数人がかりでも全く相手にならなかった。このまま門の外まで市民を押し切れるかに見えたその時、市民達が退却した場所に6門の大砲が見えた。

 指揮官はすぐに制止する。

 「突撃中止!突撃中止!」

 6門の大砲から一斉に散弾が発射される。

 スイス人衛兵達が散弾に引き裂かれていく。どうにか指揮官は助かり、カルーゼル広場に退却したスイス人衛兵達は、また前列を組もうとする。

 しかし、整列してる間に、宮殿の南側、セーヌ川の方向にある小門から、射撃を受けた。

 今回の射撃はある程度の精度があり、十数人の兵士が倒れる。

 スイス人衛兵はカルーゼル広場正門とセーヌ川沿いから十字砲火を受ける形となり、どんどん数を減らしていく。

それでも、スイス人衛兵達は全く怯まず応戦した。

 指揮官はテュルイリー宮殿の中庭への撤退を決断した。

 中庭でまた横隊を組み応戦するが、カルーゼル広場を明け渡した影響で、敵の進入路を絞ることができなくなり。

 火力の差が開いてきた。市民達は規律の整った射撃こそ無いが、それでも銃の数は圧倒的で、次々とスイス人衛兵が倒れていく。

 指揮できる人員も全員倒れ、アランが今いる兵士の中で最高の階級となっていた。

 アランは叫ぶ。

 「全員!前庭へ後退!」

 一斉に残りの兵士が撤退する。

 前庭まで来ると、宮殿のバルコニーや屋上に残していた兵士の援護を受けることができた。

 しかし、それを合わせても兵士の残りは200人未満、前庭にいるのは50人にも満たなくなっていた。

 アランは新たな命令を出す。

 「全員!参加して任意射撃!射撃しながら宮殿へ撤退!」

 全員がある程度の距離を開き、後ずさりしつつ装填と射撃を繰り返す。

 市民の容赦ない銃撃で、一人、また一人と兵士が倒れていく。

 宮廷内に後退する頃には、残戦力はもう20人ほどになっていた。

 アランはリヒターに訪ねる。

 「これだけか!?」

 リヒターは叫ぶ。

 「もう我々だけです!」

 アランは残りの兵士に命令する。

 「全員!柱を盾にしろ!」

 残りの兵士達が柱の後ろに移動する。

 その移動中、リヒターの胸に銃弾が命中した。

 リヒターは倒れた後、再び起き上がろうとしたが、口から血を吹き出してまた倒れた。

 アランは射撃しながらリヒターに走りより呼びかける。

 「リヒター!?軍曹!大丈夫か!?」

 リヒターはアランに引きずられ、柱の後ろに寄りかかる形で座る。

 「心配……い、いりま、せん……全……然……大丈夫」

 血を吹き出して、かすれた声でリヒターが答える。

 アランは射撃を続ける。

 市民はもうすぐそこまで迫ってきている。

 兵士達からは弾切れの報告が次々と挙がる。

 「弾切れ!」

 「弾が無い!」

 「突撃する!」

 弾切れの兵士達は次々と市民達に銃剣突撃し、そして、市民達の射撃で為す術も無く倒れていく。

 アランはもうここが限界だと悟った。

 「ここはもう限界だ!リヒター!リヒ……」

 アランがリヒターに目を落とすと、リヒターは目を見開いたまま動かなくなっていた。

 アランはしゃがみ込み、手のひらでリヒターの瞳を閉じる。

 「向こうで会おう……」

 アランは絵葉書を取り出し、娘の絵にキスをし、端の文字を目に焼き付ける。「パパ大好き」

 「……すまん!アリシア!」

 そう言ってアランは柱から身を乗り出そうとしたとき、市民達がなだれ込んできた。

 アランは銃剣で一人の市民の腹を刺し、そのまま他の市民をストックで殴り、サーベルを抜きながら一人を斬りつけた。

 そこでアランの後ろから鋭い衝撃が走り、アランは倒れた。

 懐から絵葉書が落ちる。

 「ああ!」

 アランは這って絵葉書を拾おうとするが、市民達に袋叩きにされた。

 どうにか逸れでも腕を伸ばし、絵葉書を握り締める。殴られたり蹴られたりして、取り落としそうになっても必死で握った。そのうちアランの背中に何本もの銃剣が突き刺さる。

 「うぁぁぁぁぁ!!!」

 アランが叫んだ直後、ピストルが発砲され、アランの頭が吹き飛んだ。

 その後市民はスイス人衛兵の死体をズタズタにする者、宮殿内を進む者とに別れた。

 暫くして、完全に制圧された宮殿内では、ラ・マルセイエーズの大合唱が起こっていた。

 歌っている市民の一人が、アランの死体の手元に気付く。

 市民がアランの死体から、絵葉書を取り、眺める。

 暫く眺めた後、市民は絵葉書をビリビリに破いてしまった。

こんな駄文を手に取って頂きありがとうございます

感想、指摘などいつでもお待ちしております

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