詩 もはや他人とは見られない
前世があるから君を今までのようには見れない
この関係は 一度リセットされてしまった
ただの幼馴染で なんとも思っていなかった
君はただ近くに住んでいるだけの人間
そういう認識だった
近くて遠い ただの他人
けれどある日 突然に
思い出したのは前世の記憶
本当か定かではない幻
それが心を支配する
燃え上がる城 に 血だまりと
鉄の重さが 体を呪う
剣は光り 意志が消え
憎む思いと 愛しい気持ち
願いと 呪いは 紙一重
希望と 絶望も 表裏一体
「愛おしいという気持ちがこみ上げて
恋人同士であったねと笑いかけてしまう
君は僕を避けるけれど
それを納得できない僕がいて
この関係は結ばれない
ハッピーエンドになりはしない」
「ストーリー」
王女だった君を慕っていた。
騎士だった俺は、君を失って壊れたんだ。
次の世界では彼女と結ばれたいと願っていたから。
だからだろうか。
こんな歪んだ形で記憶を思い出すだなんて。