ことはの家とつかれ
「はぁ・・・やっと着いた・・・」
歩き続けて30分、やっと目的地の家に着いた。表札を見る限り、「夜兎緋」って言うらしい。軽く調べたら、「やとひ」だろそう。
「た、ただいま・・・」
一応明かりは付いていたので、家に入ったら、玄関は暗かった。
「えっと・・・大丈夫だよね?」
そのまま、軽く廊下を歩いてると、リビングに着いた。
「あ、おかえり、ことは」
「はゃ!?あ、ただいま・・・」
リビングに母らしき人はいたが、急に声をかけられてびっくりした。
「だ、大丈夫?お、お母さん」
「うん、少し仕事疲れただけだから、夕飯は好きに食べてて、お母さん寝るから」
そういって、母は2階に上がって行った。
「私もなんか食べて上がろ・・・」
そういっても、めんどくさいから適当にゼリーとかを食べて上がることにした。
「ことはっていつもこんな感じなのかな・・・」
めんどくさい、疲れた。それしか考えれなかった。
「・・・トイレいこ」
そういって、さっと行こうとしたが、少し迷ったけど、とりあえずトイレに入れた。
「はぁ・・・感覚違いすぎて吐きそう・・・」
完全に忘れてた。一応、一応というのも酷いけど、女の子なんだ。当然だよな。
もう何もかも疲れた。とりあえず、部屋いこ。
そう思い、2階に向かったが、よく考えたら、特に女の子友達がいなかった自分にとって、初めて入るんだっけな。女の子の部屋って。
「お、お邪魔・・・しま・・・す」
そういって、ことはの部屋に入ったが、普通の清楚系な白を基調とした部屋だった。普通の想像してた部屋というか。強いて言うならパソコンがかなり大きいくらいか。
「はぁ・・・落ち着いかないわ!?」
全く自覚が出来なかった。普通過ぎて、女の子の部屋ってわかんないくらい。それでも何となくの匂いでわかる気がする。
「・・・寝よ」
日付とかは見てないけど、めんどくさい。多分明日も学校だろうけど、行く気が無かった。公園にいた時に高校生というだけはあったが、1日だけなら大丈夫なはず。さすがに留年とかはないだろう。