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敵の味方の味方は俺たち?

飛んできた方向を辿れば、少し向こうの家屋の影に辿り着く。

「…誰だ!」

思わず叫んでしまった。敵であることは間違いないのに。

「…なかなかの反応ね、ルーナ最強の小隊さん」

そう言って姿を見せたのは、女の軍人だった。

ルーナ軍の軍服で、腰を絞るのは濃緑のベルト。

「…第4大隊……!」

「御名答。第4大隊1連隊長、イツカ」

舐めるような不快な視線で俺たちを見回したあと、自らの立場を明確にする発言をする。

「コッチに来ない?」

「コッチってのは(いささ)か抽象的過ぎないか?」

真意は掴んでいる。だが、具体的な確証として言葉を得たい。

「またまたぁ、わかってるくせに」

冷徹を切って貼ったような顔をして、似合わない口調で話す。鳥肌が立つ。

「その口ぶった斬るぞ。真面目に答えろ」

偽物の笑顔が剥がれ落ちて、元の顔に似合った冷酷で嗜虐的(しぎゃくてき)な笑みが浮かぶ。

「物騒ね。言わせたいんでしょ。なら言ってあげるわ」

一呼吸タメをおいて、

「ルーナを助けるためにガロウに協力しない?」

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