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第2話「種族と繁栄」

欧米人はほとんどゲルマン人が先祖だ。例えばイギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズなどが合併して今のグレートブリテン北アイルランド連合王国ができている。そのイギリスの歴史は深く、アメリカにも関係している。昔、イギリスはイングランド時代の前にはゲルマン人の子孫であるアングロ・サクソン人がいた。


 


アングロ・サクソン人は当時、今の北欧よりも西の方、ドイツのほぼ海外線あたりに住んでいた。しかし、アングロ・サクソン人は同じゲルマン人の子孫であるフランク人やゴート人との争いがあり、グレートブリテン島に逃れた。


 


グレートブリテン島には先住民としてケルト人の子孫であるブリテン人(ブリトン人とも書く)が治めていた。ブリテン人の王で有名なのはアーサ王である。アーサー王はイギリス伝説の王であり、自身の妹との近親相姦でできてしまった子であるモードレッド(ドイツなどではモルドレッド)に反乱を起こされてあっけなくその命運は潰えた。


 


炎の描写


 


アングロ・サクソン人はやがて七王国を建てた。それがウェセックス王国を筆頭にマーシア王国、イーストアングリア王国、ノーサンブリア王国などが争いを繰り広げていた。しかし、デンマーク人(別名デーン人)がグレートブリテン島に上陸してきた。彼らは後にヴァイキングと呼ばれ恐れられるようになる。


 


ところがデンマーク人の侵攻を危機に覚えていたウェセックス王国のアルフレッド大王はウェセックスのため、国民のため、信仰のために戦った。アルフレッド大王は自身の娘であるエセルフレドをマーシア王国のエセルレッドに結婚させるとデンマーク人に対して大きな攻勢を強いることになる。


 


炎の描写


 


それでは拉致があかなかったデンマーク人には王がいたものの、当時は数々の首領に分かれて行動していた。そしてデンマーク人に喜びの声があふれる。アルフレッド大王の逝去である。アルフレッド大王は元々、病弱で息子のエドワード長兄王に王位は譲られた。


 


そしてエドワード長兄王の子であったアゼルスタンが七王国を統一させ、イングランド王国を樹立させたのだった。しかし、スヴェン王の子であるクヌートはイングランドを征服し、一時期、イングランドはデンマークに征服されいたのである。


 


炎の描写


 


やがてイングランドはスコットランド、ウェールズを併合し、今のイギリスが誕生したのである。


 


アメリカはそのイギリスから独立した。アメリカもゲルマン人ひいてはほとんどの白人の先祖はイギリス人などである。


 


フランク人もゴート人もゲルマン人だがフランク人は第一次世界大戦、第二次世界大戦に敵対していたフランス人とドイツ人もフランク人が先祖である。現在のイタリア人はゲルマン系ゴート人が先祖である。


 


炎の描写


 しかし私たち日本人の場合は謎が多い。邪馬台国は未だ九州か和歌山などの近畿地方にあったのか判明しておらず、最近になって発見された蛇行剣も謎が多い。韓国人の学者たちは日本人が日本列島と繋がっていた朝鮮からやってきたのは確かだと言う。


しかし、最近、陰謀論になっていたシュメール人。シュメール文明の建てた彼らが日本人の先祖だという日本人の学者たちも唱え始め、研究が始められている。現在のイラン、イラクなどにあったシュメール文明は当時にしてはかなりの高度な文明であり、高度な造船技術を持っていたのではないだろうか。近くに密林が当時、多かったのならその木材を使ったりして船が作れるのだ。


 


また日本神話に関しても謎が多い。スサノオノミコトに関してはアマテラスオオミカミよりも研究が進められている。


 


私、穂井田 タケルは1日前までファンダル王国を知らなかった。ところがファンダル王国はデンマークなど北欧の名前が多く、妹様もメイド長も同名のスノッリである。関係性はないかと調べていた。


 


しかし、あまり王宮の図書室も手つかずであった。整理整頓されておらず、学問もあまり日本と違ってあまり進められていない。この世界はやはり日本があった世界とは違う異世界なのだと改めて思い知るのであった。


 


特にジャン曰く訓練する時はあまり時間がないそうで1週間に1回はするぐらいだった。戦術や戦法、戦略をあまり学ぶこともないそうだ。


 


そんなこんなで私はまずは啓蒙活動のため、学園の元となる士官学校を設立し、そこで啓蒙活動をすることになった。日本の慶応大学も元々、福澤 諭吉氏が私塾として建てたものなのだ。


 


この士官学校では兵士ではなく貴族なら誰でも入れる学校を作った。平民を受け入れる学校はまだまだ当分先になりそいだ。


 


私は自分が建て学校を教師として働くことになった。


特に気になった点は魔物と種族についてでこの世界では人間族の他にトカゲの顔をしたリザードマン。まぁほぼトカゲみたいな容姿だが。そしてエルフ族。長生きで前回も言ったとおり、フォレストエルフとダークエルフの2種に分かれる。


(第1話参照)


 


 


そしてリザードマンに似ているが半人半竜のドラゴニュート。人の顔をしながらも竜の翼に尻尾がある種族だ。他にもドワーフ族や半人半魚のセイレーン族。獣人族もいる。そして獣人族は細かく分けて狼、狐、ライオンなどの顔や特徴を持つ獣人族が多い。つまり狼の獣人族はウェアウルフ。狼人間。狐の獣人族はウェアフォックス。ライオンはそのままライオン獣人と呼称する。


 


また魔物の研究もあわせてしてみた。この世界は魔物の情報が極めて少ない。この世界では商会ギルドや工業ギルドはあっても冒険者ギルドみたいなものはなかった。一応、魔物の研究をしていたのがたまたま王宮の人間であり、私は王族のアレクシア王女に出会った。


 


「で、私に魔物の情報を聞くためにこちらに?」


 


「そうです。よければの話ですが。」


 


「うーん。」


 


彼女は少し考えながら


「まだそんな情報はないなぁ。」


と言った。


 


この世界のドラゴンは日本の某ゲームであるモンスターハ◯ターのリオレ◯ス、リオレ◯ア、ゼルレ◯スは公式設定でちゃんと分類されていたがこの世界では未だに分類されていないようだ。


 


私にはテイムスキルがあるがそのテイムスキルの使い方は分からない。餌を用意するものなのかな?


 


私はいてもたってもいられないのでとりあえず来たときの森林に1人で出向いていく。この世界の魔法と日本の魔法は違う。というよりも日本には科学があったのだが、どうやらこの世界では魔法が種族ごとに名称が異なり、無属性から火属性、水属性、雷属性、風属性、土属性、光属性、闇属性の8種類があるようだ。


 

というので森林地帯にて調査を開始する。魔法を使ってみたいのもあった。王様曰く


 

「魔力は多く溜めれるがその分、魔力を放出するのに威力が加わり、最強の魔法ができるぞ。」


と言っていたのでイメージを行う。魔力はイメージすれば増幅する。ただ王様曰く魔法は種族ごとに使える魔法や詠唱が違うらしい。日本人の場合は魔法というのが最近のイメージだがどうやらそのイメージは覆った。ジャンさんはファイアーボールを使っていたが私の種族である日本人はどうやらファイアーボールは使えないらしい。


と言っていたのでイメージを行う。魔力はイメージすれば増幅する。ただ王様曰く魔法は種族ごとに使える魔法や詠唱が違うらしい。日本人の場合は魔法というのが最近のイメージだがどうやらそのイメージは覆った。ジャンさんはファイアーボールを使っていたが私の種族である日本人はどうやらファイアーボールは使えないらしい。


 


ファイアーボールは使えなくとも某ゲームであるドラゴ◯クエストやファイナルファ◯タジーみたいなメラやファイラも仕えなかった。しかし、日本人の下級火属性魔法は私もイメージする。身体全体が熱くなり、自然と発動し始める。


 


「ファイアーエンチャントアビリティ!!」


 


俺が唱えた初の魔法は俺自身の集大成でもあったのだ。なぜ魔法の実験や試験を行っているかというと答えは単純で俺が先生になったからだ。本来なら先生はいくつかの人に分かれるイメージだがこの世界での学校はまだない。


 


正確にいえば俺が建てた士官学校がこの世界初めての学校だったのだ。この士官学校は元々、王様直々の別荘とその周辺にある家臣達のお屋敷を使って士官学校を建てたのでお金自体はかかっていないし、日本でいえば私立の学校なのでお金がかかるのは生徒だけであった。


 


ただ今回、種族ごとに魔法が違うことが判明したので俺が魔法の先生をやることは難しそうだ。実は俺は自衛隊だったときにいつもデジタルカメラとちょっとお手頃価格だが小さな現像機を持っていた。これで魔物の写真をこっそりだが撮影し、あとでアレクシアとともに図鑑を完成させよう。


 


なに士官学校の入学日はまだまだ先なので色々な資料を用意しよう。あとでアレクシアに使える魔法の人材を紹介してもらおう。


 


ちなみにそのとき王太子様に鑑定スキルを使ってもらおう。


 


「あっスライムだ。」


 


カシャ


 


ちなみに現像機は俺の部屋にある。現像機は魔法道具のようなものだと言っておいたので片付けられる心配はない。ちなみにノートPCも持っていた。ノートPCで教科書をあとで作ろう。


 


ちなみにこの世界のスライムだが俺からしてみれば弱すぎる。まぁ当然だ。自衛隊を前の世界でやっていたから。普通に空手で倒せてしまった。ただ弾力はあって食材としても利用できそうな気がする。


 


そのあとはダイジェストで割愛するが.........


 


ゴブリンだな.........


 


カシャ


 


 


アクロマンチュラだ。


 


カシャ


 


スケルトンだ。


 


カシャ


 


と撮影していたが想定外のことが帰ってくるときに起きた。


 


「げっ!?サラマンダーじゃないか..........」


 カシャ


こんな王都近くの森にいるのか.........


 


その時だ。


 

「やべぇ気づいたか.........」


 

サラマンダーは危険な生物だ。炎属性の魔物で弱点属性は水属性。だが実はサラマンダーはその危険性故にドラゴンやワイバーンよりも弱いが王宮の兵士たちが多数の犠牲を出しやっと倒したというぐらいしかジャンさんは言っていなかった。


ちなみに日本人なら分かっているとおもうがドラゴンとワイバーンの違いはドラゴンなら竜。ワイバーンなら飛竜である。ワイバーンのほうがドラゴンよりも危険度が高い。


 

「プロテクトエンチャントアビリティ!!」防御を上げる下級魔法だ。


 「ブレイヴエンチャントアビリティ」攻撃を上げる下級魔法だ。

どちらも使用してサラマンダーと対峙する。自衛隊と言えども軍刀はもしものために持っている。白兵戦をあまり使わなくなった現代だが北海道で反乱が起きたら話はまた別であった。


俺は軍刀を抜き、サラマンダーの動きを読む。サラマンダーはどうやら動きはさほど速くない。これが同じ系統のドラゴンやワイバーンだったら速かっただろうが、サラマンダーはやがて倒した。


今回はデジタルカメラは無事だったため、良かったが、デジタルカメラが故障するとこの世界では直せないので非常に貴重であるサラマンダーの写真を撮影できた。


 こうして今日の俺の1日はずっとモンスターを撮影していた。某ゲームゼ◯ダの伝説に出てくるリザルフォスはこの世界にもいた。リザードマンと違ってリザルフォスは知能があまり発達していないらしい。ちなみにリザルフォスも撮影に成功した。


 そして王宮にある自分のノートPCを使って教科書を作るがこの世界には製本機がない。アレクシアに頼んでこの世界で製本してもらった。これを士官学校に入学する子供のため28部作る。(28人入学するため)。そしてサラマンダーと戦ってみた感想も入れて教科書は完成した。


 アレクシア用にも図鑑として用意してみた。この世界の言語は日本人の種族スキルで日本語に自動翻訳されているらしい。アレクシアも喜んでいた。私も疲れて寝てしまった。


翌朝、起きたらジャンさんが「君での世界での訓練をお願いしたい」と申し出てくれたのだが.............日本人には分かるだろうが自衛隊の訓練は普通のメニューではないのだ。


私は陸上自衛隊だったため、陸上自衛隊の時には戦闘訓練、野戦築城、資材運搬、歩哨、通信、指揮運用基礎。そして日本人大好き模擬戦である。実はあまり模擬戦は訓練基地周辺の山林でしかやらないため、一般人には見えにくいと思う。しかし、模擬戦はもっともどの国でも組織でも大切なのだ。


 特に私の時代では北海道連合王国との戦争が激しくなり、模擬戦を複数回に渡って行っていた。その理由は単純でどんどん新兵が入ってきて戦死したりする人がいたからだ。


 最初と2回目はアメリカとロシアが仲裁してくれたが俺が戦死してこの世界にやって来たのが3回目の戦争だからな。


だが戦術や兵法ぐらいは教えようと思い、


「まずは訓練よりも学ぶことが多くあります。ジャンさんは兵士さんたちを集めて士官学校へ来てください。」


俺はそう言うと昼後に士官学校へ兵士達を集めさせ、兵士達を座らせた。ジャンさんも座っている。


「まず俺のいた世界では世界が争うため、第一次世界大戦、第二次世界大戦、第三次世界大戦が起きています。俺は第三次世界大戦中の敵軍との戦闘中になぜかここに来ています。」


「しかし、それは民を守るためや様々な正義があって戦争を行っているのです。ただしあなたたちには私の世界でいう兵法や戦術もありません。」


 「いいですか?私のこのアサルトライフルはあなたたちの弓や弩と同じ効果を持ちます。私の持っているこの軍刀はあなたたちの持っている剣や槍と同じ効果を持っています。」


 「だから遠距離で攻撃を仕掛ける時は何もない平原よりも森林よりも山岳地帯に陣どれば有利となります。」


兵士の1人が質問する。


「しかし、タケル殿の言うことは分かりますが魔法も同じなのですか?」


 


「えぇ私の元の世界には魔法はありませんでしたが現に使えているので魔法がなかったのではなく魔力がなかったのです。魔法もおそらく遠距離で打つ場合には山岳地帯は有利だと思います。」


 


「私が思うに陣形が大事です。訓練場で陣形をあとで直接、やりましょう。」


 


「私の元の世界では陣形が大切でした。魚鱗の陣、鶴翼の陣、雁行の陣、蜂矢の陣、車懸りの陣などです。これらはいざ戦争になったときに使えると思います。」


俺が絵を黒板に貼り付けてその絵を1づつ指しながら教える。


 


ジャンさんが手を挙げる。


「じゃあ、タケル殿たちは訓練の時に陣形を組んでいたのですか?」


 


「じゃあ行きます。」


 


ホイッスルを元の世界からあったので使わせてもらおう。


ピー


「まずは魚鱗の陣」


兵士たちは慣れていないのか素早く移動することはできなかったが魚鱗の陣を完成させた。


ピー


「鶴翼の陣」


 

兵士たちはまたまた慣れていないのか鶴翼の陣を完成させたが動きはおぼつかなかった。


雁行の陣や蜂矢の陣などは兵士たちは最初はできなかったものの、何度もやり直ししつつしていた。


私は最初は厳しくするつもりはなかった。日本人が慣れていた陣形は三国志や春秋戦国時代など中国でも使われていた形跡があった。特に朝鮮に関しても高句麗、百済、新羅と朝鮮三国時代は特に陣形が使われていたに違いない。


 

そんな感じだったが1ヶ月後、これを続けていた兵士たちは徐々に慣れて太鼓を鳴らす兵士たちも出てきた。その太鼓はジャンさんがそれぞれの指揮官に太鼓持ちを決めてもらって鳴らしてもらった。結果的に日本の自衛隊と遜色ない素早い陣形移動が完成したのである。


そのあと、模擬戦もしてみたようだが彼らの中で戦略の幅が広がり、ジャンさんは後列で動かずそれぞれの指揮官に命令をちゃんと出していた。そのあと指揮官たちのそれぞれの命令にしたがって平原での模擬戦ではそれぞれが陣形を変えていた。

 


 



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