1.転生
1.転生
ふと気が付くと目の前に変な人が居た。
「あれ、おかしいな風呂に入っていたはずなんだけどな?」
とテンプレな事を呟いてみた。
『残念ながら、違うよ』
と、変な人が答えた。
そう言われ、最後の記憶を探り出した
「確か…、何もかも嫌になって薬と酒飲んで風呂にダイブしてたような…」
『そうだね、その通り
そして、君は死んだよ』
そう、声の主は静かに答えた。
「そうか、うまく死ねたかぁ…はぁ…」
と深くため息をつく
「あれ、けどそしたらここはどこなんだ?」
『ここはね、いわゆるあの世だね』
「じゃぁ自殺だし、地獄ってこと?」
『いいや、違うよ』
「じゃぁ、事故ってことで天国にでも行けたかな?」
『残念ながらそっちでもないよ』
さらに疑問が増えていく
「じゃぁ、一体ここはどこなんですかね?」
『ここはね、天国でも地獄でもない
けれど死後に行く世界
俗にいう第3の死後の世界 【煉獄】だよ』
「煉獄?煉獄って確かドラマで見た話だと怪物とかが
死後に行く怪物のあの世って聞いたことあるなもしかして
その煉獄の事?」
『そ、その煉獄』
「え、じゃなんで私はこんなところに居るんですかね?
私死んだとき、少なくとも人でしたよ
まぁ、若干情緒不安定でしたけど…」
『まぁ、運が悪かったってところかな?
君が死んだとき、君は水に浸かっていた
そして、死んだ時間が悪かった』
「え?どいうことですか?」
『まぁ、俗にいうゲート的なのに巻き込まれて死んじゃったて事かな』
そんな馬鹿なと思いつつも実際に居るからには信じるしかない…
「それで私はどうなるんですかね?」
と今後の事を聞いてみる
『いやー、実はねその事なんだけど
天国や地獄だったら、最終的には輪廻に戻るんだけど
煉獄に来ちゃうと、その輪廻からはみ出しちゃうんだよね』
と、軽く衝撃的な事を告げられた。
「え、じゃぁ私はどうすればいいんですかね?」
恐る恐る聞いてみた
『んー、簡単に言うと別の次元
つまり、異世界へ行ってもらうことになるね
でそっちで転生してもらう事になると思うよ。』
「はぁ、そうですか」
『まぁ、そっちの世界は俗にいう魔法とかある世界だから楽しめると思うよ』
と、思いもよらない追撃を食らう
「へー、そうなんですか」
『あ、後ね煉獄を出る為に異世界の邪神である
僕の魂を取り込んでもらう必要があるんだ
だから、君にはこれからじっくりと僕に従うように洗脳させて貰うから フフフ』
「あ、別にやってもらっていいですよ
えっと、どうすればいいですかね?
何か呪文でも唱えればいいのかな?」
『え?あ、あれ?
いいの、そんな軽くていいの!?
異世界壊す邪神だよ?』
「ええまぁ、異世界なんて私にはどうでもいいですし
煉獄って聞いた時からタダで出れるとは思ってませんでしたし
あ、けど一つだけお願いしてもいいですか?
それと確認も」
『ん?お願いって何だい
僕の野望の邪魔にならなければ構わないよ』
「取り込むのはいいんですけど、洗脳するのだけはやめてもらえますか?
流石に自我は欲しいので」
『クフフフ、面白い事言うね
まぁ、君は面白いから今回特別にいいよ
ただし、僕の野望の邪魔はしないでよね?』
「あ、あと確認なんですけど
邪神さん取り込んだら、私の身体能力とか何か変わったり
するんですかね?」
と確認事項を聞いてみる。
『あ、やっぱり気になる?
まぁ、これでも神だからね
それも元は高位の
身体能力は、人の領域ははるかに超えるね
それに神だから奇跡も起こせるよ
邪神だけどねフフフ』
「そうですか、じゃぁ俺つえぇって感じですかね
とりあえず、知りたい事は今の処は聞いたつもりなんでも
何時でも転生しちゃってください。」
『お、特典聞いてノリノリになってきたねー
それじゃぁ、行こうか
僕の大っ嫌いで大好きな世界へ』