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第1話「はじまり」

いつかどこかのシュウエンの話。

この世界の真実を解き明かす。

「さぁ、実験を始めよう」

────────────────────

「なんなんです?ここは?」

「ん…まぁ…トアル世界だよ」

「今から何するんです?」

「まぁ…消滅かな」

「え?」

「だから、この世界を消滅させるのさ。いらなくなったし…」

「じゃあ、私を連れてきた理由は?」

「理由?実験するためさ」

「ん?何言ってるんですか?」

「君には、この実験に協力してもらう」

「え?」

「安心してくれ、君の身は保証する」

「待って!なんで私を?」

「なんでって…博士からの命令だからなぁ。詳しいことは、僕にもわからない」


 そういうと車に私を乗せて走り出す。


「えー…君…名前は?」

「カザネといいます。」


 そう言うと男は、再び前を向く。


「本当に私の身は保証できますか?」

「大丈夫だよ。僕にも何もわからないけど、君の身が最優先だ。それは、博士も同じはずだからね…。それに、そのことがルールにも記載されてある。ルールは、破らない限りずっとルールさ」

「何を言ってるかよくわかりませんが、私が大丈夫ならそれで少し安心できます」


 ここには何もない。

 真っ白な世界で、ただ一つの塔だけが、遠くに見える。


「あの塔は?」

「あれが、実験施設らしい。僕も詳しいことは知らないけどね」

「へー…実験って何するんだろう?」

「まぁ…マニュアルには君の安全を保証する以外何も書かれていないから、僕も分からないね」

「あなたには思いやりがありますね」

「ん?」

「ふっ…なんでもないですよ。行きましょう」


 前に前に車を走らせる。

 だんだん塔が近づいてきた。

 そして、塔の入口まで来た。

 男が語りかける。


「あなたはここに来る前のことを覚えていますか?」

「あぁ…そういえば覚えてないかも…」

「安心しました。まぁ…覚えていたとしても同じ方法を選ぶつもりでしたが…」

「ん?」

「このまま行けば必ずあなたは殺されます」

「え!?」

「そして、私は君の身は保証する…と言いましたね?つまり…」

「つまり?」

「逃げてください」

「え?」

「逃げないと殺されますよ?」

「で…でも…君が…」

「私は、トアル人間のクローンです。だから、壊れてもまた作り直されます。まぁ、元々案内役としてプログラミングされているのですが、今回の博士は失敗したようです。」

「ふっ…」

「な…何を笑っているのですか?早く逃げて!」

「バカだな…君は…」



向こうの方から人が歩いてきた。


「おぉ…連れてきてくれたか…。案内役くん」

「くっ…」

「ん?実験者はどうした?」

「ふっ…哀れにも途中で力尽きて死んでしまいました」

「ふっ…面白い冗談だね…」

「くっ…」

「君…いらない…」


博士が、ポケットからボタンを取り出す。


「それは…」

「君の破壊装置だよ。どうやら、今回のは失敗作らしい…」


博士が、ボタンを押す。

だが、いつまでたっても破壊される様子がない。


「ふっ…バカだな…。君ってやつは本当に…」

「な…何を…」

「最初っからクローンなんかじゃなかったくせに…」


案内役が口を開く。


「ふっ…バレたね。逃げてって言いましたよね?」

「バカ言うなよ!一緒に逃げるのさ。どこかに辿り着くまで」


「どういうことだ!なぜだ!なぜ、クローン元の人間がここにいる!?」


「じゃ…行こうか…」

「行きましょう!」


二人は、走って車に乗り込む。

エンジンをかける。

カザネは、ポケットからハンドガンを取り出す。


「え…なんですか?それ?」

「決まってるじゃないか…銃さ」

「なんでそんなものを持っているんですか?睡眠薬を飲まされてここまで転送されてきたというのに…」

「さぁね…」

「ますます謎が深まりますね…あなたという人は」


後ろから砲弾のようなものが飛んでくる。

それを、避ける。


「さぁ…落とそうかな」


カザネは、銃を構えると発射した。

どうやら、発射したのは爆散弾で塔はあっという間に崩れ落ちた。


「美しいですね」

「そうだね」

「あなたが」

「滅相もないよ」

読んでいただいた方に最大級の感謝を!!

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

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ぜひよろしくお願いします!

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