始まりの原因
羽衣を使ったファミリー戦争。日本の首都を変えた。この出来事が出来たことに疑問を持った女子高生は、調べることにした。
ここは日本の首都、東京ではなく「天月」《あまつき》。うん?今が何年かって?今は2045年。年号はなんだろう忘れた。まぁいっか。
この日本は少し変わっている前までは国は政治家が収めてきたが今はファミリーという名のチームが治めるようになった。日本は今、ひとつの国の中に7ヶ国出来ている。紅の国、蒼の国、翠の国、黄の国、藍の国、紫の国、水の国、である。その国を治める王、もといファザー、マザーなどと呼ばれる人々が羽衣を持っている。でも、羽衣は全部で10枚ある。先程までに出てきた色をいれ残りは灰と白と黒である。それは個人、3人が所有している、国を作らず争いを嫌う3人。3人に対して周りの国たちは、いつそいつらの牙が襲いかかるかわからない状態にある。しかし、そんなことを言われても気になることがある。
そう、何があって日本の中に7ヶ国も出来たか。それを知っているのは黒の羽衣を持っている人だけらしい。
羽衣。今の私からしたらなくなって欲しい。ただ、そんな願いを持っていた。
キーン、コーン、カン
ここの学校のチャイムはいつもおかしい、なんで最後が伸びないのかな。マンガやアニメだと最後は必ずと言ってもいいほど、カーン、コーンになっているのに。作者は何を考えているのか分からない。
私の名前?輝夜月 華これでいい?高校二年生なっても友達がいなくて図書室とかで時間を潰してる。ってこんなことしててはダメだった。バイトに行かないと。苦学生ではないが家にそんなに居たくなかったのでバイトを始めた。かれこれ1年になるだろうか。私はこんな中二臭い内容の小説や日記なんて書かない。
「あーやばい、買い出しがないか確認してなかった。何かあるかな?」
Prrr
「はい、店長」
「店長、何が買い出しがありますか?学校帰りなので寄れますが…」
「ああ、頼んでもいいか?買い出し用の財布は持ってたよな?」
「店長がお金の使い方や管理が出来ないから私がしてますよね?」
「すまんすまん。それじゃ帰りに、ハムとベーコンじゃがいもを個別じゃなくて袋やまとめてるのをふたつ頼む。あとはおやつに使ってよし」
「分かりました。その分でいいなら¥3000から¥4000ぐらいですね。そのくらいで買ってきますのでお小遣いとしていくらまで許せますか?」
「¥2000で大丈夫か?」
「多い、¥1000で充分」
「あいよ、なら頼んだ。焦らなくていいから。あとでメールにリスト送る。領収書よろしく」
「うん」
PーPー
店長落ち着いていたから忙しくないのかな?でも、早くつくように努力はしようかな。店長やさしいなやっぱ。
店長、私が住み込みに近い感じで働かせて貰ってる。店長は私が家に居たくないからここで住み込みで働かせてって泣きながらっと言うより店長が正直な気持ちでなんで言うから涙が出てきて、それで頼んだら二つ返事でOKって言って貰えた。
まぁ、週に2回か3回は自宅に帰らないと行けないのが条件で提示されてしまったが、住まわせてもらえるのなら構わない。そうこうしてるうちに買い物が終わりバイト先が見えてきた。
喫茶店 RAVEN&SPARROW
烏と雀。似ても似つかない。可愛いのとあまり雰囲気的によくない鳥が混ざって変な名前だ。お客は平日の昼はそこまでいないが夜になったら多い、休みの日は昼も多くなる。ここのいい所は高校生や学生にしたらちょうど良い金額で量である。料理の腕は良くもなく悪くもない。お菓子はとても美味しかった。ここは店長と私がよく2人で回しているのだが、たまに大学生の女性が手伝ってくれる。その人はバイトには見えないがよく、カウンター横で歌っているのを見たことがある。声が綺麗でまるで人魚の歌、ううん。朝によく聞く雀の声だ。見た目は大人の女性のような長髪の黒毛、胸も大きく可愛いと言うより美人である。そういう私?そこら辺にいそうな女の子で髪は肩までの長さで茶色だ。染めてない。胸は聞かないで。店長はってもう、着いてしまう。見ながら言ってみよう。
「ただいま、店長。お疲れ様ですってお客さん全然いませんね」
「おかえり、まぁないつもの事だ。お使いご苦労、荷物貰う」
店長、見た目はワイルドではないが優しすぎる訳でもない。笑った顔が似合うかっこいい男性で、髪は黒色でアシメントリーで左目にかかるぐらいの長さである。
「重くなかったか?っておい」
「何?重くは――」
~バストアップできる!!~「チラシ」
「お前、そこまで小さくないだろ。普通にCかデ――」
「!!いうぇあふぁんがg!!」
「言葉にならず、顔を真っ赤にして怒るなよ。すまん」
「いいですよ。もう」
撤回、かっこいいがデリカシーがない。ここ重要
「1回外の看板をCLOSEにしてきてくれ。夜の準備を始める」
「はい、今日はいらっしゃいますかね、あの人」
「来るぞ、あと泊まってくから準備してくれな、お前らは先に風呂済ませろよ。じゃないと俺が困るしお前らが嫌がるかもしれないからな」
「分かりました。一緒に入りますので。覗くなよ」
「一応お前の上司だぞ。敬語使え、あとお前の保護者代理だからな俺は」
そういう店長を無視しながら私は入口に近づき表札をCLOSEにした時だった。
「華、おつかれ。手伝いに来たわよ」
そう声をかけてきたのは
「お疲れ様です、鈴音さん」
さっきまで話に出てきた大学生のお姉さんこと朝天 鈴音さん。
「今日は仕事ともに夜はよろしくお願いします。一緒にお風呂入りませんか?」
「いいわよ。それより準備をしましょうか。私、今日歌うしね。それより、黒!」
「おう?どうした鈴?文句は聞かねぞ」
「大学来なさいよ。店長業が忙しいからって言い訳であなた大学は卒業出来るの?」
「コレ見てみ」
店長はとある紙を鈴音さんに見せた。そういや「店長の名前忘れた」
「忘れてんじゃね」
そうしたら鈴音さんは驚いた表情をしながら紙に書いてあった内容を読み上げた。
「天烏 黒鬼
あなたは単位にたるレポートなどの提出と出席をしたのを確認したため3年生までの単位を保証します。校長よりってなにこれ?」
「大学を3年生までサボれる口実を作ってもらった校長に。ここの常連で助かった」
「せこいです。店長。てかこんな名前だったんですね」
「はぁ、すごいわね。納得したわ」
「よし、それじゃさっさと準備するぞ」
「それと黒、あとで話があるから寝る前にあなたの部屋に行くわね」
「なんで?」
「野暮ったいことで」
「あいあい」
その会話は不思議でしたが私からしたら大人の会話にしか聞こえなかった。