最近の咲
楽しんでください。
紗綾は圭輔をなだめて、翌日月曜日。
学校が始まり、圭輔はいつもの様に高校に向かった。
「お早う、圭ちゃん」
「お早う、晴美ちゃん」
「良い天気ね」
「ここ最近、雨がないから」
「総体とテスト終わったら、ツイスターやろうね。ツイスター!」
「あれって、二人でやってもつまんなくね?」
「そうかな……」
「何人か誘うか?」
「えっ、二人で良いんじゃない?」
「そうか?寂しいと思うけど」
「うーん、まぁ、考えとく!」
「それよりテニスの調子はどうだ?」
「えっ?ん~、前よりかはましになったかな?」
「へーっ、そうか。それは良かった」
「圭ちゃん。」
「ん?」
「球技大会はやっぱり、バレーだよね?」
「そう……だね」
「そっか……」
二人は黙ったままだった。そして、学校に着いた。
「じゃね。圭ちゃん」
「うん」
そして、二人は分かれた。
「あら、小谷君」
「やあ、中条さん」
「今日は宿題終わってるの?」
「あっ、まだだ」
「じゃあ、見てあげるわ」
「有難う」
「ここの計算は二次関数を・・・」
「成る程、成る程」
「最近宿題出来てたのに、どうしたの?」
「妹がね、引っ越して来たから」
「あら、そうなの」
「そうなんだ」
「妹さん居たんだ」
「そうだよ」
「どんな子?」
「兄大好き娘だな」
「ふふ、全くよくもてるんだから」
「そうなのかな?」
「ここ間違っているわ」
「あぁ、成る程、こうなるのか」
「妹さんはどうして来たの?」
「どうも僕のことが心配らしくて」
「どういうこと?」
「許嫁いるんだから、女子との交流を自制しろと」
「へぇ……そうなんだ」
「そうなんだ」
「ここ間違えているわ」
「あぁ、成る程」
そうして放課後。部活の休み時間。
「やぁ、小谷君」
「明美さん」
「基礎練習してるかい?」
「いやぁ、日曜日はくつろいじゃって」
明美はむっとして、
「駄目じゃないか、しっかり練習しないと」
「いやぁ、面目ない」
「仕方ない、部活終わりの自主練を私が見てあげなければ」
嬉しそうに明美は言った。
「あはは」
そして、自主練終了後。圭輔は家に帰った。
「ただいまーっ」
「お帰りなさい、圭輔さん」
「お帰り圭君」
「お帰りなさいませ、お兄様」
「京香、ここから中学まではどうだった?」
「少し遠いですが、問題ありません」
「そう、それは良かった、紗綾。部活の空手はどうだった?」
「えっ?いつも通りだけど」
「今回も県は狙えるか?」
「勿論、全国よ?」
彼の許嫁は最強だ。
「そう言えば咲は?最近会わないな。」
「咲は反抗期になっちゃった」
「えっ??」
「飯は皆と食べたくないんだって」
「ええ??!」
最後まで読んで有難うございます。
読者様からブックマーク、感想、評価頂き、励みになっております。