大文字伝子が行く327
台所に、大きな段ボールの箱。チョコレートだ。いや、チョコレートの材料だった。
チョコレートをかじりながら、綾子は言った。
「婿殿。まさか、これで夕食作る気じゃないわよね。」
「も、勿論ですよ、お義母さん。」と、笑いながら、高遠はポケットの本をソファーの隙間に隠した。
チョコレートをかじりながら、綾子は言った。
「婿殿。まさか、これで夕食作る気じゃないわよね。」
「も、勿論ですよ、お義母さん。」と、笑いながら、高遠はポケットの本をソファーの隙間に隠した。
『キャブだと留守』
2025/05/26 10:51