表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/6

女の子と走馬灯

気がついたら、のどかな緑の溢れた、公園にいた。周りには、誰もいなかった。

普通の遊具の多い、ただの公園。

「朱空、早く行こ」

知らない女の子がそういって、引っ張っていく。

これは・・・死神なのか?美化されすぎている、ハニトラなのか?と錯覚はしてるけど、そもそもこんな時間からするのか?というわけで、さすがに考えて置かなかった。


日陰にきて、その女の子は、色んな話をしていた。それにあわせて、何となく言葉を交わす。

「ねぇ、私、好きになったかも」

「は、はぁ・・・」

どうでもよかった。どうせ、離れていくだけなのは分かってたし。というわけで放置。

「ねぇ、キスして」

唐突すぎて、驚いたけど、何も言う気はなかった。

なぜか、急に疲れてきたし。

女の子は、朱空の顔を見つめ、口元に唇を持っていった。

そしてその瞬間、めのまえが暗くなった。


「ふぁ・・・朝かな・・・」

普通の光景。だけど、面白くなかった。

どうせ、何も無いし、楽しくもない。そんなものどうでもよかった。

たった1人の友達、蓮に会えるだけでも全然よかった。

だけど、気づいたら、1人になることも多かった。

それでも何気ないことが、何もかも楽しかった。

なぜ、あの女の子が助けようとしたのか、わかんなかった。

さっきが初見の、その子は助ける気は無いはず。

それでも・・・なぜか運命を感じた。


だから・・・


まだ死んではいたくなかった。



ダメージは向こうの方が大きいはず。

でも、もしかしたら、生きてるかもしれない。

その時は、ありがとう、と言おう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ