赤面症発動
ーーー部活にてーーー
「(…んー、あの脈の速さは異常よなぁ)」
遥香は茶道部の部活中にも
ふと地理の授業の事を思い出していた。
「部長…?、あんた平気??」
そう私に声をかけてきたのは
副部長の里南だった。
「んー、大丈夫じゃないかも〜…」と
曖昧に私が答えると呆れた顔をされた。
そしてその後
「部長、ただでさえいつもぼーっと
してんのにいつも以上にぼーっと
されたらこっちはたまんないよ?」
と言われてしまった。
そんなこと言われてもなぁとも思いながら
「あの…ちょっと聞いてくれる?」
と聞くと
「まぁ…部活終わった後なら聞くよ?」
と答えてくれた。
そして部活が終わった後教室に戻り
今日の地理の授業の時の話を里南にした。
「…あのさ部長、その気持ちについて
一応聞くけど本当に何か分かんない訳?」
「分かるんなら聞きっこないよ…!」
「まぁ…そーか…
部長…君の気持ちを教えてあげるよ」
「本当!?分かるの!!流石副部長!」
「いや、これ分かんないの多分だけど
この学校であんたくらいだよ…」
「へへ///」
「いや、褒めてないよ!?でまぁ、
話戻すけどその気持ちは“恋”だね」
「は?コイ…?意図的に仕掛けるアレ?」
「は?じゃないよ!!てかなんで
難しい方で考えた!?好きの方の恋!!
りんごが大好きとかそう言う系じゃなくて
恋愛系の恋!!!!!分かったぁ!?」
「…う…ん!!多分分かった…!」
「嘘つけ!!その返答は分かってない!!
いい?もう一回言うけどそれは
恋愛的な恋!めっちゃあんたは
その地理の先生の全てに興味があるの!!
分かった??」
「…全て…全て…全て…は?全て!?ウッ」
そう言葉を繰り返し意味がやっと脳内で
理解した時もうこの世の終わりくらいの
勢いで恥ずかしい何かが頭にたくさん溢れ出てきた。だからそれを隠すために机に思いっきり突っ伏してしまった。