8月7日-(7)-
昼飯を食った後に廊下ですれ違ったら、メモ帳に書いた手紙を渡された。
俺は別に待ってたわけじゃないが、まあ悪い気はしなかった。
周りに人がいない所まで行ってから開いて見てみると、地図みたいなのが書いてあった。
どうやら、6時になったら建物をグルッと回った辺りに来てくれということらしいが、そんな場所に呼び出すなんて、どういうことなんだ?
だいぶ時間があったから、寝部屋に戻ってみた。
手前の部屋に長谷田と中岡がいたから、俺は奥の部屋に行って寝っ転がった。
(・・・・・・・)
いつのまにか寝てしまってたようで、キツい日差しが暑くて目が覚めた。
この部屋に日が当たるのは西日だからだし、もう夕方のようだ。
奥の部屋から出ると、長谷田と中岡がまだいたので
「今って何時くらいだ?」
と聞いてみた。
「俺達はしばらく体育館に行ってて、体育館を出るとき5時過ぎだったから、今だと5時半くらいだな、たぶん」
「そっか、サンキュー」
中岡に教えてもらったとおりなら、まだもう少し時間があるし、食堂で水を飲んでから建物の裏に行っても大丈夫だろう。
「なんだ?」
食堂で6時ちょい前になるのを確認してから建物裏に行ってみると、なぜかそこに星と三浦もいた。
「お前まで、何なんだ内海」
イラつきマックスな感じで星が突っかかってきたけど、それを言いたいのは俺の方だし、三浦もだろう。
「オレが来たら、こいつも来て」
次の瞬間、「バ」だか「ボ」だか何だか変な声を出した星の腹から何か飛び出した。
後ろに仰向けでぶっ倒れる星。
「星っ?」
俺は二、三歩、星から遠ざかった。
「・・・んで、オ・・・ェッ!」
今度は星の体が少し持ち上がる。
「うぁぁぁぁぁ!!」
星の方を見てたら、三浦のスゴい声が聞こえてきたので
「あ?」
声の方に顔を向けると
「ぁぁぁぁぁ!!」
右腕からボタボタ何か垂らしてながら叫ぶ三浦が、俺に向かって突っ込んでくる。
(こんなデブと当たったら)
と思ったそのとき、三浦の胸から何か飛び出して、ベチャッとした感じの物が俺の顔にまで届いた。
(・・・)
ヌラーッとした何かが俺の顔を滑り落ちていくと、三浦も仰向けにぶっ倒れるのが見えた。
「え?」
急に体のバランスが崩れて
「は?」
倒れてしまう。
草でよく見えないけど、あれは星か?
星は、ホントにムカつくヤツだ。
三浦は・・・俺と、何もないな。
おととい思ったけど、あいつは何で俺を?
星も三浦も、あいつに呼ばれた?
さっきから左脚が熱くて、何か急に右手も熱い。
三浦と星は、三回目から動かなくなった。
(俺は・・・にか・・・)
「さん・・・カッ!」
(・・・・・)




