白髪美少女とトラック
「本当に蓮っていいよな・・・」
登下校の帰り道、朱空は言った。
友達の、蓮はいつも、友達に囲まれてた。
俺には、友達は、蓮しかいないのに。
「さて・・・行きますか」
そういって、近くのゲーム屋に向かった。今日は新しいゲームが出るはずだし。
そうは言ったが、喉は乾いたので、コンビニに入ることにした。
「とりあえずこれと・・・そういやいつもの・・・」
コンビニについて、サイダーといつもの、雑誌を買おうとしたら、ある白髪の女の子がいた。見たことの無い制服だった。
「あの・・・」
「え、あ、す、すみません、邪魔でしたか?」
「いや、そんな・・・」
そういって、女の子は別の所に颯爽と行った。
「とりあえずレジいこ」
そういって、少し不安になりながらレジの方に向かった。
「はぁ・・・とりあえずカフェオレ飲んだしそろそろ・・・」
そういって、イートインでカフェオレを飲んだ朱空は、外に行こうとしたら、あの女の子が通って行った。出る時に、カバンに入ってたペンダントを落としたのを見た。
「はい、落としましたよ」
「え、あ、ありがとう・・・ございます・・・」
なんとか聞こえるくらいの大きさで、そういって、直ぐに走っていった。
「まぁ、そろそろ行きますか」
そういって、朱空もコンビニを出た。
「やっと買えたよ・・・とりあえずよかった」
なんとか残り2つとかで買えてよかった。直ぐに帰って遊びたいと思い、少し早歩きで歩いてたら、踏切の上にさっきの女の子が立ち止まってた。
朱空は、直ぐに踏切の奥の方に女の子を引っ張って言った。
「あのさ、何してるの?」
「・・・どうせ私なんか要らないのかなって」
「あのさ・・・別に俺もわかんないよそんな未来は、だけどさ・・・」
いつの間にか、女の子は消えてた。まさかだと思い、踏切を見たが、中には誰もいなかった。
「はぁ・・・とりあえず、帰ろ・・・」
そういって、とりあえず踏切を超えた先の交差点に向かった。もうすぐ家だし、あの子のことは忘れようとおもった。
そしたら、急にトラックが来た。どう見ても、信号無視だった。
「やっぱり・・・俺も・・・」
そしたら、何かにおされた感じがした。だが、意味はなかった。
そして、俺はトラックにはね飛ばされた。
感覚が無くなってた。見える景色も、赤黒い景色だった。だけど、一つだけ、ハッキリ見えたものがある。あの女の子の、はっきりとした、白色の髪だった。
「やっぱり俺・・・だめなのかな・・・」
そう思い、朱空は意識を失った。