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LEVIATHAN~Sodalis~  作者: 黄帝
33/270

8月4日-(1)-

 多くのものを失ったって

 大きなものが残ればいい

(・・・・・・・・・・)

 さっきから、横になってボーッとしたまま端末の画面を眺めている。

 もう、どのくらいになるだろう。

 薄暗い中で光ってる画面には


8月4日 @国王の法

~今日の法は【他人に暴力を振るわない】ということにするので、みんなよろしく。 仁藤~


とある。

 着信したそのときには気付かなくて、目が覚めたときに来てるのが分かった。

 日付が変わらないと新しい法を送信できないようになってるようだから、生真面目なところのある仁藤のことだ、たぶん日付が変わった途端に送信したんだろう。

(それにしても・・・)

 何が暴力か書いてないんだから、バカバカしい法だ。

 暴力がどんなものか決めてなかったら、逆に、何でも暴力になる。

 何かの拍子に体のどっかが触っただけで、暴力を振るわれた、なんてことになるかもしれない。

 そんなことになるんだから、まあ、オレだけじゃなくて、お互い様だけど、誰かに近付くわけにもいかなくなる。

 この程度のことが分からないんだから、もう少しマシなのかと思ってたが、仁藤も慎重に考えれないヤツのようだ。

 仁藤に限らず、結局、何も考えてないヤツが多過ぎる。

 ちゃんとしたことを考えれるのって、オレぐらいじゃないのか、ホント。

 上体だけ起こすと、薄く日の差してきた部屋の中を見る。

 すぐ隣にいたのは中岡。

 まだ眠ってるようだ。

 まあ、こいつは力も強いし声も大きいから、いろんな意味で押しがきくし、まあ、役には立つヤツだ。

 中岡から少し離れたところにいるのは、長谷田。

 元々いきがった感じのヤツだったけど、バカだって自覚もないようで、最初の日からリーダー気取りだしたのがバレバレ、マジでムカつく。

 でも、今のところ直接オレをどうこうしようってんじゃないから、取りあえずは放っておいても大丈夫か。

 長谷田から随分離れて窓際で並んでるのは、前田と双子の鈴木だ。

 気分の浮き沈みがあって、泣いたりわめいたり、声も甲高いから、女は面倒でしかないけど、もちろん、別に怖いわけじゃない。

 だって、どんなときでもオレの方が頭も力も上だ。

 オレの後ろ、部屋の入口は内海の定位置。

 体がデカいことを自慢してるだけのマヌケ野郎でも、出入りの邪魔になるから、夜の間、障害物として転がしておけて何かと便利だ。

 オレがトイレに行きにくいのは、まあ、しょうがない。

 この3日で、他のヤツらのバカさ加減も、それぞれ大体つかめてきた。

 ホント、バカの巻き添えにならないようにだけ、気を付けてないとな・・・

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