姉妹共謀2
圭輔も部屋に戻ると、エアコンをガンガンに付けて、紗綾はもう既にぐたっと横になっていた。服も汗で濡れて、幾分か服の色が変わっていた。
(あらら、これは凄い状態だ)
「おい、紗綾。このままだと、風邪を引くぞ」
と声をかけても、微動だにしなかった。
(これは駄目だ)
部屋が冷えて来たので、圭輔は部屋から出た。
「寒かったっ」
そこで、沙也加の部屋に避難した。
「開けるよー」
「あっ、お兄様待って……」
沙也加は汗で濡れた服を脱いで、下着姿の状態で体をタオルで拭いていた。
「えっ、あっその、おぉ」
圭輔はじぃっと、沙也加の体を舐めるように見た。
流石の沙也加も驚きと羞恥を感じギョッとした後、赤面させた。
「お兄様、早く出て行って下さい」
「えっ、あっ、ゴメン」
京香がさっさと部屋から圭輔を追い出した。
「全くもう。大丈夫ですか?沙也加義姉様?」
沙也加は下を向きながら、首を縦に振った。
その頃圭輔は、
「焦ったーっ。沙也加ちゃんの少し恥じらう女らしい姿を見てしまった……これは」
溜ながら言った。
「今夜のオカズですな」
そして晩御飯が出来て、圭輔は紗綾を起こしに部屋に行ったら、部屋は大分過ごしやすい温度になっていた。紗綾もそのままの温度の状態だと流石に寒かったのだろう。
「紗綾、紗~綾。起きろ」
「う、うーん」
「紗綾ーーっ」
「う、うん……」
「紗綾っ!!」
圭輔は紗綾の頬をむにゅっと、タコ口にした。
「うにゅ!?」
そして、紗綾は起きた。
「な、何!?」
「中々起きないから、タコ口にしたんだ」
圭輔は笑いながら紗綾に言って、紗綾はむくれ、もう止めてよと、言った。
さて皆で晩御飯を食べた後、紗綾と沙也加は一緒に風呂に入った。
「はあぁ、生き返るーっ」
「そうねぇ」
「まさかこんなに難しいとは」
「本当にね」
「後1日で出来るかしら」
「不安に感じても仕方ないじゃない。圭君が周りから嫌われるのは仕方ないわ。因果応報よ」
「まぁ、それはそうなんだけど……」
「まぁ、どっちに転んでも明日に勝負を賭けるしかないわ」
「まっ、そうね」
「ちょっと反省点も出たし」
「そうね」
「余りにも私達軽率すぎたわ」
「もう夏が近いもの。タオルくらいは持っていかないと駄目だったわ」
「全くね。他の子達はどうだったかしら?」
「さぁ、余り興味ないわ」
「もう、紗綾は冷たいわね」
「だって、許嫁の遊び相手なんて、ただいらつくだけよ」
「そんなもんかしら」
「そうよ」
「ふふふ」
「あはは」
「あはははは」
二人は甲高く笑い、風呂の中で声が響いた。
そして、二人は風呂を出て、紗綾の部屋に戻った。そしたら、
「あん、あーん。あん」
「おおっ」
紗綾は頭を抱え、沙也加は赤面をした。
「おおっ、んっ?はっ!?」
圭輔が後ろを振り返ると、二人は少し濡れた髪をタオルで拭き、紗綾は震えて、沙也加は赤面しながら目線を反らしていた。
「こんの苦労知らずがーーっ」
そして、紗綾は叫んだ。
まだ冷め止まぬ状態で、4人は部屋に集まった。
「はは、いやぁ、面目ない」
「全く、これだからあなたは……」
「なんですか?お兄様はまた何か失態を!?」
「京香ちゃんにはまだ少し早いかなぁ?」
「で、紗綾。今日一日一体何をしてたんだ?」
圭輔と京香は二人をじーっと見た。二人のまばたき一つも見落とさないように。
「それね、まだ秘密ね。ねっ、姉さん」
「そうね。まだ秘密」
「そう……ならそれは仕方ない」
「まぁ、そうですね……」
紗綾と沙也加は二人で息を着いた。
「それより聞いて下さいよ、二人とも。私がお兄様に抱きついたら、なんて言ったと思いますか?重いと言ったんですよ」
「あっ、京香。告げ口を」
「圭輔さん、それは非道い。」
「そうね圭君。レディに対してあるまじき言い方ね」
といつものように4人でたわいも無い話をした。そして、部屋から沙也加と京香が出て行き、紗綾は布団を敷き、二人は寝る構えになった。
「お休み、圭輔さん。私疲れてるから」
「紗綾。余り無理はするな」
「圭輔さん……」
「紗綾……」
「貴方のためにやってるんだけどね」
「えっ?痛っ、痛たたっ」
紗綾は圭輔の頬をつねった。そして、紗綾はふっ、と笑い、
「お休み」
「えっ?あぁ、お休み……」
と圭輔は言って、紗綾が部屋の電気を消した。
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