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LEVIATHAN~Sodalis~  作者: 黄帝
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8月4日-(4)-

 朝、部屋を出たときは美愛と三人だったのが、美愛がトイレに寄っていきたいと言い出して、私は別に差し迫ってなかったから、中まで美愛と行ってくれるっていう猪戸さんに付き添いをお願いして、丁度廊下を歩いてた健ちゃんとヒデくんと一緒に食堂に来た。

 食堂に着くと、先に来て座ってた長谷田くんに、ヒデくんが呼ばれ、健ちゃんもヒデくんと行ってしまった。

 私は取り残された感じになっちゃったけど、まあ、あとから美愛と猪戸さんが来るだろうから、先に用意だけしておこうと、注文する機械の前に立つ。

 昨日のお昼に食べて美味しかったから、またパンケーキにした。

(どこにしよう?)

 最初の日だけじゃなくて、昨日も戸田くんが裁かれてしまってて、のんきにパンケーキになんて食べてる場合かって思う。

 思うけど、2日目と同じで、榮川さんの言うとおり無理にでも食べないといけないんだとも思う。

 だって私には、できることも、やることも、何もないから・・・

 「ここ、いい?」

舟山さんと一ノ木さんが向かい合って座ってたので、一ノ木さんの隣にトレイを置く。

 「うん」

一ノ木さんが答えてくれたので

「ありがとう」

イスを引いて座る。

 美愛と猪戸さんが来ないうちは食べるわけにいかない私は、舟山さんと一ノ木さんの会話の続きを聞くことにした。

 二人とも小声なので、隣に座ってるのに耳をそばだてないと聞きもらしそうだ。

(・・・・・・・)

 どうやら二人は、レヴィア法とかいうのについて知ってることを情報交換してる感じで、どっちかっていうと、舟山さんの方が多く知ってそうだった。

 「舟山さんはレヴィア法だっけ?随分詳しいんだねー」

そうすると、ビクッとするような反応だったので

「ゴメン、急にビックリしたよね」

謝る。

 「あ・・・」

舟山さんはチラッとどこか別な所を見てから

「いや、わたしは・・・」

腰を浮かせて、私に顔を寄せて

「・・・村井くんと田月くんが、いろいろ話してるのを聞いて」

と言って元に戻った。

 「そうなんだー」

「・・・」

無言でうなずく舟山さん。

 そのとき、舟山さんの後ろで、席を探してるみたいな榮川さんが見えて、私とは目が合ったような気もしたんだけど、私の方に近付いてはこないで、なぜか舟山さんとは背中合わせの席に座った。

 「あーあ、ほーんと食べるくらいしかやることないよねぇ」

(!)

榮川さんの動きを見ていたら、いきなり横から声が聞こえてビックリ。

 「美愛・・・」

いつの間にか私の右に座ってたのは美愛。

 「美結、席取っててくれてサンキュー」

「うん」

「じゃ、あたしも何か持ってくるねー」

 美愛は、私の隣と舟山さんの隣にそれぞれバッグを置くと、注文する機械の方へ行ってしまった。

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