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LEVIATHAN~Sodalis~  作者: 黄帝
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8月7日-(6)-

 夕方近くなったので、同じ部屋にいる女子4人でシャワー室に来てた。

 今日みたく暑い日だと、集会室に行く前にシャワーを浴びたかったから。

 シャワーを終わって、タオルと服の入った籠を取るため顔と右腕だけ脱衣所に出すと、一ノ木さんだけがいて、茉莉亜と舟山さんはいなかった。

「…あとの2人は、まだみたい」

一ノ木さんが教えてくれたので

「そうなんだ」

籠を持ち上げながら答えた。

 タオルで髪と身体を拭いて、用意してた着替えの方を着て、シャワー前に着てた方は袋にしまってからバッグに入れた。

 籠の中とシャワーボックスの中には忘れ物がないのを確認して、脱衣所に出る。

(ん?)

 一ノ木さんもいたけど、さっきまでここにいなかった人達も来てた。

 その人達は、わたしと同じようにシャワーを浴びに来たんだろうと思ってたら、見せたい物があるから一緒に来てと言われた。

 でも、茉莉亜と舟山さんがまだ出てきてないので、わたしだけ行くわけにもいかないと思ったから

「茉莉亜と舟山さんが出てきてからでいい?」

と訊いた。

 すると一ノ木さんが

「あたし・・・曽根嶋と舟山さんが出てきたら、千賀さん達のこと言うから・・・」

と言いながら、シャワー室のドアとシャワーボックスとを交互に見た。

(・・・・・)

 一ノ木さんが茉莉亜達に伝えてくれるなら、まあ三人で部屋に帰るだろうし、わたしも茉莉亜達も一人になるんじゃないからいいのかもしれない。

「じゃあ、一ノ木さん、二人によろしくね」

「・・・うん」

 一ノ木さんが頷くのを見てからバッグを持ってシャワー室を出た。


(どこまで行くの・・・)

 見せたい物があるとかいっても、すぐその辺にある物なんだろうと思ってたのに、わたしの前を歩く三人は集会室の前を過ぎても、保健室みたいな部屋の前を過ぎても、全然止まらないで歩き続けて、結局、中庭みたいな所まで来てしまった。

 そこで突然、自分のブラシがなくなったっていう話をされた。

(ん?)

急にそんなこと言われたって、訳が分からない。

「わたし、シャワー室にいっぱいあったのを使ってるから、そうしたら?」

と言った途端、手に持ってたバッグを引ったくられた。

 バッグを逆さにされて、地面の上に散らばった物の中からブラシが一つ転がり出た。

 それを拾い上げて、これは誰のって言われたから、見覚えあったし、わたしのバッグに入ってたんだから

「わたしのだよ」

って答えた。

(え・・・)

 ブラシには名前が書いてあった。

 わたしとは違う名前。

 茉莉亜・・・

 やっぱりさ、真逆・・・だった・・・

 !

 なん・・・もな・・・そうなこ・・・があ・・・ない・・・

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