自主練習と二人の欲望
楽しんでください。
金曜日。圭輔が朝に学校に向かっていると、晴美と会った。
「おはよう。圭ちゃん」
「おはよう。晴美ちゃん」
「どう部活の予定とかは?」
「うーん、まぁ予定ってほどでもないけど総体が近いから部活が終わっても、練習してるよ」
「へぇ。そうなんだ」
「明美さんが練習に付き合ってくれるから」
「えっ、京本さんが?」
「そう」
「ふ~ん」
晴美は暫く考えた。
「中間試験近いよね」
「うん」
「一緒に勉強しない?」
「けど、お前勉強苦手だろ?」
「だから、圭ちゃんに教えて貰おうと」
「それに、先約があるからダメだよ」
「誰とするの?」
「中条さんと沙也加ちゃん」
「……」
そして、また晴美は暫く黙っていると、学校に着いた。
「じゃっ晴美ちゃん」
「あっ……、うん」
圭輔は自分のクラスに着くと、席の近くに美咲がいた。
昼休み。ご飯を食べていると、晴美からLineが来た。
(なんだろう?)
『校内実力テストの時、一緒に勉強しよう』
そして、部活終了後、自主練習にて。
明美はまだ着替えておらず、練習着のままだった。
「さぁ、私が見てあげる」
「有難う」
バレーボール用のパンツ故に、太ももが露わでむちっとしており、独特のエロスがある。
「ボールの中心を捉える練習をするわ」
「は、はい」
「ボールを下に弾いて、跳ねて落下した後、片腕でキャッチし、そのままボールのバランスを取る」
「……」
なかなか難しそうだった。しかし、一人でも出来る個人練習だ。
圭輔もやってみたが、ボールを受けることは出来ても、その後片腕でボールのバランスを取るのが難しい。
「もう少し肩を抜かないと駄目」
「はい」
「それに肘を張るのも駄目」
「はい」
「両肩が張っているわ。もう少し抜いて」
明美は圭輔の両肩を後ろから両手で押さえ、その後片手を肩から離し、肘を触る。
その時、圭輔の耳元に明美の吐息がかかる。
圭輔の心拍数は上がった。
いくら女子達に近寄られているからって、そんなに接近されたことはほとんどない。つまり、彼は女子の過度の接近や接触の免疫はほとんどない。
流石に圭輔は若干の興奮をした。
「そうそう、後、手から迎えにいっては駄目よ」
と言って、肩を押さえながら、反対側の彼の腕から手の付近に彼女は手を滑らせて触る。
彼の肩に胸が当たる。
彼の尻に彼女の股間が当たる。そして膝が微妙に動くから彼女の股間が擦れる。
(近い。近すぎる。わざとか?!わざとなのか?)
「こうして、あら? 小谷君、腰が曲がっているわ」
「ゴメン。明美さん。……少し休憩」
「あら、始まったばっかりなのに?」
「やっぱり、部活の流れだからね」
「あら、そう分かったわ」
圭輔は、はぁ、はぁと言った。
(今日、もつかな、僕……)
自主練習終了後。
「あーっ、やばかった~。あんなに密着するから」
圭輔はさっきのことを思い出し、自転車をこぐのが少し遅くなった。
「ただいまー」
「お帰りなさい。圭輔さん」
「あぁ……」
彼は紗綾を見てムラッとした。
(どうしよう。紗綾を見てムラッとする。果たして、やらしてくれるだろうか?)
圭輔は食事中、部屋に居る間、紗綾を性的な目で見ていた。
(なんだろう?やけに圭輔さんから視線を感じるわ)
紗綾は耐えきれず、
「ど、どうしたの?」
圭輔はハッとして、
「いや、何でも無い」
「何でも無いわけないでしょ?どうしたの?」
「……りたい」
「えっ?」
「やりたい!」
「……何を?」
「夜の営み」
「だ、駄目よ。まだ早いわ。私達まだ許嫁じゃない」
紗綾は赤面しながら顔を横に振った。
「そっか……」
圭輔は頭をガクッとさせた。
暫く二人は無言になった。
「……そんなにしたいの?」
「えっ?」
「そんなにしたいの?」
「性欲が収まらない」
「……」
「その……」
「?」
「AVで我慢して」
「分かった。ただし、条件がある」
「何?」
「僕が一人でなにをしても文句言わない。」
「分かったわ」
そして、圭輔は一人の世界に入った。
その間、紗綾はチラチラと圭輔の方を見ていたのは秘密だ。
朝(土曜日)。すっきりした圭輔は朝ご飯を食べる前に制服に着替えた。
朝ご飯を食べ、学校に向かった。
そしたら偶々晴美に会った。
「あら、おはよう、圭ちゃん」
「よっ」
「休日に会うのは珍しいわね」
「そうだな」
「校内実力テストは先に私が予約よ」
「分かったよ。けど僕はあまり教えれないぞ」
「分かったわ。ところで部活はどう?順調?」
圭輔は部活の話になると、ドキッとした。
「部活はまぁ、基礎からもう一度やってる感じ……」
「総体に間に合うの!?」
「結構重要な基礎だから、役に立つと思う」
「ふーん」
晴美は素っ気なく答えた。
「そっちはどうなんだ?テニスは」
「やっぱり、コントロールがいまいち上手くいかないわ」
「そうか」
「より相手が当てにくい所に打つのは難しいわ」
「まっ、そりゃあそうだろ」
「やっぱり県の総体を考えると、ストレス溜まるわ。楽しいことしたい」
「楽しいことねぇ」
「圭ちゃん」
「何?」
「総体が終わったら、楽しいことしない?」
「えっ?」
最後まで読んで有難うございます。
男心をくすぐられましたか?
読者様からブックマーク、評価、感想を頂き、更新の励みとなっております。
至らない点がありましたら、感想宜しくお願いします。